ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

アフリカ布、新着

2011-12-08 08:21:47 | コンゴ(M&S)
ジュネーヴに来てから入手したアフリカの布をご紹介します。久々のアフリカネタです。

隣接したフランスの町ディヴォンヌDIVONNEのマルシェで、
たま〜にアフリカの布地屋さんが出ることがあります。
たしかコートジヴォワールのものだったかな。緑系を購入。

右側はいわゆるワックスプリントというやつで、テカってます。

こちらは最近カメルーンから休暇で遊びに来た、もとジュネーブ駐妻友達がお土産に持って来てくれたもの。

紫系をお願いして選んでもらいました。さらにテカテカ!


アフリカ布で作ったポーチも頂きました。素敵な柄です。ちょいテカってます。


さてジュネーヴにある欧州国連本部で毎年行われる国連夫人の会主催のバザーは
参加各国がお国のものをブースで販売します。
目についたものを挙げると、日本の和食器、タイのシルク製品、
ヨルダンの死海の泥パック、イタリアのネクタイ、ロシアのマトリューシュカ、
フランスのフォワグラとシャンパンのセット、韓国のキムチ、などなど。

アフリカ諸国は例年、木彫りの置物なんかが多いのですが
今年のコンゴ民のブースは、私の大好きなカサイ州クバの織物(刺繍?)が出ました!!!
かなり時間をかけて選び、値切り、一緒にいたお友達を待たせて購入した一枚。

ジュネーブまで持ち込むだけあって、けっこう作りも良いです。

ソファーにかけてみた。


周りにおいてあるものも同じクバ布のクッションだから、違和感のあるはずもなく。


うーん、やっぱいいなあ。もっと何枚も買っちゃえば良かった!
でもキンシャサで買う2倍の値段だったものでちょっと躊躇したし、
他のコーナーの隅々までもれなく、すでにクバ布があふれていて....。
   

そろそろしつこい、ていうか置く場所もない?!


Comments (2) |  Trackback (0) | 

ヴォルネイ村のオヤジさんちにお呼ばれ

2011-11-23 00:25:47 | ワイン(M氏より)
ジュネーブに来てから毎年ブドウ収穫の手伝いに行っているボルゴーニュのヴォルネイ村のドメーヌ・レジス・ロシニョール・シャンガルニエに、パリのK氏ご家族と一緒に昼食に招いて頂いた。

まず、いつものようにカーブで2008年と2007年のワインをいくつか試飲させて頂いた。



それから、食堂のある地下に降りて食事が始まる。

前菜はマダムお手製のテリーヌ。



胡椒とかはほとんど使わず,とても家庭的な優しい味で美味。私は3切れも頂いた。

これにあわせてレジスおじさんが開けてくれたのが、1999年と1990年のムルソー2本。

1999年は香りも味も控え目。果実味が熟成によって抑えられ,胡桃やハシバミのような木の実の香りがする。
1990年は見事な黄金色。より芳醇なワインで,抜栓から30分間,どんどん香りと味が変化した。



ワインが開いて、香りが出て来たところで、オヤジさんが、「ほら変わっただろう」と教えてくれる。
確かに,それまでも少しずつ変化はしていたが,オヤジさんのタイミングはグッとワインがその底力をだして、豊満な口当たりに変化したときだった。

メインディッシュは、正真正銘ブルゴーニュ風牛肉の赤ワイン煮込み(beuf bourguignon)。




オヤジさんのVolnay, Pommard, Beauneなどで中火でグツグツ煮込んだもの。
これまで食べたbeuf bourguignonで、一番美味しいと言っていいだろう。
マダムのは、タマネギ,タイム,ロリエ(あと何かもう一つ言われたが忘れてしまった)と一緒にしばらくワインに浸けておくのだそうだ。
それと、煮込んだ後、一晩寝かせて、翌日また温めて食べるとグッと美味しくなるという(なんだか、カレーに似ている。)。

