矢部の釈迦岳登山の翌日は、九重大船山に登る事にしている。
なんで、わざわざ連日?
と、思われるかもしれない。
答えは、
暇だからだ。
早朝に跳ね起き、準備をヒョヒョイと済ませる。
寝ている家内に向かって、
「んじゃ、行ってくる。」
「ふにゃ?」(家内)
ヤツが理解できたかどうかは知らぬ。
でも、ちゃんと言ったからな。
後で文句を言うのは筋違いだ。
ピューン
今日目指す大船山は、車の往復が4時間。長者原から大船山までの往復で7時間。
その他諸々で1時間として、12時間ほどかかる。
夕方の晩酌までに帰って来るには、朝6時には家を出たい。
朝まだき空の下、車を走らた。
途中、コンビニに立ち寄る。
山飯の調達である。
これで準備完了。
飛ばすぜ!
長者原到着
気温3度である。
さむっ
これが流行ったのって、いつ頃だっけか。
まずは、ここで謳われる坊がつるを目指す。
たで原湿原は、一面すすきの野になっていた。
樹林帯を行く。
あ、霜柱だ。
自然とは、不思議な造形を生み出すものだ。
この辺りで、初老の紳士と出会った。
なんとなく声をかけた。
紳士は、初めて大船を目指しているが、初心者だし、勝手がよく解らないとの事。
私だってしがない初心者だし、大船に登った事があるとは言え、たかが1回だし、おまけに道に迷う事にかけては名人芸である。
まったく頼りにはならないが、一緒に行きましょう、という事になった。
雨ケ池まで来た。
平治や北大船が前方に見える。
あの様子だと、目指す大船の紅葉は過ぎたかな。
この辺りの標高だと、まだ少し紅葉が楽しめる。
「あのピョコタンって飛び出しているのが大船の山頂です。」
「あー、あれがそうですか。」(紳士)
坊がつる到着。
キャンプ場周辺は、ぼちぼちと赤や黄色が楽しめた。
大船にとりかかる。
「段原まではこんな風に、目標が見えない樹林帯をずっと登らんといかんです。」
家内と登る時は別にして、ほとんど一人で登っている。
でも、こうやって話しながら登るのもいいもんだね。
色々話し込むうちに、なんと、私の大学の先輩であることが分かった。
「学部は?え、学部まで同じやないすか。マジすか。」
ここまで来たら、段原はもうすぐそこだ。
先輩は、もうすぐリタイヤの予定だそうだ。
私のリタイヤ後の車旅の話などをすると、
「そりゃ、ええですね。北海道行きたいですね。」
後輩の私だが、先にリタイヤしている点だけは先輩だ。
リタイヤの先輩として言わせてもらえば、リタイヤ生活って、もっと早くすればよかったと思うぐらい、いいもんですよ。
段原到着。
気温が急上昇してきた。汗びっしょりである。
一枚脱ごう。
ついでに水分補給だ。
あの頂までもうすぐである。
山頂直下は岩場が続く。
山頂到着。
既に多くの人が到着していた。
2度目の大船山頂自撮り。
御池に映える紅葉、見たかったな。
紅葉のピークに合わせるのって、中々難しいもんだ。
来年こそはである。