乱文御免!映画とドラマの感想を書いていくブログ

子供が生まれてからはなかなか更新出来ていない上に、子供向けコンテンツの鑑賞の機会が増えました。

【3D字幕】アナと雪の女王

2014-04-28 08:39:14 | Weblog

普段はディズニーはそれほど観ない私だけど、知人がやたらと絶賛していたのでどうしても劇場で観ないと!という気になってつい観に行ってしまった。もしかしたら私にとっては生まれて初めて劇場で観たディズニーのアニメ作品だったかもしれない。。(記憶がちょっと曖昧)。

氷と雪の描写に圧倒されていたらあっという間に作品が終わってしまったという印象。え?思ったよりあっさりした話。。でも、子どもが観るんだったらこれでいいのかな。というか、これだけのクオリティのCGだと、いくらディズニー+ピクサーとは言え、この尺が限界だったのかなと思った。

でも、ダンボだって長編映画にしては短いけど、深い話だったんだけどなと。ああ、同じスタッフでダンボの3DCG作ってくれないかなーと。

2Dの方は観ていないんだけど、3Dと両方観た人の感想を読むと、どうも3Dの方は映像が素晴らし過ぎてそれにのめり込んでしまうので、CGすごーいとか言ってる間に話が終わっちゃうようで、お話やキャラクターの心理描写を落ち着いて観るには2Dの方がいいみたいだ。そんなこと言われると2Dも観たくなっちゃうじゃないねぇ。

氷の描写も凄い迫力で美しかったんだけど、雪のキラキラ感とか、エルサの衣装の透けた感じとか、アナのうっすら浮かんだ可愛いそばかすの描写なんかも実写以上のきれいな画になっていたのが良かった。

ラブストーリーは要らなかったんじゃないかという意見もあるようだが、なきゃないでちょっと物足りなかったかもしれないしそこは何とも言えない。ただ、ちょっとだけ展開が早いので、アナちゃん、そんなにすぐに男性を好きにならずに、もっとゆっくり男性を選んでいいんだよ。。と老婆心で言いたくなってしまった。きっと男性から見るとハードルの高いであろう姉ちゃんと足して2で割るとちょうど良さそう。

ディズニーのお姫様はどんなに強くても、もっとたくましい王子様に助けてもらって恋におちるというところの展開は忘れない。そこら辺は作品にもよるけど、ジブリのヒロインの方がストイックかも。。その分、男の子は総じてちょっと控えめだけど。強そうに見えるアシタカも村に許嫁がいるのにサンにフラフラするわ、そのサンとエボシ御前との間に立って板挟みだったりして、ちょい優柔不断だしねぇ。

ところで、日本公開にあたっては日本独自の戦略が功を奏したようで、ターゲットは子どもではなく大人の女性、ミュージカルを全面に押し出したところが本国との違いだそうだ。

確かに大人の女性がハマってしまえば、周りの人にすすめるし、すすめられた人もそうしたら観に行くし、大人は吹き替えより字幕版を好むから、最初はオリジナルを観る人も多いと思うが、松たか子のLet it goの評判が高いので、字幕を観たら吹き替え版も観たくなっちゃう。

吹き替え版の方はまだ観ていないんだけど、オリジナルを観たら、松たか子はエルサにハマり役かもしれないなと思った。そもそも、松さんはメジャーな舞台によく出ているので、ミュージカルや舞台好きの女性にとって松さんはおなじみだし、ファンも多い。神田沙也加も私は舞台で観たことはないんだけど、CMで観た感じ、声優と女優のいいところだけ持っている感じの、作品を殺さない自然な演技でアナにぴったりに思えた。

余談だが、松たか子は男性クリエイター好きしない女優だと思う。何でも出来てソツがないからである。日本の男子クリをひとくくりにするのもよくはないのかもしれないが、私の独断と偏見では、日本の男子クリの多くは、技巧派ではないけどのびしろを感じさせるような女優を好む傾向があるのかなと思うのだ。初々しさとか透明感とか大好きだと思う。

松たか子も透明感はある方だと思うが、初々しさとかのびしろはない方だと思う。むしろ、トータルパッケージの良さが目立つタイプなので、すでに完成度が高くて、男性からすると嫉妬の対象になり易いのかなぁとか。色気や可愛さで売る女優じゃないので尚更だと思う。

沙也加ちゃんも聖子ちゃんの娘という看板がだいぶ重かったと思うんだけど、この作品では評価が高いようなので良かったねぇ。彼女が小さかった頃、週刊誌の聖子ちゃんに絡んだ記事で、彼女が言った(とされる)言葉がちょいちょい紹介されていたんだけど、まぁ、賢い子だなぁという印象があった。実際、しっかりした人なんでしょうね。

というわけで吹き替え版も観ることにしました(笑)。

吹き替え版と字幕版では日本語訳が違うみたいね。字幕版の方が評判が良い。確かに良かった。自然な日本語だけど意訳し過ぎているという感じもなくて、対訳のシナリオが欲しいと思って観ていたら、字幕翻訳に「松浦美奈」と出ていて、おお~大御所キターーーーと。さすがだね。

Let it goの日本語訳を手がけた高橋知伽江さんも評判が良いそうで、英語の口の動きと合うようにフレーズの最後の母音をオリジナルと一緒にするという条件の中での訳詞だそうだ。Let it goはありのーままのー。なるほどね。日本語の歌が違和感なく聴けると思ったらそういう工夫もあったのね。母音を同じにするという発想も、そんな厳しい制約の中であんなにぴったりの歌詞をつけられるのも凄い。