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金環食の気温、発電電圧のデータを集計、グラフ化してみました


まず気温です

2012年5月21日 金環食による環境変化 (前橋)


温度計が日なたになってしまったため、青線でツノ状になっている部分がそれです

なので、その部分のみ緑線で予想で修正を加えました


1日は昼過ぎまで気温は上昇するため、金環食の始まりより終わりのほうが気温が高くなりました

ただ、金環食の影響で太陽が隠れた時間帯だけ下がりました

金環が終わった後も10分ほど気温の低下が続いています 地面や大気に温度特性があるのでしょうか

その後、気温は元に戻るかのように急激な上昇を見せました

最低気温16度台でしたが、その後の気温上昇は体感的にもとても大きかったです



次に発電電圧(光量)です

2012年5月21日 金環食による環境変化 (前橋)


皆既日食と同じ機材を用いているので、比較できます

光量は気温に比べ計測が容易です

ただ、太陽電池の電圧を計るだけです 太陽に向ければいいので、望遠鏡の横に取り付けていました

この太陽電池は2V程度の電圧を発電をします この発電電圧が大きいほど正確に測れるでしょう


食分が0.530の7:00あたりまでは変化はありませんでしたが、その後30分で0.17Vの低下がありました

でも、たったの0.17Vです 変化した量としては皆既日食の10分の1くらいです

縦の間隔をグラフのように拡大してみれば変化の割合も顕著に出ています

また、左右対称に近いグラフになりました

金環の時の電圧は一定です

しかし、太陽の面積のわずか5.2%で1.98Vの発電が得られるとはやはり太陽のエネルギーの大きさに驚きます ただ太陽電池の性能が悪いだけだったり…?

これらのデータは公式な機材ではなく、ごく一般的に市販されているもので計測したため、値よりも傾向をつかむ程度としておきます



ここで、懐かしくなりますが、2009年のデータと比較します

場所は奄美大島笠利崎海岸です

天候は曇り、ダイヤモンドリングのダイヤまで観察できました

当時、船が1時間遅れたため、全課程を同じ場所で観測することはできませんでした

そのため、データの時間が一定間隔ではありません


まず気温から

2009年7月22日 皆既日食による環境変化 (奄美大島笠利崎海岸)


このデータは温度計を地面に接地してしまったため、信じていいものかは分かりませんが、これも傾向のみ見ていきましょう

やはり太陽が隠されたことで気温が低下します

皆既中のデータしかありませんが、こちらも皆既による気温低下がみられます

また、気温が変化していないところが皆既を示します

その他の記録によると、気温の変化によるものか、風向きや風量の変化が激しかったことが記載されていました



発電電圧(光量)です

2009年7月22日 皆既日食による環境変化 (奄美大島笠利崎海岸)


こちらはとてもはっきりとした結果になりました

最初は1.95Vを指していましたが、皆既に近づくにつれ電圧は急激に低下しました

太陽が完全に隠れた時、ほぼ0Vです

このときの現地の皆既継続時間は約3分で、その分の時間だけほぼ0Vです

太陽が出てくると(実際には曇ってて見えなかった)電圧はまた上昇し、最初と最後は同じ値になりました

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金環食の全課程を1枚に表してみました

ただひたすらペイントで切り貼りしました

そのため歪んでいます

太陽の昇る向きや時間は正確ではありませんが、こうしてみるとまた面白いですね



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おまたせしました

これより後半です

7時50分台で温度計が日なたに位置してしまい、8:04に日陰に戻した結果、その10分間は測定できませんでした

8:00(0.680)
気温----℃ 発電電圧2.14[V]


1350mm ISO-400 1/200sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


まだまだ欠けが大きいです
半分以上かけているのにもかかわらず発電電圧は変化がありません
体感温度も上がってきました
太陽のエネルギーはとてつもないことが分かります

8:20(0.455)
気温20.1℃ 発電電圧2.15[V]


1350mm ISO-400 1/250sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


8:40(0.239)
気温21.8℃ 発電電圧2.15[V]


1350mm ISO-400 1/320sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


9:00(0.029)
気温23.0℃ 発電電圧2.13[V]


1350mm ISO-400 1/320sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


間もなく全課程が終了に近づき…

9:02金環食終了(0.000)
気温23.3℃ 発電電圧2.13[V]


1350mm ISO-400 1/320sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>




ここで金環食が終了しました

ここまでの撮影数およそ500枚

RAW+JPEGで撮影していたので1000枚になります




こうして見てみると宇宙のしくみを実感しますね

人間が作ったものでなく、46億年前からできている物体でありながらいろいろな現象を見せてくれることに感謝してしまいます

人の営みなんて、あの太陽の黒点にもすぎないのですね

ベイリービーズも、東京から見える富士山、(エベレストでもいい)よりもはるかに離れた山(凹凸)からもれた光ですね

宇宙の広大無辺さを実感することができました


声をかけてくれた地元のおじさんやおばさん、観察に協力してくださった方々にも感謝いたします




このあと、やはり月曜日なので平日通り過ごさねばなりません

東京へ直行するにまず、前橋駅までタクシーを呼びました


朝、観測現場に向かう途中に撮ったこの写真でタクシーを呼びました
 
 利根川「大渡橋」


そのタクシーで、運転手さんが持っていたのは半分だけの日食グラス…

半分は会社の人にあげたとか…

片目は見えないですが、1つで2人分にする使い方があるものですね


最後に…

前橋ご当地名物!

焼きまんじゅう、豚(養豚場があるとのこと)

ここまで来てしまったからには、焼きまんじゅうをお土産にしましたよ!

