箕面市役所Edubuntu日記

~情報システム管理担当者のつぶやき~

Ubuntu × google 日本語入力 Mozc = 最強!

2010-05-28 02:18:29 | ちょっと素敵なUbuntu のTips

●以下の記述はもはや最新ではありません。
Ubuntu10.10(Maverick Meerkat)については、次の記事などに書きました。
http://blog.goo.ne.jp/minoh_edubuntu/e/1aaf38d5208412a25a457364a20f1831

みなさまこんばんは、箕面市役所の、那谷です。
巷で話題の「 google 日本語入力 」ですが、Linux 版は現時点ではUbuntu のみがサポートされています。
Ubuntu をお使いの方は、超快適なこの日本語入力環境を使わない手はありません。

導入手順としては、各自で実行可能形式ファイルとか、debファイルとかを作って、それをインストールするのですが、「アップデートが公開されたら随時適用する。」という運用を考えるなら、それぞれの環境で各自コンパイルして導入するのがよいのではないでしょうか。
例えば、最近のアップデートで、GUIによる環境設定や辞書ファイル管理がサポートされ、さらに使いやすくなりました。
バージョンがあがると、インストール手順もちらほら変更になるようですので、インストール作業をされる前には、下記の公式ページにざっと目を通されることをお勧めします。

なお、本件はひょうごんテックののがじゅんさんに教えていただきました。
ありがとうございました。

●公式ページ:
LinuxBuildInstructions -  mozc - How to build Mozc on Linux - Project Hosting on Google Code
http://code.google.com/p/mozc/wiki/LinuxBuildInstructions
Google 日本語入力の開発版をアップデートしました。 (Ver 0.11.365.10x)
http://googlejapan.blogspot.com/2010/05/google-ver-01136510x.html

●手順:
1.まず、以下のコマンドを実行して、依存関係のあるソフトをインストールします。
$ sudo apt-get install g++ python libibus-dev libcurl4-openssl-dev libssl-dev zlib1g-dev libdbus-1-dev libglib2.0-dev libprotobuf-dev protobuf-compiler libgtest-dev subversion devscripts debhelper qt4-dev-tools gyp


2.途中でメールの設定がありますが、適宜。ちなみに私は「設定なし」でしています。


3.まず、「gclinet depot tool」をダウンロードして、環境変数にパスを追加します。
$ cd ~/
$ svn co http://src.chromium.org/svn/trunk/tools/depot_tools
$ export PATH=`pwd`/depot_tools:"$PATH"

※次のステップとして、「手順8」へジャンプすることも可能です。

※※プロキシ環境では、svnコマンドを一度実行して、失敗しますが「~/.subversion/servers」が生成されますので、
[global]
http-proxy-host = hogehoge.example.com
http-proxy-port = 8080
等とします。再起動不要。


4.次に、「Mozc」のソースコードを「gclient」コマンドでSVNレポジトリからダウンロードします。
この際、「googletest」とかプロトコル・バッファとかのソースコードもダウンロードされます。
$ mkdir -p ~/src/mozc
$ cd ~/src/mozc
$ gclient config http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src
$ gclient sync


5.最初に、「GYP」というツールを使ってMakeファイルをつくらなければなりません。
このツールは、"gclient sync" した時に自動的にダウンロードされています。
$ cd ~/src/mozc/src
$ python build_mozc.py gyp


6.次に、コード生成ツールをビルドします。
$ python build_mozc.py build_tools -c Release


7.いよいよ、「ibus_mozc」「mozc_server」「mozc_tool」をビルドして、インストール(再配置)します。
$ python build_mozc.py build -c Release unix/ibus/ibus.gyp:ibus_mozc server/server.gyp:mozc_server gui/gui.gyp:mozc_tool


これにより、
~/src/mozc/src/out/Release/
のなかに、「ibus_mozc」などが出来ています。

●インストール(実行可能形式ファイルの再配置):
大事なのは、以下の4つです。
・「ibus_mozc」:   「 /usr/lib/ibus-mozc/ 」へ再配置。「ibus-engine-mozc」にリネーム。
・「mozc.xml」:    「 /usr/share/ibus/component/ 」へ再配置。パスを修正。
・「mozc_server」: 「 /usr/lib/mozc/ 」へ再配置。
・「mozc_tool」:   「 /usr/lib/mozc/ 」へ再配置。

7−1.「ibus_mozc」を、「 /usr/lib/ibus-mozc/ 」にコピーして、「ibus-engine-mozc」にリネームして、属性を修正。
$ sudo mkdir -p /usr/lib/ibus-mozc/
$ sudo cp -p ~/src/mozc/src/out/Release/ibus_mozc /usr/lib/ibus-mozc/ibus-engine-mozc
$ sudo chown root:root /usr/lib/ibus-mozc/ibus-engine-mozc

