野球をやるなら『南会津ボーイズ』!!

(公財)日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)
東北支部所属
『南会津ボーイズ』の活動報告をしていきます。

個の力とチームの力

2017-10-23 | e.t.c
副代表の大桃です。

文化祭の季節となり、先週末には南会津町内の中学校で文化祭が行われました。私は田島中学校の文化祭に行ってきました。私はボーイズの活動以外で団員の姿を見るのをとても楽しみにしています。南会津ボーイズでの活動や経験が普段の生活や学校生活にどのように生かされているのか見れる機会ですし、また、ボーイズの活動では見れない子どもたちの表情や行動などを垣間見ることが出来るからです。

部活動とボーイズの違う点は、部活動は学校教育の一部であり、学業やクラス等での普段の生活が大きなベースになっていることであり、逆にボーイズでは野球というスポーツをベースに人間関係などが構築されて行くことだと感じています。したがってボーイズの活動では見れないその子の姿を見ることは、きっとその子の特性を知ることにつながり、指導や関わりにも意味があると思っています。

田島中学校の文化祭ではとても嬉しいことがありました。
それは副主将の団員が生徒会やクラスの中心として頑張っている姿を見ることができたことです。合唱コンクールでは大きな声で引っ張り見事金賞を獲得し、生徒会でも副会長として笑顔で組織をまとめる姿がありました。彼の持つ明るさ、前向きさがいい方向で組織に活力を与えていると感じられました。もちろん本人の成長や努力の結果ですが、きっと3年生になって野球でも自信を持ったプレーが出来るようになって来たことも少なからず影響しているのだろうと感じました。

開催式前に組んだ円陣


テーマ発表「新生」

団体競技の難しさの一つは、個人の技術やプレーの質を上げるだけでは勝利につながるとは限らず、不十分であることです。それだけでは相手に勝てなかったり、チームとしてのパフォーマンスに繋がらないことが多々あります。何より「全員野球」という言葉で象徴されるような個の力ではなくチーム全体の力で勝つイメージには近づけません。「個の力」+「チームとしての力」があってこそ勝てるチーム、愛されるチームになるのだろうと思います。

私は子どもたちには出来るだけ長く野球をプレーしてほしいと願っています。高校で終わるのではなく、大学や社会人でも継続して努力し、自らの力を伸ばしてほしいのです。なぜかと言えば自分の能力は18歳では最大限まで引き出せないからです。筋力や俊敏性といった身体的な最盛期はピークを迎えてもプレーのピークには至りません。プレーの質は心や精神的な成熟なしには向上しないからです。ましてチームプレーとなればさらにハードルは高いものになります。自らを知り、相手を思いやる心が必要です。技術や体力は練習量に比例して伸びるものですが、人間的な成熟はそれだけでは決して得られるものではありません。

田島中学校文化祭では副主将の人間的な成長を大いに感じました。本人の一生懸命さと周囲の一生懸命さが調和していたからだと思います。きっと最後の文化祭というプレッシャーもありながら、仲間とともに乗り越えたからだと感じました。

いよいよ3年生最後の大会となるFCT・民友杯中学硬式野球大会の組み合わせが決定しました。最後かと思うととても寂しい気持ちになりますが、その前に何としても最後の生き生きとしたプレー、雄姿を後輩たちや指導者、保護者の皆さんに見せつけてほしいと思います。まずは一人一人が気持ちの面でも身体的な面でもしっかり準備すること。そして、最高の仲間との調和を心掛けることです。
一人一人が懸命にプレーし、笑顔を輝かせ、チームを勝利に導いてくれることを楽しみにしています。

頑張れ、3年生!

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