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映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ルイの9番目の人生』

2018年02月04日 | 映画(ら行)
『ルイの9番目の人生』(原題:The 9th Life of Louis Drax)
監督:アレクサンドル・アジャ
出演:ジェイミー・ドーナン,サラ・ガドン,エイデン・ロングワース,
   オリヴァー・プラット,モリー・パーカー,アーロン・ポール他

前述の『ロング,ロングバケーション』に続き、大阪ステーションシティシネマにて。

カナダ/イギリス作品。
チラシに描かれているあらすじ漫画が楽しい。
原作はリズ・ジェンセンの世界的ベストセラー『ルイの九番目の命』。
未読ですが面白そう。いずれ読みたいです。

少年ルイ・ドラックスは、この世に生を受けてから実に8度も大事故に遭っている。
ベビーベッドの上に照明が落ちてきたり、感電したり。
猫には9つの命があると言うけれど、ルイもそうかもしれない。
ならば9度目でルイの命はスペアがなくなるから、もう事故に遭わないでとママは言う。

ママは誰もがその姿に釘付けになるほどの美人、ナタリー。
パパのピーターもルイにはとても優しいが、ママとは喧嘩ばかり。

ルイの9歳の誕生日、久しぶりに家族そろってピクニックへ。
ところがルイは崖から落ちて昏睡状態に陥る。
ナタリーの証言によれば、ピーターがルイを突き落として逃げ去ったらしい。

一旦は死亡が確認されたルイだったが、なんと2時間後に息を吹き返す。
ルイを担当することになったのは、著名な小児神経科医アラン・パスカル。
自らも夢中歩行の症状を持つアランは、
夢を見ているらしいルイに懸命に働きかけるのだが……。

ネタバレです。

ナタリーは善人なのだと思っていたら、
彼女が医者たちのパーティーに招かれる辺りで、どうやら悪女だと気づきます。
アランも彼女の美貌にやられ、駄目だ駄目だと思いつつのめり込む。
ルイの台詞、「男はみんな騙される」に苦笑い。(^^;

そんなわけで、途中から終盤までイライラ。
なんでこんな女に骨抜きにされとるんだと、アランのことが情けなくなります。

オリヴァー・プラット演じる精神科医が良い味。
デブだヤブだと言われながらも、ルイのことをいちばんわかっている人。
冷徹で切れ者の女刑事役にモリー・パーカー。
どこで見た人だっけと思ったら、『キスト』(1996)でした。
ネクロフィリア(=死体愛好者)である主人公を演じていましたが、
そのような題材なのに澄んだ水を思わせる作品で、よく覚えています。

けなげな少年の想いが切ない良作。ただし、人にはちょっと薦めづらい。

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