箕面市役所Edubuntu日記

~情報システム管理担当者のつぶやき~

Ubuntu 10.10 日本語Remix ( Maverick Meerkat )でLTSP

2010-10-21 22:02:10 | 日記

みなさまこんばんは、箕面市役所の、那谷です。

10月10日には、待望の新バージョン、Ubuntu 10.10 ( Maverick Meerkat )がリリースされました。
また、10月16日には、日本語Remix もリリースされました。
このことをお祝いし、ユーザー同士の親睦を深めるイベントが、京都と東京で開催されます。
それぞれ Ubuntu Japanese Team のメンバーの方が参加されますし、名だたるスーパー技術者の方も参加されますので、参加可能な方はぜひ。

●京都(定員間近)
10月30日(土)開催
UbuntuオフラインミーティングKansai 10.10
https://wiki.ubuntulinux.jp/Events/OfflineKansai201010

●関東(残席些少)
11月6日(土)
Ubuntu 10.10 リリースパーティー東京
http://atnd.org/events/8973


さて、今日は北海道から視察のお客様があり、我々のシステムを実際に見て、触っていただきました。
ご持参のWindowsパソコンで、BIOSの起動デバイス設定のところでLANカードを1番にするだけで、Edubuntuシステムの端末に早変わりするのを見ていただくことができました。
「ぜひ、自分でもこの環境を構築してみたい!帰ったら皆にこの驚きを伝えたい!」とのことでしたので、今日はご参考までに、Ubuntu 10.10 日本語Remix ( Maverick Meerkat )でLTSP 環境を作るメモを書きたいと思います。
基本的には、10.04からは大きくは変わっておらず、ほぼ同じです。

●前半:Ubuntu 10.10 日本語Remix ( Maverick Meerkat )のインストール後の設定
●後半:LTSP の環境設定

です。
ただし、簡単にデモンストレーションをすることを考え、LANカードの増設をしないバージョンで行きたいと思います。
インターネットを使わない、ローカル環境でデモをするイメージでの環境構築とします。


●Ubuntu 10.10 日本語Remix ( Maverick Meerkat )のインストール後の設定
1.なにはともあれアップデート
10.10 では、インストール時に、「インストール中にアップデートをダウンロードする」というオプションがあり、これを有効にしてインストールすると、従前ほどには時間はかかりません。
※10月30日追記:
このオプションは、「万が一、インストーラーにバグがあった場合に、そのアップデートをダウンロードする」という意味であり、アプリケーションソフトのアップデートをダウンロードするという意味ではないのだそうです。

ただし、アップデートを行う前に、ダウンロードするサーバーを、負荷分散のためにミラーサーバーへ変更します。
その方法は、「システム→システム管理→アップデート・マネージャ」の「設定→Ubuntuのソフトウェア」で、「ダウンロード元」を「その他」の中から適宜選びます。
どのサーバーが早いかは、いくつか試していくと経験則的に分かってくると思います。
また、勉強やカスタマイズのためには「ソースコード」もダウンロードしたらいいでしょうが、一般的には不要と思いますので、チェックを外せば、多少は軽くなるでしょう。
「他のソフトウェア」のところで、(ソースコード)とあるものも同様です。
これらの設定を終えてから、「アップデートをインストール」を実行します。

2.言語サポートを確認
「システム→システム管理→言語サポート」を起動します。
日本語サポートが不完全であれば、インストールをうながされると思います。

3.日本語環境環境セットアップ・ヘルパ
「システム→システム管理→日本語環境セットアップ・ヘルパ」を起動します。
必要なパッケージにチェックを入れます。
私は・・・
・ibus-mozc
・ibus-tegaki
・tegaki-zinnia-japanese
・Adobe Flash Player
・Adobe Reader 日本語版
などを入れています。

4.Mozc(Google日本語入力)と手書き入力を有効に
「システム→設定→キーボード・インプットメソッド→インプットメソッド」から、
・「インプットメソッドの選択→日本語」で「Mozc」を選択、「追加」、選択して「上へ」
・「インプットメソッドの選択→その他」で「tegaki」を選択、「追加」、選択して「上へ」
再ログインなどで有効になります。

とりあえず、インストール後の設定はこれぐらいでしょうか。

●LTSP の環境設定
5.Synaptic パッケージ・マネージャで、「ltsp-server-standalone」をインストール。

6.コマンドライン端末で、LTSPのシンクライアント・イメージ作成
$ sudo ltsp-build-client

7.シンクライアント・イメージへの日本語サポート適用
$ sudo -s
# chroot /opt/ltsp/i386
/# apt-get update
/# apt-get install language-support-ja language-pack-ja
/# exit
# exit
$ exit

8.DHCPデーモンを、eth0側だけに限定。
$ gksudo gedit /etc/default/dhcp3-server
INTERFACES="eth0"

9.TFTPデーモンは、特に設定不要のようです。
$ gksudo gedit /etc/default/tftpd-hpa

10.LANカードを設定。
DHCPサーバの設定ファイルである「 /etc/ltsp/dhcpd.conf」で指定されているサブネット内のIPに設定します。
ただし、IP払い出し範囲内にはならないようにします。
一例としては、「192.168.0.1」などでよいと思います。

$ gksudo gedit /etc/network/interfaces
auto lo
iface lo inet loopback
auto eth0
iface eth0 inet static
 address 192.168.0.1
 netmask 255.255.255.0
 network 192.168.0.0
 broadcast 192.168.0.255
 gateway 192.168.0.1

11.再起動。

12.LTSPを再設定。
$ sudo ltsp-update-sshkeys
$ sudo ltsp-update-image

13.LTSPサーバ機を、ブロードバンドルーターからHUBにつなぎかえます。
クライアントマシンもHUBに接続し、BIOSで起動デバイスの1番をLANカードにします。
適当なユーザーでログインします。


●14.補足:端末がうまく起動しない(ログイン画面までたどりつけない)
ネットワークからOSがダウンロードされて、Ubuntuとして起動しようとするところまで行くけど、ログイン画面まではたどりつかずにその途中で止まる、ということがあります。
この場合おそらく、ビデオカードの自動認識に失敗しているものと思われます。
こういう場合、汎用ドライバである「vesa」または「fbdev」というのを指定します。

指定ファイルは、
・「 /var/lib/tftpboot/ltsp/i386/lts.conf 」
ですが、最初は存在していませんので、サンプルをコピーして、モニタやビデオドライバの設定を追記します。

$ sudo cp -a /opt/ltsp/i386/etc/lts.conf /var/lib/tftpboot/ltsp/i386/
$ gksudo gedit /var/lib/tftpboot/ltsp/i386/lts.conf

[default]
X_HORZSYNC = 31.5-48.0
X_VERTREFRESH = 56.0-65.0
X_MODE = 1024x768
XSERVER = vesa

これで、端末側を再起動してみてください。
サーバー側は再起動する必要はありません。
もしこれでうまくいかなければ、最後の行を
XSERVER = fbdev
として、再度試してみてください。

また、
[default]
として指定すれば全体に反映され、
[MACアドレス]
として指定すれば、指定されたMACアドレスである端末だけに反映されます。


以上です。
うまく起動しましたか?
このインストールメモの想定では、ブロードバンドルーターではなくHUBでデモをしますので、その際にはWebブラウジングなどはできない環境になりますが、LTSPのデモをまずはやってみる、ということを想定しました。
この環境がうまく動いたら、LANカードを追加するなどして、クライアントでもWebブラウズできるように拡張してゆけばよいでしょう。

以上、ご参考まで。

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