近畿ブロック女性の会で講演された木津川 計さんの話された内容のごく一部ですが紹介します。
「大阪の都市格と文化」と題して
大阪のイメージと言えば「がめつい」「ど根性」ど派手」そして吉本 ・たこ焼き・大阪のおばちゃん等などを思い出し
大阪人像と言えばど根性型の坂田 三吉・ 東洋の魔女から破廉恥型の横山ノックそして今 権力型の島田伸介、橋下徹が脚光を浴びているが、大阪は大きな誤解を受けてきた。
大阪の文化にはミュージカルやタカラズカ・文楽・上方歌舞伎・能・狂言等などがあるにもかかわらず漫才・落語など大衆芸能全般を文化の全てだと思っている人たちが多い。是は吉本新喜劇などの情報を出し過ぎてきたことも一因する。
都市格というのは人格と同じような意味合いと似ている。都市格は文化の視座で計る文化力
都市力は経済の視座で計る経済力だ。そんな中で大阪は人口が東京に次ぐ都市だったが2010年には神奈川に追い越され3位になった。又製造品出荷額も全国1位から4位、一人あたりの所得も滋賀4位 大阪7位。
東京に本社機能を移した主な企業が三井住友やUFJ・三菱銀行などのほか武田薬品 旧藤沢薬品 日清食品ほか多数でた。このことの原因としては企業イメージが悪くなるということとも関係があり人材もともに流出した。
こんな中で橋下行政は集団芸術でもある文楽をみて古い脚本をあらためよなどと言って文楽のもつ伝統を理解できないようで補助金もカットするといってきた。文楽だけでなしにオーケストラやその他 都市格を示す視座となる文化をどんどん切り捨てていっている。
多くの都市が財政的にひっ迫しているがそのために日本の大切な伝統的文化を壊していってよいものだろうかと改めて考えさせられる内容の話だった。