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誘導機整備教程第1巻 タチ13号1型(昭和19年)

2015年01月01日 16時45分11秒 | 95今次電波戦の歴史検証

誘導機整備教程第1巻 タチ13号1型(昭和19年)

 


 

案件コメント

昭和19年ともなると本土防衛のため各種レーダ機器が開発、配備されるようになります。本機は表題のとおり「誘導機整備教程第1巻タチ3号1型」として地上整備員への訓練マニュアルです。かなり実践配備されていたことがうかがえる資料です。

また、GCI (Ground-controlled intercept) としは、原始的なものですが地上要撃管制への取り組みとして評価できるものです。 


 

誘導機整備教程 第一巻タチ13号一型

目次

総説 第一篇 構造、機能 第一章 概説

タチ13号ハ友軍航空機誘導装置ノ一部ニシテ友軍機ヲ識別シ直距離並方向ヲ精密ニ測定スルニ使用ス

誘導装置ノム総合系統図第一図ノ如シ

テチ13号ハ地上装置ニシテ衝撃波変調超短波ヲ友軍機ニ向ケ連続送信シ、之ヲ友軍機上ニ装備セルタキ15号中継機(機上装置)ニテ受信シ、其ノ出力ニテ変調セル機上発振電波ヲ再ビ本装置ニテ受信シ、其ノ間ノ時間差ニ依リ直距離ヲ、複合等感度法ニテ方向ノ測定ヲ行フモノトス。本機ノ総合系統図第二図ノ如シ

本機ノ諸元別冊第一ノ如シ

本機ハ半固定的ニ設置セラレルモノニシテ送信装置、受信装置、観測指示装置、送受信空中線装置、制御盤、架台及備品ヨリ成リ其ノ外別冊第一図ノ如シ

配線ハ点検ニ便ナル如ク各系統毎ニ次ノ如ク色別ケセレル

高圧回路 朱色

陽極回路 洋紅色

心線回路 緑色

制御格子回路 黄色

格子(制御格子ヲ除ク)回路 褐色

空中線回路 青色

接地回路 黒又ハ裸線 

第二章 送信装置 第一節 概要 第二節 各部ノ構造、機能第一款 変関部 第二款 超高壓発振部第三款 送信装置電源部 第四款 送信装置構造、機能ノ参考 第三章 受信装置 第一節 概要 第二節 各部ノ構造、機能 第一款受信機 第二款 受信機電源部 第三款 受信装置構造機能ノ参考 第四章 観測指示装置 第一節 概要 第二節 各部ノ構造機能 第一款 同期部 第二款 測距観測部 第三款測角観測部 第四款 観測装置電源部 第五 


 

参考資料

米陸軍Japanes Wartime Military Electronics and Communication Section Ⅵ

Other designations: Friend locator, "On ground part" and "On aviation part".

The Tachi 13-Taki 15 combination was used to locate and plot friendly fighters in GCI work.
The Tachi 13 transmitter on the ground sent out an "interrogation" pulsu on 184 mcs,which was received in the Taki 15 in the plane. The pulse was there detected and used to modulate an oscillator at 175 mcs.This "response" pulse was pick up the ground receiver of the Tachi 13 and fed to the indicator tubes. A goniometer was used to delay a "roading" pulse and give accurate range data; lobe switching and pip mating served to orient the antenna and give the azimuth of the plane. There was no provision for height finding, and the ground set could handle only plane at a time.

At the close of the war this equipment was being installed, and training of ground crews was underway. Tokyo shibaura Denki made both equipments. About 30 ground sets and 50 air sets had been made. Some inaccurate details regarding Japanese IFF and GCI equipments were obtained from a captured document (Section 22 CS 0291 and 0288).

 

他の呼称:友軍ロケータ、「地上機器」と「機上機器」

タチ-13とタキ-15の組み合わせで、GCI(※1)作業において友軍戦闘機の方向と座標を特定するために使用された。

地上部のタチ-13送信機は、機上のタキ-15で受信できるように、184Mhzの「質問」パルスを送信する。パルスは、そこで検知され、175Mhzの発振に変換される。この「反応」パルスは地上受信機のタチ-13で受信され、指示器の真空管によって処理される。

「roading」パルスを遅延させるためにゴニオメータが使用され、正確な範囲データを保証した。

ローブ切替と映像調製により、アンテナを正しい位置に置いて、飛行機の方位を与えるのに役立った。

高度を検知する機能はなく、この地上機器では一度に一機しか対応できなかった。

敗戦時では、この機器が装備されて、地上勤務員への訓練は進行中であった。東京芝浦電気は両方の機器を作った。約30台の地上機器および50台の機上機器が生産された。

日本のIFF(※2)とGCI機器に関していくつかの不正確な詳細が、押収された文書から得られた(セクション22 CS 0291と0288)。

 

※1 GCI (Ground-controlled intercept) は、軍隊が運用する地上要撃管制の略。戦後自衛隊では、各レーダーサイトにて監視される航跡情報を元に、バッジシステムと連動して要撃機パイロットなどに目標のコース及びスピード等戦術情報を提供する 

※2 IFF

敵味方識別装置(てきみかたしきべつそうち、: identification friend or foe、略称:IFF)とは、電波などを用いて、敵の機材・部隊であるか味方の機材・部隊であるかを識別する装置。 

 

 


 

参考文献

JACAR(アジア歴史資料センター)Ref. A03032156800、誘導機整備教程第1巻 タチ13号1型 

件名標題(日本語)

誘導機整備教程第1巻 タチ13号1型

階層

国立公文書館返還文書返還文書(旧陸海軍関係)返還文書5誘導機整備教程・第一巻タチ13号一型

レファレンスコード

A03032156800

言語

jpn

規模

70

内容

誘導機 整備教程 第一巻タチ13号一型 目次 総説 第一篇 構造、機能 第一章 概説 第二章 送信装置 第一節 概要 第二節 各部ノ構造、機能 第一款 変関部 第二款 超高壓発振部第三款 送信装置電源部 第四款 送信装置構造、機能ノ参考 第三章 受信装置 第一節 概要 第二節 各部ノ構造、機能 第一款 受信機 第二款 受信機電源部 第三款 受信装置構造機能ノ参考 第四章 観測指示装置 第一節 概要 第二節 各部ノ構造機能 第一款 同期部 第二款 測距観測部 第三款 測角観測部 第四款 観測装置電源部 第五

 

 

 

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