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『追憶』

2016年12月10日 | 映画(た行)
『追憶』
監督:小栗謙一
語り:美輪明宏
ナレーション:朝コータロー

飲み過ぎた土曜日の翌日、朝8時台や9時台から映画を観るのは辛く、
10時からシネ・リーブル梅田にて鑑賞しました。

松竹の元映画プロデューサー・升本喜年の著書、
『愛の手紙 ペリリュー島玉砕 中川州男大佐の生涯』を原案にしたドキュメンタリー。

太平洋戦争末期、日本が統治していたペリリュー島(現・パラオ共和国)。
当時、日本からたくさんの人がペリリュー島に移り住み、
もともといた島民よりも日本人のほうが多いぐらいだったそうです。

この美しい南の島もやがて戦場と化します。
1944(昭和19)年9月15日、4万にもおよぶ米国軍が襲来し、
わずか1万の日本軍が迎え撃つ。
その日本軍を率いたのが中川州男大佐でした。

本作では、生き残った日米両軍の元兵士や島民たちにインタビュー。
貴重な資料映像となっています。

自分は帰れぬことを悟った兵士が家族に書き送った手紙。
元気だから心配しなくていい、自分のことは忘れろ。
万事順調なのだから、安心しろ。元気でいろ。
どの言葉も嘘だということを受け取った妻はわかっています。
夫の心残りにならぬよう、精一杯の笑顔で戦地へ送り出したという妻の心を思うと悲しい。

戦地で戦う人みんなが友だちだったのに、みんないなくなってしまった。
ちょっと言葉では言い表せません。
戦争の悲惨さ、残る空虚さはどうやって伝えていけばいいのか。
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