意外に肉が柔らかすぎず,肉を少し固めにしていることが,肉を浸けておいた時のワインやハーブが肉に染み込んだ味と香りをより残しているような気がする。
オヤジさん曰く,ワイン煮込みはワインの質が大切で,良質のワインを使うことが美味しい煮込みを作るために重要なのだそうだ。
かつて,食事と一緒に飲むためにオヤジさんが出しておいた1964年のムルソーをマダムが間違えてソースに使ってしまったら,そのソースはそれまでで一番美味しいソースになったと教えてくれた。

本当に、いい味出してるよ、この老夫婦。

さて、この牛のワイン煮込みと一緒に飲んだ赤ワインの1本目が1999年のVolnay 1er cru。
香りからしてオヤジさんのVolnayというのはわかるが,やはり、年を当てるのは難しい。2002年、2003年とはずした後に1999年とわかる。
この造り手のワインは年の割りに若く感じられるのだ。

次に出してくれたのがこの瓶。(すべて3時間前に抜栓してくれていた。)



カーブから出してきたままで、シャンピニョンが瓶にへばりついている。こんなボトルを造り手に飲ませていただくなんて何年ぶりだろう。
ポマールと教えてくれるが、年はなんとか当ててみたい。
香りは熟成し、果実というよりは動物的な香り。味はタンニンが結構残っている。熟成の具合からして80年代ではないか。オヤジさんがうなずいてくれるので,そこまでは当てられたようだ。
オヤジさんによれば非常に難しい年だったようで、おそらくお前達はこの年の特徴を知らないだろうという。

確か80年代は前半が難しい年が続いた記憶があるので84年かと尋ねたら,答えは83年だった。
収穫した際に干しブドウのような状態だったらしく、ワインが、というかタンニンが乾いた(sec)感じが特徴の年らしい。
それでもこれだけの時間を経て飲んでみると、そうしたタンニンがsecであるとはあまり感じない。天候に恵まれなかった年でも約30年もへたれないワインを作っているオヤジさんに、改めて敬意を払う思いで2杯目を頂いた。

そして、さらにこれでもか、と出してくれたのが1971年のPommardだ。



香りは官能的と表現したら良いのだろうか。83年とは香りの量が違う。そして口に含んだ時のとろけんばかりの酒質とその美味しさにはもう脱帽である。
70年代と聞いて、私は78年を思い出したが,はるかに古いビンテージだった。


オヤジさんのワイン作りのポリシーは,その時代その時代の流行り廃りに右顧左眄されず,自分が美味しいと思うワイン、自分が納得できるワインを作り続けることだ。
自分のワインは熟成させて飲むワインであり,最近流行りの4、5年で美味しく飲めて(だから売れる),ある時点で急にへたってしまうようなワインを作るつもりは毛頭ないという。

「自分のワインを嫌いならそれで結構、好きならまた飲んでくれ。」カーブを訪れる人に平気でこういうことを言う。

そして、一本一本試飲しながらこう我々に聞いてくる。
「お前はこのワインが好きか。」
好きだと答えると,嬉しそうにこういう。
「自分もこのワインが好きなんだ。」と。



最近はブルゴーニュのいくつかの造り手のワインも、国際的に著名になったせいで値段がうなぎ上りになっているものが多い。
それはそれで、市場原理なのだからよしとしよう。ただ、それに翻弄されて我を忘れた造り手がいるようにみえるのは残念だ。

他方で,国際的な名声とは縁がなくとも,いや、むしろないからこそ、良心的な値段で良いものを作り続けている造り手達がいる。
私は、こうした愚直な職人気質の造り手が好きだ。

こうした造り手こそが、ブルゴーニュ・ワインの偉大さを支え、それを奥深いものにしていると思う。
そして、私がフランスでワインに惚れ込んだ理由も、これらの職人気質の造り手の気概と誇りに触れることができたからなのだ。(M)
Comment (0) |  Trackback (0) | 

