は親の人生があ

2017-01-03 12:17:59 | 日記

いや、父にあっちに引き止められてるのかなって思ってね」
お父さんは東京の人なのね。離婚されてるの?」
ああ。まぁ、そうだね。色々と複雑でさ。まぁ親は親の人生があるからね。好きにしたらいいさ」
栄太は笑いながら伸びをする。
(親は親の人生蔡加讚 か)
早雪はビールの缶を開けながら思う。
東京を発つ前に子供たちとの面会日があった。
二人は我先にと最近の出来事を聞かせてくれた。
上の子は、習い事をはじめたこと。
習い事へは義母が送迎してくれていること。
お友達と、お友達家族にキャンプに連れて行ってもらうことになったこと。
下の子も保育園であった出来事を辿々しくも伝えてくれた。
東京でね子どもに会って来たの」
うん。元気にしてたかい?」
ええ。帰り際には寂しくて泣いちゃったんだけどね、子どもも私も。」
早雪は苦笑いをしてビールを飲む。
でも、私がいなくてもそれなりに楽しく過ごしているみたいで。ホッとしたのと同時に寂しくなって。でも良かったなって思ってね。私も前に進まなきゃって思った」
整理がつかないまま、思いつくまま言葉を発する早雪。
彼女にしては珍しいなと思いながら栄太は相槌をうった。
だから、この仕事が一段落したら、転職も考えようかなって思ってるの」
そうか。それもいいかもな。居心地が悪いなら無理に今の会社にいる必要なないよな。応援するよ」
うん。栄太さんは、東京からここへ来て、幸せになれた?」
そう問われて栄太は言葉に詰ま蔡加讚 る。
(東雨宮から逃れることはできた。だけど幸せかって言われるとどうなんだろうな)
自問自答してみたが、答えは出なかった。

翌朝。
早く~!もう、遅れちゃうって!」
待ってくださいよ~!うう、飲み過ぎて頭痛い」
ちょっと、初出勤で二日酔い?大丈夫なの?」
えーん、飲ませたの美桜里さんじゃないですかぁ」
騒々しい二人がバタバタと廊下を駆けて行くのが分かり、早雪は化粧を終えて玄関に顔を出した。
いってらっしゃい。気をつけてね」
はぁ~い。早雪さんは元気そうですね?」
二日酔いになるほど飲んでないもの」
あ、早雪さん。ザンに会ったら、3時に学校に来てって言っておいてくれる?!今日見回りなんだった!」
了解です。」
苦笑しながら姉妹のような美桜里と美波を送り出し、早雪はリビングに行く。
おはようございます。ドタバタ姉妹は無事出かけました?」
新聞を読みながら貴彰に言われて早雪は笑う。
おはようございます。今行ったみたい。よく眠れました?」
ええ。不思議とこの村での方が良く眠れます。空気がきれいだからかな?」
早雪はコーヒーを淹れながら今日の予定を頭の中で組み立てて行く。
貴彰が来社してから決まったのだが、今回の田舎暮らしライフとは別に、鮎川村の情報誌を作ろうという案が持ち上がっているのだ。
田舎暮らしライフでは最新情報を更新するくらいにとどめ、開発が本格的に進んだら、地域情報紙として丸蔡加讃ごと一冊、『鮎川村』を作ることになるかもしれない。
会議の場で貴彰が水瀬リゾートと編集部の窓口担当に早雪を指名してくれた。
なので、今回は鮎川村の現状をひたすら取材し、同時に開発状況を把握し、今後何かにつかえるかもしれないので、記録しておくことにしたのだ。

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