今日は一年でいちばん大切な日
大切な人の誕生日。
日本時間午前1時。
PCに接続されたカメラに向かって
ひとり”Happy Birthday”を歌うと
私はもう一度戸惑った。
大切な日大切な人に
私はそれから
どうやってお祝い申し上げれば良いのだろう。
画面の向こうの緑のTシャツ
その向こう側に見えるのは
大きな空の食器棚
装飾を施した金色のノブ。
一歩くんの顔が少しやつれて見えた。
プチプチと音が途切れる回線の向こう
お城の中の人は”ありがとう”と呟いた。
緑色の瓶に入ったビールを飲んている
一歩くんのことを遥か遠くに感じた。
一歩くんは城壁に囲まれた街に住んでいる。
私にはその街へ行くことも
街へ行くバスに乗ることすら出来ない。
私は一歩くんの住む街へは行けない。
お城の王様にこれ以上
どうやって愛を伝えればいいのだろう。
”良い誕生日を”
夜中にそう伝えることしか出来なかった
一歩くん35歳の誕生日。
愛知の空はどんよりと曇り
私はまだ明るい帰り道
そっと涙を流す。
カルディナを運転しながら。
今日のご飯は何にしようかと
考えることが楽しかった毎日。
”今日は誕生日。まずはケーキを作ってそれから・・・。”
あの楽しい帰り道は去年のことだった。
今の私は遠く離れて
そして無力だ。
今年の私には
あとはここに愛を載せることしか出来ない。
お誕生日おめでとう。
素敵な35歳になりますように。
よき35歳となりますように。
一年でいちばん大切な
大切は人の誕生日。
世界でいちばん幸せを願う人の誕生日。
一歩くんの誕生日。
大切な人の誕生日。
日本時間午前1時。
PCに接続されたカメラに向かって
ひとり”Happy Birthday”を歌うと
私はもう一度戸惑った。
大切な日大切な人に
私はそれから
どうやってお祝い申し上げれば良いのだろう。
画面の向こうの緑のTシャツ
その向こう側に見えるのは
大きな空の食器棚
装飾を施した金色のノブ。
一歩くんの顔が少しやつれて見えた。
プチプチと音が途切れる回線の向こう
お城の中の人は”ありがとう”と呟いた。
緑色の瓶に入ったビールを飲んている
一歩くんのことを遥か遠くに感じた。
一歩くんは城壁に囲まれた街に住んでいる。
私にはその街へ行くことも
街へ行くバスに乗ることすら出来ない。
私は一歩くんの住む街へは行けない。
お城の王様にこれ以上
どうやって愛を伝えればいいのだろう。
”良い誕生日を”
夜中にそう伝えることしか出来なかった
一歩くん35歳の誕生日。
愛知の空はどんよりと曇り
私はまだ明るい帰り道
そっと涙を流す。
カルディナを運転しながら。
今日のご飯は何にしようかと
考えることが楽しかった毎日。
”今日は誕生日。まずはケーキを作ってそれから・・・。”
あの楽しい帰り道は去年のことだった。
今の私は遠く離れて
そして無力だ。
今年の私には
あとはここに愛を載せることしか出来ない。
お誕生日おめでとう。
素敵な35歳になりますように。
よき35歳となりますように。
一年でいちばん大切な
大切は人の誕生日。
世界でいちばん幸せを願う人の誕生日。
一歩くんの誕生日。











