民家お助け隊

民家は「結い」によって残されてきました。その精神を今に伝え、伝統建築の保存と再生の為にボランティア活動を行っています。

上野村で古民家カフェプロジェクト始動!

2011年11月21日 | Weblog
11月12,13日の両日、民家の学校7期生の黒澤さん(通称、さくらちゃん)ご夫婦が、住んでいる旦那さんの故郷である群馬県上野村にあるご自宅古民家(築後130年)の再生と田舎カフェの開業に向けて、プロジェクトの第一弾になる片付けイベントをしました。黒澤宅には今回片付けの対象になった母屋の他に、敷地内には漆喰壁のすばらしい土蔵があります。内部は巨木曲がり材を使った小屋組みなど、ため息が出る程すばらしい蔵でした。

紅葉に囲まれた黒澤宅の周辺は急傾斜の山が四方を囲み、自然美と点在する民家の調和に圧倒されます。陽が沈んだ後、まだわずかに白んでいる西を残し、周りはすでに真っ暗闇。上を見上げると天の川があざやかに見えます。イベント初日夜は近くの温泉に行った後に黒澤宅に戻り、ご夫婦のおもてなしで郷土料理を食べました。山岳ガイドのフランスの若者、ご近所の自家製パンを販売しているお友達などが、次々に訪ねてきてのんびりおしゃべりをしていき、楽しい夜になりました。カフェができたら村の溜まり場になるのでしょう。

 家中にあった古い生活品のゴミ出し、古道具や家具整理と、埃にまみれて2日間の作業をしました。大人数になるとあっという間に片付くものですね。奥座敷に押し込まれていた物の山を撤去し、長年閉まっていた雨戸を開けると、床の間にさっと陽がさしこみ、往時の美しい座敷の片鱗が現れました。古い水周りも、散乱していたガラクタを撤去すると、すっきりした空間が再現。土間からは、この地域で盛んだった養蚕期よりもさらに遡る製紙産業時代のなごりの、湯沸し用の石垣堀がきれいに出てくるなど、この地域とこの古民家の歴史を語る遺構が次々と出てきました。

中部屋に押し込まれていたケヤキの箪笥を居間に引き出し、乾拭きして家の一番中心になる部屋に置き直すと、古民家独特の迫力が復活しました。2日目の午後早くには、今回イベントの作業が一通り終了し、旦那さんのご親戚になる近所の農家で、参加者全員で干し柿作りを暫し楽しみました。渋柿の皮むきと吊るすための紐かけをして、軒に吊るすところで今回は終了。Xマス前あたりには、おいしい干し柿ができるとのことでした。

今回のお助け隊による片付けイベントを企画したことで、初めて上野村を訪問し、この土地の自然美にも触れることができました。来春のカフェ開業に向けて、今後大工を入れる工事箇所も含め2月に大々的なリフォームをしていきます。お助け隊では、ここで快適な暮らしができることを目指して、春先には次なるイベントを黒澤ご夫婦とコーディネートしていきたいと思います。
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柿渋作り経過 「絞り」〜「熟成」

2011年07月26日 | Weblog

柿渋作り順調な経過!
現在カメの中で熟成中
岩立さんから「搾りました。ボーメ度は気温26度液温サルナカセ24度甘柿25度の環境で4.7と3.0です。前回、一昨年に比べて、加水量を少なくした事と鉄分の少ない重石にしたため、ボーメ度はほぼ狙い通りになりました。問題は量が少ない事で、少しでもゲル化のリスクを減らす為2つをあわせて陶器製の甕で熟成中です。」とのレポートが届きました。文中のボーメ度とは、渋の成分濃度の単位で、これが高いほど防水・防腐性等の効果が上がります。やはり甘柿は少し数値が低かったですが、渋柿は上々の出来栄えです。

絞った液

ボーメ度測定

左下のブックマークに「富士観望庵」ブログをリンクしたので、そちらの中の柿渋に関する記事をチェックしてみてください。これからの経過も随時アップしていく予定です!

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富士宮で柿渋作り体験

2011年07月26日 | Weblog
富士観望庵の眺め

真夏の太陽の下、富士山の雄大な姿が視界に広がるのに感動!ここで見る富士山頂は平らではなく、少し丸く盛り上がっています。
 富士観望庵から歩いて3分ぐらいの所にある渋柿の樹へ、収穫に出かけました。
田んぼのあぜ道を歩き、灌漑用水路の脇に高い柿の木が数本。ほんの3〜4cmの小さい青柿が鈴なりになっていました。
収穫の様子
一本はものすごく渋い実、一本は一回り大きめになった少し甘い柿です。
今回はその2種を両方使ってみることにしました。
 収穫後はヘタを切り、木槌でつぶす作業。全員で流れ作業でやると早い!