7−2.「mozc.xml」を、「 /usr/share/ibus/component/ 」にコピーして、属性を修正。
さらに、「ibus-engine-mozc」のパスを7−1.のディレクトリに修正。
$ sudo cp -p ~/src/mozc/src/unix/ibus/mozc.xml /usr/share/ibus/component/
$ sudo chown root:root /usr/share/ibus/component/mozc.xml
$ sudo chmod -x /usr/share/ibus/component/mozc.xml

2箇所修正。
$ sudo vi /usr/share/ibus/component/mozc.xml
「 /usr/libexec/ibus-engine-mozc 」とあるのを、
「 /usr/lib/ibus-mozc/ibus-engine-mozc 」に修正。

7−3.「mozc_server」と「mozc_tool」を、「 /usr/lib/mozc/ 」にコピーして、属性を修正。
$ sudo mkdir -p /usr/lib/mozc/
$ sudo cp -p ~/src/mozc/src/out/Release/mozc_server /usr/lib/mozc/
$ sudo cp -p ~/src/mozc/src/out/Release/mozc_tool /usr/lib/mozc/
$ sudo chown root:root /usr/lib/mozc/*

再起動して手順9へ。
Ubuntu 以外のディストリビューションにおいてMozcを使う場合などには、応用が可能なインストール方法ですね。

8.Debian パッケージをビルドしてインストールすることもできます。(上記手順4~7を安全に省略できます。)
$ sudo apt-get install gyp
$ mkdir -p ~/src/mozc           
$ cd ~/src/mozc         
$ svn co http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src               
$ cd src
$ debuild -uc -us

$ sudo dpkg -i ../ibus-mozc_x.x.x.x_*.deb ../mozc-server_x.x.x.x_*.deb ../mozc-utils-gui_x.x.x.x_*.deb


9.再起動したら、「システム->設定->iBusの設定」から「インプットメソッド」タブを開きます。


10.「インプットメソッドの選択」で下の方にある日本語の中から「Mozc」を選択します。


11.「追加」ボタンを押して、下ペインに「Mozc」を追加します。


12.「上へ」ボタンを押して、「Mozc」をデフォルトのインプットメソッドにします。


13.さっそくなにか日本語入力をします。
「2010ねん」で変換したら、「平成22年」という変換もできますね。
GUI画面で設定を変更するには、言語バーの設定アイコンをクリックして「property」を選択します。


14.GUIでの設定画面です。「ATOK」キーバインドもありますね。


15.言語バーのロゴ・アイコンの変更もできるようです。
・左側:
「 /usr/share/ibus-mozc/ 」を、なければ作成して、その中に「 product_icon.png 」で画像ファイルをおきます。
・右側:
「 /usr/share/ibus-mozc/ 」に、「 unknown.ico 」で画像ファイルをおきます。
・お勧め:
http://blog.goo.ne.jp/ikunya/e/8cf9f77db5ca646867561a8c9a62a290
http://twitpic.com/1t0zkb


以上です。
Enjoy!

_/_/_/●追記_/_/_/
コメント欄に、
・「手順4~7」と「手順8」が、重複ではないか。
というご指摘をいただきました。
確認しましたところ、たしかに、「手順4~7」を省略して「手順8」に進んでも、正常にインストールできました。
逆に、「手順4~7」でする場合、実行可能形式ファイルをしかるべきディレクトリに配置しなおす等の、もうひと手間が必要です。

以上訂正してお詫びします。(本文は訂正済み。初出時、重複実行するように記述していましたが、選択実行するように表現を直しています。)

ご指摘ありがとうございました。
_/_/_/●追記2_/_/_/
当初、「手順4~7」でインストールする場合の最後の手順、「コンパイルして生成された実行可能形式ファイルを、しかるべきディレクトリへ再配置する。」というインストール方法が分かっていませんでした。
コメント欄に、
・「手順8でインストールした場合の、rulesの「install-arch:」のところを参考にすれば、手順7で生成されたファイルのどれをどこに配置するべきか、がなんとなく分かるでしょう。」
との追加アドバイスを頂戴し、
~/src/debian/.svn/text-base/rules.svn
と、既存の「Anthy」のファイル配置を見比べ参考にして試してみたところ、「手順7−1~7−3」によって、インストールすることができました。
勉強になりました、ありがとうございました!
_/_/_/_/_/_/_/_/_/

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