男の行く末

　朝から挨拶廻りへ。まず基地へお邪魔して雑談。中国の祭と文化大革命の話をした。次に郵便局へ向かう。しかし待っている客が多く時間がかかりそうだったので、後回しにして検定機関のオフィスへ行った。

　オフィスでは、スタッフ揃ってテレビドラマを見ていた。恋愛ものだった。離婚歴のある主人公の女性は、前の夫にヨリを戻さないかと詰め寄られる。二人の間に生まれた子供も、両親が再び一緒になることを望んでおり、主人公は思い悩む。そこに、以前から彼女へ想いを寄せ、彼女自身も気にしていた男の手紙が届く。

　男は結婚を考えていたが、お金持ちである前の旦那と違って、自分のような小さい人間では彼女を守れないと判断し、身を引くことにしたのである。男は最後にこう書いた。"I'm sorry. I was small and stupid".　彼女は、自分を本当に愛してくれるのは誰かということを悟り、涙した。実は彼女の子供も父である前の夫よりこの男性になついているため、最終的には二人がくっついてハッピーエンドになると予想される。

　スタッフと一緒に近くにあるホテルの食堂で昼食。バイキング形式の中華料理で、値段はRM6.00とお手頃だった。室内なのでハエが寄ってくる心配もない。奥にはカラオケ付きの個室があった。

　午後は船舶代理店へ。ボスは相変わらず行動派で、早速私にムル洞窟への旅行を提案してきた。せっかくの機会なので行くつもりだが、彼の決断の早さには頭が下がる。

　ガソリンを入れた後、再度検定機関のオフィスへお邪魔して、コピー機とファックスをお借りした。ファックスの使い方が分からず、通信に失敗した。ドアラよろしく踊る大走査線の敬礼を真似してみたら、喜んでくれた。

　夕食は近くのカフェで日本食。チキン丼と味噌汁、それにお茶を頼んだ。まずまずの味だった。さすがにタレを作ることはできないようだが、肉の甘味や味噌汁独特の味わいは再現されていた。お勘定を払うときにごちそうさまと言ってみたが、通じなかった。苦笑いされてしまった。

　

60点。のち