時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

米韓合同軍事演習とは何か

2017-10-21 20:43:56 | 北朝鮮
時事通信社の記事より。


----------------------------------------------------
【ソウル時事】

北朝鮮の対米関係団体は18日、報道官声明を出し、
米韓海軍が16日から朝鮮半島周辺で始めた合同海上演習について、
「緊張局面を最悪の爆発限界線へと追い込んでいる」とした上で、
「われわれ独自の超強力対応措置」が十分に準備されており、
「適切な自衛措置が任意の時刻に断行される」と威嚇した。


北朝鮮国営の朝鮮中央通信が19日、伝えた。

2000年に「原爆保有」明言=故金総書記がロ大統領に



声明を出したのは「北侵核戦争演習反対全民族非常対策委員会」と称する団体。
米原子力空母「ロナルド・レーガン」などが参加した演習を「危険千万な軍事的挑発」
「国家武力完成の終着点へ向けたわれわれの前進を阻もうとする断末魔的なあがき」と決め付け、
「予想外の時刻に想像できない打撃に直面することを覚悟しなければならない」と警告した。
(2017/10/19-11:32)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101900320&g=prk

----------------------------------------------------


実際には朝鮮中央通信はどのように報じているのだろうか?



----------------------------------------------------
【平壌10月18日発朝鮮中央通信】



米国と南朝鮮のかいらい一味が、
16日から朝鮮の東海と西海で史上最大規模
連合海上訓練を強行して現緊張局面を最悪の爆発ラインに追い込んでいる。



すでに、訓練水域に展開した米国の原子力空母ロナルド・レーガン打撃団と
ミシガンをはじめ3隻の原潜、イージス駆逐艦を含む40余隻の各種の戦闘艦船と
戦闘機が濃い火薬のにおいを漂わせながら戦争狂気を振るっている。




米国とかいらいは訓練が終わった後も、
核戦略資産を南朝鮮とその周辺水域に配備し続けて、

10月末頃に米原子力空母セオドア・ルーズベルト打撃団を追加投入して
もう一度の大規模の連合海上打撃訓練を行おうとしている。



23日からは
南朝鮮に居る米民間人を海外に迅速に退避させるための
「ネオ訓練」(非戦闘員後送作戦)まで強行する
ことによって、
戦争前夜の緊張を意図的に醸成しようと画策している。




北侵核戦争演習反対全民族非常対策委員会
(全民族非常対策委)のスポークスマンは18日に発表した声明で、
これは米国とかいらいが「対北先制攻撃」を既定事実化し、機会をうかがって
朝鮮半島でなんとしても戦争の火ぶたを切ろうと企んでいることを実証していると暴いた。



スポークスマンは、
敵が今回の訓練がわれわれに加える実際の打撃行動の誇示になると唱えているだけに、
それを一撃のもとに無用の長物につくってしまう
朝鮮式の超強力対応措置が十分に取られているということも知っておくべきだとし、
次のように強調した。



特に、われわれが第1次的撃滅対象に定めておいた
敵撃滅の標的をわれわれの面前に近く送り込んで無謀に振る舞っていることによって
予想外の時刻に想像外の打撃に直面することになるということを覚悟すべきであろう。



目前の破局的災難を感得できずに米国の核戦略資産を領域に引き入れて
南朝鮮全土を史上最悪の核の戦場につくったかいらいもやはり、無事ではないだろう。


http://www.kcna.kp/kcna.user.article.retrieveNewsViewInfoList.kcmsf#this
-------------------------------------------------------------------------

このように中央通信では
現行の米韓合同軍事演習の実態を詳細に記述しているのだが、
時事通信社の記事では、それらの個所が全てカットされている。



北朝鮮の領土近辺で最新鋭の軍艦がズラリと並び、
自分たちを攻撃することを想定した演習が行われている。

その中には在韓米国人の救出作戦まで演習されている。


先制攻撃を選択肢に入れているゆえの行動だと捉えるのはごく自然な反応だが、
時事通信社は「決めつけ」と根拠もなく断じている。



中央通信はこういう記事も載せている。


-----------------------------------------------------------------
談話によると、10日、
米軍部の上層は国防総省庁舎でトランプに対朝鮮軍事的方案を報告しながら、
先制攻撃を行うが可能な限り全面戦争が起こらないようにし、
自分らの損失は最少にし、不意の打撃で最短期間に速戦即決できる軍事的選択案を集中的に論議した。



その中でサイバー戦を配合した「斬首作戦」が最も適中した方案に設定され、
これに従って偵察衛星と無人偵察機のような先端偵察監視手段による北の最高首脳部の正確な位置把握、
核戦略爆撃機をはじめ遠距離打撃手段による精密打撃、
準備された特殊作戦部隊浸透による北の中核施設と核・ミサイル基地に対する破壊、
悪性ウイルスのストゥックスネットなどを導入したサイバー戦の活用問題を長時間にわたって謀議したという。



談話は、これは米国が最も危険極まりない戦争シナリオに従って
事実上、われわれに対する宣戦布告のない戦争を開始したということを示しているとし、
次のように強調した。




朝鮮半島はそれこそ、核戦争の爆発を止めがたい最悪の状況に瀕した。
火を好む戦争狂らを無慈悲に火で馴らすのは、チュチェ朝鮮の変わらない断固たる対応方式である。



わが最高首脳部にあえて挑戦する者は地球上のどこにいようと、
千丈(せんじょう)の深い地中を探ってでも最後の一人まで徹底的に掃討するというのが、
わが軍隊と人民の胸で恐ろしく爆発している敵撃滅の気概である。

------------------------------------------------------------------


自分らの損失は最少にし、
不意の打撃で最短期間に速戦即決できる軍事的選択案を集中的に論議した。



その仔細に加えて紛争時の米国人救出作戦の訓練の実施。
これを「防衛目的で日頃から行われている他意の無いもの」と
決めつけることこそ、噴飯物だろう。




もっとも、これに加えて
一部の訓練は自衛隊も参加していることを忘れてはならない。



日本、韓国、アメリカの3カ国が合同軍事演習
(http://parstoday.com/ja/news/world-i19135)



日本の行動は虎穴の傍で銅鑼を鳴らし、
トラが姿を現すと「危険だぁっ!」と絶叫しているようなものだ。



馬 鹿 としか言いようがない。


しかし、こうなったのもマスメディアによる
北朝鮮の悪魔化が激烈だったこと、それは現在も進行中であることが背景にある。



さしづめ、安倍と一緒に銅鑼を鳴らしていた人間が
いざ武装して突撃せよという命令が下されそうになるやいなや、
「平和国家、日本!」と叫ぶようなものか。彼らには知性が存在しないのではないだろうか?

『政治』 ジャンルのランキング
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 衝撃スクープ?金正男暗殺の真相 | トップ | ミサイルは領空を通過したのか? »
最近の画像もっと見る

北朝鮮」カテゴリの最新記事