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『少女』

2016年10月20日 | 映画(さ行)
『少女』
監督:三島有紀子
出演:本田翼,山本美月,真剣佑,佐藤玲,児嶋一哉,稲垣吾郎他

前述の『SCOOP!』とハシゴ、同じくTOHOシネマズ伊丹にて。

湊かなえによる原作は先月読みました。
そのとき“ブクレコ”にUPしたレビューはこちら

女子校にかよう桜井由紀(本田翼)と草野敦子(山本美月)は幼なじみで親友同士。
剣道で推薦入学した敦子は、ある大会の団体戦でミスして負傷。
駆け寄るチームメイトの心配顔は形だけ、負けたのは敦子のせいだと酷いいじめを受けるようになる。
クールな由紀は誰ともつるまないからいじめられることもないが、
笑顔の消えた敦子に何もしてやれないことをもどかしく思っている。

そんな由紀は敦子を主人公に小説を書きはじめる。
やっと書き上がった原稿を学校に持って行ったその日、
体育の授業で教室から離れた隙に原稿を盗まれてしまう。
犯人は国語教師の小倉一樹(児嶋一哉)で、彼はまんまと新人文学賞に応募して受賞。
受賞作が掲載された雑誌を臆面もなく生徒に配る。
はらわたが煮えくりかえる思いの由紀は、ある方法で小倉を追放する。
その様子をこっそり見ていた敦子は由紀のことがわからなくなる。

ある日、ふたりのクラスに転校生がやってくる。
滝沢紫織(佐藤玲)は「親友の死体を目撃した」と由紀と敦子に話し、
以来、人が死ぬ瞬間を見たいと願う由紀と敦子。
夏休みに入ると、由紀は小児病棟で、敦子は老人ホームで、
それぞれが死に近いと思われる場所でボランティア活動をはじめるのだが……。

私と同窓生らしき三島有紀子監督。
非凡な才能の持ち主であることは明確ですが、彼女の作品はちょっと苦手。
なんというのか、つくりもの感がありすぎて。
『繕い裁つ人』(2014)を観たとき同様、言葉遣いでまずドン引き。
女子高生の挨拶が「ごきげんよう」はないわ~と思ってしまうのです。

冒頭とラストの演劇を思わせるシーンも違和感ありあり。
湊かなえが好きではないにもかかわらず、面白くて引き込まれた原作に対し、
こちらは少女たちの心のうちがなんともわかりづらい。
涙もただ嘘っぽく見えてしまい、芝居くささが残ります。

良かった点を挙げると、敦子が由紀の手を取って駆け出すシーン。
風景と相まってこのシーンはとても良い。
それと、老人ホームで働く中年男性役の稲垣吾郎
地味にこういう役も似合っています。意外に何でもできそうな吾郎ちゃん。

たぶん、本作を観て「なんじゃこりゃ」的感想を抱いた方も多いはず。
原作をお読みになることをお勧めします。
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