朝は店頭で焼きたてで出しているようです


<データ集計に続く>







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ここから撮影に入ります

多少雲が流れていましたが、撮影に支障はありませんでした

※前橋は中心線から離れた場所にあるものの、それでも金環食帯にあるため金環食を見ることができます

そして待ちに待った金環食へ…

食の始まり 6:20(0.00)
気温18.1℃ 発電電圧2.14[V]


1350mm ISO-800 1/125sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


だんだん欠けて行く様子が見てわかりました

ここから2分おきに撮影とデータ収集を行います
収集したデータは傾向をつかむための目的で使用しますので、精度は何とも言えません


6:40(0.268)
気温18.6℃ 発電電圧2.16[V]


1350mm ISO-320 1/160sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


欠けが大きくなってきましたが、環境に変化はありません


6:49(----)、黒点がのみこまれようとしています


1350mm ISO-400 1/320sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>



7:00(0.530)
気温19.0℃ 発電電圧2.14[V] 北風


1350mm ISO-400 1/250sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


半分ほどかけたのが分かります

地元の人が集まってきたのでみんなで私の日食グラスを使って観察をしました

あまりみる気がなかったけど、21日になってやっぱり見たくなった人も何人かいました

おじさんやおばさんはもう次は見れないだろうと考えている人もいて、人生で最後であろうその現象を観察していました

私はその人たちの半分の人生しか歩んでいないのにここで見ることができて幸せでした


ピンホールによる投影も試してみました

「2012」と穴を開けようとしたのですが、「2」だけで終わってしまいました

だいぶ欠けないと写らないようです

7:19 ピンホールによる投影




7:20(0.781)
気温18.8℃ 発電電圧2.08[V]


1350mm ISO-400 1/160sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


7:08より気温が下がり始め、直射日光が少なくなったことで体感温度が低下、太陽と反対側(西)の空が暗くなって来るのがみれました


そして待ちに待った金環

急速にリング状になっていきます

その瞬間をビデオに収めました

そのカットです


ベイリービーズ?が写りました


7:33(0.948)
気温17.2℃ 発電電圧1.98[V](実測記録最低)


1350mm ISO-400 1/320sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


周りにひばりやコジュケイ、キジなどの鳥がいましたが、鳴き声が少なくなりました

気温も下がってきたので上着を着用します 寒い


7:34金環(0.948)
気温17.1℃ 発電電圧1.98[V]


1350mm ISO-400 1/320sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


地球の風景も素晴らしいものです

西側にあたる後ろの風景ですが、少し暗くなっていました


7:35金環(0.948)
気温16.9℃ 発電電圧1.98[V]


1350mm ISO-400 1/320sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


中心線から離れているため、完全なまん丸ではありません

この辺りが前橋での食の最大でしょうか


7:36:36金環終了直前(0.948)
気温16.8℃ 発電電圧1.98[V]


1350mm ISO-400 1/320sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>



7:36(0.948)
同上
ビデオ撮影でベイリービーズの撮影に成功しました そのカットです!



月の凹凸から差し込む太陽光が地球に届くんですね

外側の暗い部が月に伸びて行く様子が確認できました


直後に撮影しましたが、写真では良く写りませんでした

7:37(----)
気温16.7℃ 発電電圧1.99[V]


1350mm ISO-400 1/320sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>


そのあと部分食となり、少しずつ戻っていきます


7:40(0.910)
気温16.6℃(実測記録最低) 発電電圧2.02[V]


1350mm ISO-400 1/320sec 缶詰フィルターND5+ミニポルタA70Lf+D5000 <直焦>
ここで気温が最低になりました

金環のときでないのは、冷えた大気や地面が温まるには少し時間がかかるからだと思います



周囲の様子が元に戻っていきます

ツバメが低空を飛んでいました



長くなりましたので、後半は次の記事になります

<続く>











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待ちに待った金環食、全国的に観察が可能となりましたね


私は気象庁天気予報、GPV広域の雲量予報、ウェザーニュースを参考にし、前橋まで遠征してきました

決行したのが夜の8時前で、ギリギリなスケジュール…

前橋行きの直通電車があったため助かったものの、はじめて行く街でこの時間に道に迷ったらどうしようと思いました


宿泊には機動性の高いネットカフェ、自由空間前橋国領町店を利用しました

ネットカフェ以外にダーツやビリヤードなどがあり、設備がすごいところです

21日午前5時前、観察ポイントの利根川河川敷へ出発します

予報通りのこんな天気だったので驚きました


その後、市内を移動していると利根川をまたぐ橋から榛名山などの山が見えました


形が角ばっているのが特徴的な山ですね


ネットカフェから徒歩30分で場所に到着

そこは、サイクリングロードでした(この右側が利根川で、金環食を観察する視野に邪魔となるものはありません)



私とほぼ同時に到着したバイクで見にきた方が声をかけてくれました

話を聞いたところ、東京の天気を判断して前橋に来たそうです

さらに通りがかりの地元のおじさんやおばさんが集まってきてくれました

地元の人はみな経験豊富でいろいろなことを知っている人たちです

この前橋に来ても金環食に対する期待は東京と変わりません


機材準備へ〜

今回、気温と太陽電池発電量、写真を2分おきに撮影、金環前後は1分おきにデータ収集を行います

気温は簡易デジタル温度計、発電量は秋月の太陽電池とテスターで計測します

針金とビニールテープでで望遠鏡に固定すればセット完了

次に、太陽撮影の要であるフィルターを装着

海苔が入っていた空き缶をベースに作ったフィルターを付けました

あとあとみると結構大掛かりな装備になってしまいましたが、おかげでスムーズな観察ができました


<続く>











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