minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

キューバ音楽旅行記3  セサル・ロペスとの出会い

2016年12月24日 | ライブとミュージシャンたち
セサルとの出会いはちょうど2年前の今頃だった。ブエノスアイレス国際ジャズフェスティバルに出演していた私たちは、ちょうど同じフェスに出演するセサルの演奏を聴きに行った。セサルの奥様が日本人だから、と知人にFBで紹介されたので聴きに行ったのだった。小柄だがテクニックとパワー全開の素晴らしい演奏に圧倒され、パキートなき(亡命したからね)イラケレを支えていたのは彼だったのね、と認識した。しかし、このときは大きなホールだったので直接セサルにご挨拶はできなかった。

そんな関係で、今回も日本から奥様にメールを出していたが「いらっしゃるなら、ぜひ我が家にも来てくださいね。ご馳走しますよ。」などと嬉しいお返事をいただき、セサルが毎週末にJazz Cafeに出演していることも教えてくださったので、さっそく金曜に行くことにしていたのだ。まさか、見ず知らずの私たちに楽器を持っていらっしゃい、なんて嬉しいことを言ってもらえるとは思わなかった。楽器を吹くチャンスがとうとう訪れるなんて。しかもセサルといえば、キューバのトッププレイヤーなのだ。胸のドキドキが止まらない。

まずは金曜の昼3時過ぎに、約束通り、私とリオは楽器を持ってホテルセビージャに出かけた。初めてソンという音楽の中で3、4曲演奏したのだが、曲を知らずに彼らについていくのは結構大変だった。中でソロをとるのは比較的単純なコード進行なので難しくはないのだが、リズムをとるのが思ったより大変なのだ。途中でコンガのおじさんがバックリフを口ずさんで「こうやって吹け」と合図を送ってくる。これがまた難しいのですぐにその通りには吹けない。冷や汗かきつつ、ソンの奥深さも知ることができ、もっともっとこの音楽を知りたいと思い、彼らにお礼を言ってから「リハーサルをやっているのならぜひ私たちも参加させてほしい」と告げると「じゃあ、来週の水曜あたりにベーシストの家でディナー食べながらリハーサルやろう!水曜の朝にここで待ち合わせしよう。」と言ってくれた。(しかし、残念なことに前日に確認しにいくと、ベーシストの母親が倒れた、とのことでこのリハーサル&ディナーは延期となってしまった。)





そして、いよいよ夜の9時半過ぎ、Jazz Cafeに到着してもまだセサルたちは現れなかった。本来は9時半から始まり、2セットあると書いてあるが、セサルのバンドは10:30に始まって1セットで終了するのだった。お客様たちは文句も言わず飲んで食べて待っている。私たちもドキドキしながらセサルを待った。一体何を一緒に演奏できるのだろうか?

セサルと奥様の聖子さんがやってきた。聖子さんは想像以上に美しい、とても気さくな方だった。セサルを紹介してもらうと「ニホン、ダイスキデス!オス!」とひょうきんに挨拶。一緒に何を演奏しようかと悩んでいるうちに「じゃあ、簡単なコードの曲をやるので適当に入ってきて。」ということにw。悩んでも仕方ない。了解しました!と打ち合わせもソコソコに、セサルバンドの演奏が開始。

これが凄いのなんのって・・・・。いや〜、こんな方達の中で演奏させてもらっていいのだろうか?とハラハラしながら演奏を聴いていたら4曲目くらいに「次にやるよ。」とセサルからの合図。さっそく楽器を取り出し準備を始める。



ファンキーなブルースだった。セサルのオリジナルだろう。リオもこういう曲が大好きなので思い切り堂々と演奏していた。観光客もみんなヤンヤの拍手を送ってくれる。ありがたや。さらに最後の方でもう一曲やろう、とセサルのお呼びがかかる。ハンコックの曲だった。結局2曲演奏させてもらった。

セサルのバンドのギターリスト、エミリオがとても親切な人で、演奏後もいろいろとおしゃべりし意気投合。なんと、彼の奥様も日本人で、今は仕事で東京の実家にいるそうな。今度の1月に東京に彼女を迎えに行くらしい。「東京でも会いましょう!」

セサルさんも喜んでくれたよう。聖子さんが「あさっての日曜のお昼に我が家にいらっしゃいませんか。」とランチに招待してくださった。楽器を持って伺います!とまたまた図々しくも約束して・・・(つづく)。

















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