故郷ありて今が

海沿いの道を登りきると急に視界が開ける。ゆるい海岸線に沿った街が故郷である。故郷の山、川、海はいつも胸に映えている。

ごめんね

2017-05-17 11:10:16 | 日記・エッセイ・コラム

 四十雀が巣箱に出入りする風景は長くは続かなかった。なんと巣箱の上から大きなカラスが丸い巣箱の穴を覗き込むではないか。私はとっさに窓を叩いてカラスを追いやった。びっくりしたであろう。同類なのになぜだ。これが命ある世界の厳しさか。我が家の庭先は安全と勝手に思っていたがそうではなかった現実に寂しさがおしよせてくるばかりであった。それ以来四十雀の巣箱への出入りはなかった。あの愛らしい風景は見られなかった。数日たってから巣箱を取り外した。またまた驚いた。小さな身体で森の草木をいっぱいに運び込んだ巣穴に熊蜂が巣を作り始めていた。蜂に乗っ取られたのか。二重の災難だったらしい。

私は罪なことをしてしまったらしい。かってに心地よい風景を求めていたのだ。もう巣箱を取り付けてはいけないと思うことであった。

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