農家の軒先の昔ながらの雰囲気です。
この後は、桜峠の山奥の温泉へ行き、風呂上りに釜飯をいただきました。
夜は囲炉裏端で夜が更けるまで施主を囲んでの民家談義に盛り上がりました。温泉から白州の武田さんも合流したので、セルフビルドの巨匠の集いのようでした。
二日目は以前作った柿渋を、建物の格子戸に塗装するワークショップをしました。
格子は塗る面が細かくたくさんあるので、なかなか手間がかかる作業です。
それもみんなでやれば、楽しく、早くできる!結いの力ってすごいです。
 
 柿渋のこの続きの作業は岩立さんにお願いして絞っていただき、カメに入れて熟成させます。経過を岩立さんのブログでフォローしていきます。
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武田邸なまこ壁作りイベント

2011年06月29日 | Weblog
ナマコ壁作りにチャレンジしました!

 6月25・26日の二日間、山梨県白州の武田邸で移築再生中の蔵のナマコ壁作りのイベントを開催しました。 左官屋さんでも難しい作業が、私達お助け隊メンバーでできるのか?!半信半疑で始めたのですが、師匠のレクチャーを聴いた後とにかくコテを持って作業を開始。白いモルタル漆喰を盛り上げて塗り、半円形の変わったコテも使いながら◇の一辺を作っていきます。
師匠は斜めの線を長く仕上げていく本格スタイル。

 難しいけれど、なんとなくナマコっぽい形になってきて、気付くと夢中で作業に集中しています。出来上がりはそれぞれその人らしい個性が出て、すっきり整ったもの、まるっこいの、でんと太ったの・・・見ていて面白いです。
 作業中の写真です。

出来た!
 施主の武田さんは出来上がりに全く文句を言わず、すごく喜んでくださったお陰で、メンバーみんな、すっかり職人気分で調子に乗ってしまいました。
夜の囲炉裏バーベキューを動けなくなるほど食べ、その後ふらつきながらナイトハイクで神社に行って巨木の根っこに寄りかかって寝たり、翌日昼食は武田さんお手製のカレーと近所のナン。etc...楽しい体験てんこ盛りの2日間でした! 
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東日本大震災緊急支援

2011年04月06日 | Weblog
北上川河口に広がる日本最大級のヨシ原は、茅葺屋根の材料となる良質のヨシが採れ、雄大で美しい風景の広がる処でした。お助け隊ではこの地でヨシ刈り体験を行い、宮城の明治村と呼ばれる、木造の高等尋常小学校に代表される建物が残る登米や、国内で唯一の天然スレートの産地である雄勝等を訪ねる2日間のツアーを2005年の冬より毎年実施し、参加された皆様には大変喜んでいただいておりました。
3月11日に発生した東日本大震災では、この北上川河口の町や雄勝を、20mの大津波が襲い多くの命を奪い建物を破壊しつくす大惨事が発生したのは皆様ご存じの通りです。
ヨシ刈りツアーで大変お世話になったJMRA会員の佐々木さんやヨシ原を管理されていた熊谷産業さんが被災されたとの報に接し、安否確認を行い、幸い皆様が無事でいらっしゃった事を知り支援の手を伸ばそうと、震災支援チームを直ちに立ち上げ、お助け隊の皆様のご協力をお願いいたしました。
この結果、3月22日には2トントラック一杯の日用品、食料品、衣類、工具、薬や化粧品などをまだ混乱の続く中で現地の避難所に無事届けることが出来ました。
さらに27日には東京及び新潟からトラック2台分の物資を届けることが出来ました。
この支援などにより、北上地区の避難所である相川保育所では衣類、生活用品など一応充足されましたが、食料についてはまだ不足している模様です。
今後はJMRAの活動にふさわしい支援の輪を広げていきたく、皆様の一層のご協力をお願いいたします。


2008年ヨシ刈り風景


雄勝天然スレート洋館(今回の津波で流されてしまった)

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3月の定例会議ご報告

2011年03月07日 | Weblog
先日開催された3月定例会のご報告をいたします。


 参加者:松前 田中 柏木 西本 木村まり 金湖
 
 ☆前月の報告
 1.2/11 幸手石畳ワークショップ ・・・6名が参加予定だったので非常に残念でしたが、雪のため中止となりました。
 2.2/19-20 北上ヨシ刈りツアー・・・・首都圏からは2名参加。ヨシ刈りの後、地元の建築家佐々木氏による民家再生現場の見学もあり、大変好評でした。
                        
