つぶらな瞳のバッタとカエル。私たちにとってはかわいく見えるこの小動物たちですが、実はこのバッタ、農家にとっては大の天敵。
バッタがとまっているのはハクサイの葉っぱ。そしてこのハクサイは箕面の子どもたちのおなかにおさまる予定なのです。
昨年から始まった中学校給食。それを機会に箕面市では地元農家さんが作った野菜を給食に使うというシステムを作りました。
市街地でありながら箕面には思いの外多くの田畑があり、それぞれの畑では農家さんがこだわりを持って作物を育てておられます。
ある農家さんは、「たまねぎの糸みたいな葉っぱは草と見分けがつかない。本当は面倒だから作りたくないんだが、給食にはたまねぎをよく使うと聞くんで、女房に手伝ってもろてせっせと草ひいてるんや」。
またある農家さんは、「子どもたちの口に入るから農薬は一切使わん。ほかの畑から虫がぎょうさん来て大変やけど。」と、おとなの中指より大きいいも虫をひとひねり。
一粒のタネから育てたカブも、ようやく土から顔を出し始めました。
一方、農地の存続を目指して立ち上げた農業公社の畑では、若い農業者が試行錯誤を繰り返しながら給食のためにと完全無農薬で難しい野菜作りに挑んでいます。
学校の栄養士もこの気持ちにこたえようと、野菜のおいしさと栄養を最大限に生かした献立を考えています。1食に使う野菜は1日の必要量の3分の1に当たる約120g。野菜嫌いでもおいしく食べられるように和・洋・中、いろいろな調理法と味付けで登場させます。
各中学校区にある畑へそれぞれの栄養士が出向き、農家さんからお話を伺いました。
今、畑では、小さなたまねぎの苗、結球し始めたキャベツ、エコ農産物のオレンジハクサイまで、みずみずしい野菜たちがすくすく育ち、出番を待っています。
今年は度重なる台風や豪雨の影響もあって、例年よりも2週間から20日、作業が遅れているとのこと。その中にあっても、「一度にできてしまわないよう、時期をずらして植え付けしている」と、ふさふさのにんじんと芽生えたばかりのと、2種類のにんじんを見せていただき、どこまでも子どもたちのために心を配っていただいていることを感じました。
最後に、これから届けていただく立派なにんじんと記念撮影。子どもたちの身体と心に、おいしい野菜が届くのを待っています。
おまけ。
これは何の花でしょう? 実(み)はこれです。
答えは「ゆうがお」。細くむいて乾かすと、巻きずしなどに使う「かんぴょう」になります。バッタがのんびりとひなたぼっこをしていました。
【今日の給食】 (箕面市内の学校給食メニューを見ることができます)
<こんなに安心でおいしい野菜を食べれるなんて幸せだね。みんな元気に育ってほしいな。
箕面市では、9月2日から10月20日まで「箕面市PRキャラクター「滝ノ道ゆずる」が今年も参戦!ゆるキャラグランプリ2014」を応援する統一キャンペーンを実施中です。
めざせ日本一!
ゆるきゃらグランプリの投票もよろしくお願いします!現在10位で奮闘中!