正統派シラー Alain VogeのCornas

2011-11-01 22:21:03 | ワイン(M氏より)
北ローヌのいくつかの赤ワインを、ワイン好きの仲間たちとブラインドで比べ飲みしてみた。

いつトライしてみてもブラインドは難しいもので,それぞれのワインの特徴を自分なりに表現することはできても、それぞれがどのワインかを当てることは至難の技だ。


それはさておき、最も正統派のシラーだと思ったワインが、コート・ロティでもエルミタージュでもなく、コルナスと知った時はさすがに驚いた。


テースティングの際のコメントを見ながら思い返してみると次の通り。

色は濃い赤紫。まだ若いワインの色。

開けた瞬間から複雑な香り。
黒いフルーツ,甘草、白胡椒などが感じとれる。
それと、内側をあまり強く焦がしていない新樽を使用したらしい木の香りが感じられる。
ミントやハーブのような典型的なシラーの香りが前面に出てくるスタイルではない。

口に含むと、まずは充実したきめ細かなタンニンが素晴らしい。
渋みに加えて、ミネラル感,果実味、スパイス(白と黒の両方か)が感じられるが、うまく言葉で表現しきれない何かが残る。


時間が経って,一緒に飲んだその他のワインが開いていき、その特徴を次第に現して行く中で,このワインもそれなりには変化して行くのだが,むしろ、じっとその本格派の威厳を保ったような風格が感じられた。

自分はてっきり名のある造り手のCote Rotieだと信じて疑わなかった。

しかし、それはAlain Vogeという聞いたこともない造り手の、Cornas Les Vieilles Fontainesというワインで、購入した知人がジュネーブ郊外のフェルネイという仏領のワイン屋のおじさんから勧められたものだった。




そういえば、同じフェルネイのワイン屋で、個人所有のワインが時折売りに出される際に、たまたまJean-Luc Colomboという造り手のCornas Les Ruchets1990年を見つけて飲んだことがあるが、そのコルナスも、繊細かつ複雑な、飲み応えのあるワインだった。コルナスは,きっとものすごく過小評価されているワインなのではないか。




ともあれ、ブラインド・テースティングは,知らず知らずのうちにワイン愛好家の中に出来上がってしまう先入観を正すために、この上なく有効なワインの楽しみ方だと思う。

そして、何より、それは、いつまでも子供のように無邪気にワインに向き合えるための処方箋のようなものかもしれない。(M)
Comment (0) |  Trackback (0) | 

ラングドックは白も素晴らしい Mas Jullien

2011-10-27 00:02:16 | ワイン(M氏より)
フランスのワイン屋には、最近2009年ものが出回り始めている。

2009年はボルドーでは稀にみる偉大な年ということで、まだ市場に出回る前の先物買いのワインに対して気違いじみた値段がついて話題になった。
2009年は、ボルドーに限らず、フランス中で偉大か、またはそれに次ぐ優良なワインが出来た年である。

そのため、年の出来不出来によって値段の高騰下落の少ない地域の2009年ワインはお勧めといえる。
ラングドック地方の2009年のワインもそうしたお勧めの一つだろう。


暑さも和らぎ,朝は冷え込むが、昼には穏やかで暖かな日差しに恵まれるこの時期の休日の昼下がりには,少しどっしりした重ための南の白ワインが飲みたくなる。

今回選んだのは,ラングドック地方の傑出した造り手のひとつであるMas Jullienの白ワイン。




色は薄めの黄色から黄緑色。

香りは白いフルーツ。
パイナップル、パッションフルーツ、マンゴスチンのようなトロピカル・フルーツに、グレープフルーツのような柑橘系の香りも感じられる。

はじめは控え目な感じで,時間とともにどんどん香り立ってくる繊細さもあるが、その香りの強さは際立っている。
ブルゴーニュにたとえると、マコンの濃厚なスタイルのワインであるGuffens Heynensのワインと共通点が多い気がする。

口に含むと、香りから想像されるままのトロピカル・フルーツの甘みと濃厚さがまず感じられる。

でも、香りから得られる印象より,よりグレープフルーツのフレッシュさが感じられて心地よい。
かすかな柑橘系の苦み,心地よい酸、しっかりした糖分。
まだ若いせいかアルコールが強く感じられるが,それが全体のバランスを損なっていない。