 ☆現在進捗中のイベント
1)3月予定だった腰越の移築物件番付WSは、時期の見通しが立たず、それに伴い、須藤邸の飛び石WSも時期未定となった。 
2)3月のイベント候補・・・・綱島飯田邸 竹林整備第2弾を検討。
               日時は後半の週末。

3)4月10日  山梨塩山松前邸にて、作業小屋の土間に丸太輪切りを敷き込むワークショップを企画中。
ワークショップの途中で、バーベキューも行う予定。
4)5月1日   横浜戸塚の竹生田邸にて。 タケノコ掘り・竹林整備&タケノコパーティー。
2年前の「竹の文化を極める」連続講座でもお世話になった竹林で、再び楽しいイベントを企画中。

5)6月以降については、1で候補に上げたイベントを実現させたい。
  須藤邸に関しては、薪小屋作りのワーショップも実施可能。
  連続講座の内容も今後具体的にし、9月からのスタートで検討中。
 
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伊豆石の蔵の引き取り手を探しています(経過報告)

2010年12月12日 | Weblog


皆様のご協力とご支援のおかげで、解体の許可が下り、解体作業が終了しました。
詳しい経過報告については、ブックマークのブログに出ていますのでぜひご覧ください。
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綱島での竹林整備ワークショップ 写真

2010年12月11日 | Weblog


竹林整備前の状態です。



竹林整備後の写真です。山の尾根の遊歩道側から見た景色です。こんなに綺麗になりました。
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綱島での竹林整備ワークショップ

2010年12月08日 | Weblog
12月4日は、横浜市綱島に市の有形文化財になっている飯田邸にて竹林整備ワークショップを開催しました。今回、お助け隊イベント初参加の人も含め11名の参加者で成功裏に終わりました。当主の飯田さんのご当家に関する歴史はいろいろな逸話をお話しいただいた後、敷地内の竹林へ突撃しました。倒竹の整理や密集竹の伐採での3時間半イベントでしたが、驚く速さで整備をすることができました。終了時に見た整備竹林の出来上がりは美しく、昨年お助け隊で企画運営した「竹の文化を極める」シリーズ通年イベントの経験から、竹林整備では何をどうしたらよいか、あるいは整備を始めるに当っての注目点、竹の種類生態などの知識が自分達の一部になっていたのを実感しました。

飯田邸は明治期に建築された母屋と江戸後期の長屋門が横浜市有形文化財に指定された、江戸時代には名主として付近広大な土地を所有していた名家です。母屋の中には歴史を語る貴重なものが所狭しとおいてあります。5千坪を超える全敷地の内、山の部分を現在散策公園として市民に公開しています。

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伊豆石の蔵の引き取り手を探しています

2010年11月24日 | Weblog
伊豆熱川の奈良本にある石蔵の保存運動支援で現地に行ってきましたので報告します。

現在隣に立つ元役場の建物が解体中でとりあえず蔵の解体は待っているという状況でした。

内部に入って蔵の特徴が分かりました。2階は木造だったのです。
すなわち1階は厚さ24センチの伊豆石を積んだ純組積造、2階は木骨石造だったのです。二階の石の厚さは12センチ程度でした。
この蔵はここに昭和30年初期に移築されたそうです。元は近くの役場にあり町村統合の結果ここに動いたのです。
ただ元の土地にいつ建てられたかは現在不明とのこと。二階の小屋組みには見事の曲がり梁が中央にかかっていて見事でした。

見学の後で会場を近くの公民館に移して地元の人たちで話をし、伊豆石の貴重な蔵は地域の文化財として残す必要性があると説きました。充分登録文化財に値する建物で大事にして欲しいと発言しました。
土地は町所有なので更地で売るという予定のようです。せめて石蔵部分を文筆して保存する方法
もあるのではないかと提案しました。今後そこをどう活用するかはまず残してからそのあとで考えればよいのです。
現在11月中に移築する希望者が出なければミンチ解体する手順になっています。最後の見学会は来週の日曜日(28日)となります。
見学なさる方は伊豆熱川駅下車徒歩約20分、奈良本公民館そばです。
連絡先は「解体を惜しむ会」の代表の英(はなぶさ)さんという行動力のある女性に連絡するとよいでしょう。

ブログはhttp://izuishi.exblog.jp

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