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中国の劉暁波氏死去 ― 民主化要求 ノーベル平和賞

2017-07-16 | 国際ニュース・世界情勢

 2010年にノーベル平和賞を受賞した中国の作家・民主活動家の劉暁波(りゅうぎょうは)氏が13日、多臓器不全のため、入院先の中国遼寧省瀋陽市の病院で死去しました。61歳でした。瀋陽市司法局が同日夜に発表しました。

 劉暁波氏は1955年、中国吉林省長春市生まれ。89年の学生らの民主化運動が武力で弾圧された天安門事件の直前、客員研究員をしていた米コロンビア大学から帰国し、北京・天安門広場でハンストに参加しました。事件後、91年まで反革命宣伝扇動罪で投獄されました。

 2008年12月、中国の民主化を求めた「08憲章」を起草。発表直前に再び中国当局に拘束され、10年2月に「国家政権転覆扇動罪」で懲役11年の判決を下されました。収監されたまま、同年10月、中国の人権確立のため非暴力の闘争を続けたことが評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。

 服役中の今年5月23日に末期の肝臓がんと診断され、病院に移送されました。劉氏本人は国外での治療を望んでいたと報じられ、米国やドイツが劉氏の受け入れを表明していましたが、中国政府は出国を認めませんでした。

 

中国の人権問題について
 ― 2010年第40回赤旗まつり 志位委員長記念演説から 再録

 日本共産党の志位和夫委員長が2010年11月の第40回赤旗まつりで行った記念演説のうち、中国の人権問題について述べた部分を再録します。

 劉暁波(りゅうぎょうは)氏のノーベル平和賞受賞などにかかわって、中国における人権問題が国際的注目を集めています。この問題についてわが党の態度をのべておきたいと思います。

 日本共産党は、中国における政治体制の問題として、将来的には、どのような体制であれ、社会に本当に根をおろしたと言えるためには、言論による体制批判に対しては、これを禁止することなく、言論で対応するという政治体制への発展を展望することが、重要だと考えるという立場を、1998年の中国共産党との関係正常化以降、中国にたいしてたびたび率直に伝えてきました。言論による体制批判には言論で対応する政治体制への発展を展望することの重要性を、ここで重ねて強調しておきたいと思います。

 くわえて、人権保障に関する国際政治の到達点にてらして、私は、つぎの点を強調したいと思います。

 かつては人権問題――各国家が自国民の権利をどのように扱うかは、もっぱらその国の主権に属する内政問題として扱われました。しかし、とくにファシズムと軍国主義による人権蹂躙(じゅうりん)が第2次世界大戦に結びついたという歴史の教訓を経て、世界の平和維持のためにも、各国の国内で人権が保障される体制をつくることが必要だと考えられるようになり、そのための一連の国際的な取り決めがなされてきました。

 中国も、それらの国際的取り決めを支持・賛成してきています。中国は、1948年の世界人権宣言を支持し、1966年に国連総会で採択された「市民的及び政治的権利に関する国際規約」――言論・表現の自由を含む広範な市民的・政治的権利を増進・擁護する責任を明記した国際人権規約に署名しています。

 さらに、中国は、国連総会決議にもとづいて1993年にウィーンで開催された世界人権会議が採択したウィーン宣言にも賛成しています。ウィーン宣言は、つぎのように明記しています。

 「国家的および地域的独自性の意義、ならびに多様な歴史的、文化的および宗教的背景を考慮に入れなければならないが、すべての人権および基本的自由を助長し保護することは、政治的、経済的および文化的な体制のいかんを問わず、国家の義務である」

 ここには二つの原則がのべられています。

 一つは、自由と人権の発展は、それぞれの国によってさまざまなプロセスをとり、「多様な歴史的、文化的および宗教的背景を考慮」すべきであって、特定のモデルを性急に押し付けるような態度を取るべきではないということであります。

 いま一つは、しかし同時に、人権と基本的自由は普遍的性格をもっており、すべての人権と基本的自由を「助長し保護する」ことは、「体制のいかんを問わず、国家の義務である」ということであります。

 これは人権保障における国際社会の重要な到達点をなすものだと私は考えます。

 私たちは、中国が、これらの国際的到達点に立ち、人権と自由の問題に対して、国際社会の理解と信頼を高める対応をとることを強く望むものであります。

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