翌日,残った分を試してみる。

前日に開けた瞬間から30分程度の間の微妙なニュアンスの変化はない。
しかし,より開いた大柄なスタイルになっている。
香りも、トロピカル・フルーツと柑橘系の2つの要素がより顕在化した感じだ。



ラングドックのワインの中には、こうした人を飽きさせない逸品があるように思うし、そうしたワインを発見する醍醐味はこれまた格別である。(M)
Comment (0) |  Trackback (0) | 

裏モンブラン

2011-10-03 21:47:53 | 日記
好天の続く今日この頃。休日の朝突然思い立ち、モンブラントンネルを抜けて、イタリアのクールマイヨールCourmayeurからモンブランを攻めることにしました。って別に足で登った訳ではありませんケド^^;。

フランス側のモンブランへの入り口、シャモニーからエギュイーユデュミディ展望台往復のゴンドラは家族チケットでも160ユーロくらいかかるのですが、イタリア側クールマイヨールからプンタエルブロネ展望台往復は、100ユーロにちょっと欠ける程度。
シャモニーの近代的でいつも混雑している乗り場とくらべるとずいぶんシンプルで、普通のスキー場みたい。とても天下の?!モンブラン入り口とは思えないね。誰も並んでいないし.....。

 

係員のおじさんは、ゴンドラから降りてきて入場券のチェックをし人を乗せたらまたそのゴンドラに乗って上まで行くので、次のゴンドラが着くまで、乗り場は無人です。


牧場の上を通りすぎると、行く手に見えて来たのはダンデュジェアンDent du Géant=巨人の歯という名の、この辺のトレードマークのような奇岩。

遠く真ん中へんに見える尖ったやつが、マッターホルンcervin。



途中二回乗り換えて、イタリア側で一番高い位置にある展望台プンタエルブロネpunta helbronner(3,462m)に到着。それぞれのゴンドラが細かく往復しているので、意外に早く着きました。気温は0℃くらいだけど風もなくて晴天なので、寒くない。
ここから雪原の上をゴンドラで越えてフランス側の展望台エギュイーユデュミディーにも行くことも出来ます。


すっごい青空。

巨人の歯がよりとんがって見えます。

この先が、有名なメールドグラスmer de glasseという氷河。なんでも冬は雪があれば、ここから氷河の上をスキーで降りられるらしい。ここも展望台というよりは、冬期のスキー場としてにぎわうところのようですね。

よく見ると、雪原にオレンジ色のテントが見えます。

それにしてもフランス側から見るのと違って山に雪が無いから、これじゃ”モンブラン(mont blanc=白い山)”じゃないよねえって言ってたら、一応モンブランの辺りには雪がありました。

.....白い頂上の辺りがモンブラン、いやイタリアだから、モンテビアンコか。

反対側から見る白く美しい、女性的な眺めとは対照的に、氷河と尖った山々の荒々しい、男性的なイメージ。


パノラマで撮ってみた展望台から左側の風景。モンブラン頂きの見える方。


右側の風景。こちらは巨人の歯。



そしてこの展望台は、ちょうど国境の上にあります。

この山の稜線を国境と定めているとのこと。今はフランスもイタリアもEUだからいいけど、前はどうしてたんだろ。パスポートが無いと登れなかったのかな。

そういえばスイスからフランス、トンネルを抜けてイタリアに入り、またここでフランスに入っちゃった^^。
トンネルもすいていたから、ヴェルソワの我が家からこの頂上まで約二時間。便利な世の中です。

モンブランを眺める、という目的ならもしかしてジュラから見た方がよっぽいど”モンブランらしい姿”かもしれないけど、大晴天のもと、ダイナミックな山々を眺めつつも何だかノンビ〜リした裏モンブラン、いやモンテビアンコの展望台でした。



おまけ。

ダンデュジェアン、ならぬ

ダン デュ ジナン


何だか変な兄弟。アリスにこんな双子がでてこなかった?



Comment (0) |  Trackback (0) |