近隣
克己をめぐる名言といえば ・・・
「 自分に克つのが最大の勝利である 」 (プラトン)
「 最上の戦士とは 戦場で千人の敵に勝つ人ではなくて
たった一人のおのれに克つ人である 」 ( 『 法句経 』 )
などが思い出されますが ・・・
「 力あり 」 と 「 強さ 」 の言い分けの絶妙さによって
老子の言のほうがパンチ力があるように 私には思われてなりません。
「 ・・・ 他ニ勝ツ者ハ力アリ 自ラ勝ツ者ハ強シ 」 ( 老子 )
ぜひとも 声に出して言ってみられることをおすすめします。
どうやら 「 他に勝たん 」 と 「 自らに克つ 」 の二つの心は
二律背反的に ・・・ そむきあうようです。
老子がいましめた 「 為しすぎ 」 の多くも
「 他に勝つ 」 ことに ・・・ はやる心からこそ
・・・ 生まれるのではないでしょうか。
< うつ病 > や < ノイローゼ > におちいる人たちも
じつは 「 他に勝たん ( 負けたくない )」 とする想念が強いのであり
その願望をうまく実現できないために
・・・ 心が 「 落ちこむ 」 のではないでしょうか。
一種のふてくされ ・・・ と いえないこともないのです。
劣等感の本質も 「 他に勝ちたい。しかし 勝てない 」 という
・・・ 欲求不満でこそあるのではないでしょうか。
これとは一見反対 異質のものに見える ・・・
暴力的 破壊的な行動に走る人たちも やはり
「 他に勝たん 」の欲望を 低い次元において
・・・ 歪んで発動させているのだと思われるのです。
うまくいかないと果てしなく食べる。
吐く。
帯状疱疹が腕にまたできてきて
自分の感情の処理ができない証拠だなぁ
そう感じていました。
ふてくされ!
ちょうどぴったりですね