経営コンサルタント・経営者として多くの企業の成長や経営改革等を実践・サポートしてきた 皆木和義ブログ

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もし土光さんなら、2016年9月16日、17日の日本経済新聞の東芝の特設注意市場銘柄に関する記事を読んで思ったこと

2016-09-18 15:25:05 | 日記
それは、東芝には襟を厳然と正して真の復活を目指して企業統治や内部管理体制等をしっかりと改善・改革をして、二度と不正を起こさない仕組みを作り、本当にうみを出し切る改革を行い、あらためて日本を代表する企業として生まれ変わって欲しい、新生して欲しいという思いと願いである。

私の東芝へのこのような思い入れは学生時代にお目にかかった土光敏夫元臨調会長(経団連会長や東芝社長、IHI社長などを歴任)とのご縁に端を発するのではないかと思う。清貧ともいうべき土光さんの質素なたたずまいのご自宅にもご訪問させて頂いたことがある。
また、土光さんの鎌倉の菩提寺、安国論寺にもおまいりさせて頂いたこともある。
公私ともに正しい有り方を追求される質実剛健で古武士の如き誠のかたまりのような姿勢の土光さん、その土光さんが再建され、その思いや情熱をこめられた東芝という印象が強くあるからでもあるだろう。
さらには、土光さんには故郷岡山の大先輩という愛着もあり、土光さんのご著書や土光さん関連の本はほとんど読破し、研究させて頂いた。
常に共に汗を流す合理精神に富んだパワフルな現場主義者だった土光さん、いつも範とさせて頂いている。
今も様々な経営書や歴史書などを読破し経営の研鑽を重ねる日々であるが、読書は何ものにも代えがたい教えや智惠や学びをふんだんに与えてくれる珠玉の時間だ。。
他方、10年以上前になるかと思うが、私自身、東芝の幹部の方々のリーダーシップ研修等をさせて頂いたことがあり、それが今も個人的な東芝への愛着ともなっている。

余談だが、土光さんが関われた東芝もIHI(旧石川島播磨重工業)も共に奇しくも日本取引所(旧東証)の特設注意市場銘柄に入っている。不思議なことである。
これは土光さんのような経営姿勢を持つことの大切さを現在の我々経済人に暗に示唆しているということなのではないだろうか。

東証の特設注意市場銘柄の指定と指定解除については、私自身、株式会社リソー教育(東証一部)の改革の責任者として経験したが、その特設注意市場銘柄については、月刊「資本市場」の2016年1月号にコンパクトによくまとめられている。
論稿の執筆者は、日本取引所自主規制法人の広瀬英明上場管理部長である。
指定解除審査の形式審査と実質審査の双方についても簡潔にまとめられている。

日本経済新聞の記事は、2016年9月15日に東芝が「内部管理体制確認書」を東証と名証に提出されたことを踏まえてのものである。
記事のタイトルは「東芝、信用回復へ一歩 特注解除へ確認書 東証、審査入り」と「型より実質が問われる東芝の統治改革」である。
内容を読むと、私自身、まったく他人事とは思えないような思いでいっぱいになる。
また、改革中の東芝のトップを始め、多くの関係者の方々の胸中察するに余りあるものがある。

形式審査の約3,000頁にものぼる「内部管理体制確認書」の本文はコンサルティング会社などの協力を得て完成されたかと拝察するが、より重要なのは実質審査である。
ポイントは株主・投資家の立場から見て様々な改革の実効性が真に担保されるかである。そのためにも社外取締役・独立取締役等の方々の役割は大きい。
それを先ず自主規制法人の審査の直接の担当者の方々に納得して頂けるか、得心させられるかが大切である。
さらには、将来を見据えた企業価値向上のための様々な攻めの施策(中期経営計画等も含む)と工程管理表に基づく改革の推進、海外子会社等のグループも含めガバナンスをしっかりと実効的に担保できる組織・管理体制と会議体の整備、風通しの良い経営体制、工程管理表に基づく公正で合理的な無駄のないローコスト経営の着実な実践、等々がまさに重要である。

日本経済新聞の記事の中で気になった言葉の中のいくつかをあげると、まず『東証幹部は「確認書の再提出も視野に厳しく審査する」と話す』という言葉である。
資料も入れると膨大な量になるので、時間がかかるかとは思うが、実効性が不十分であると判断されると、半年延長されて再提出となり、「監理銘柄(審査中)」になるということも示唆している。
社会が真に納得するような企業統治(コーポレートガバナンス)体制や内部管理体制でないと再提出の可能性があるということでもあるだろう。指定解除審査の長期化や場合によっては東証二部に降格等もあるだろう。

二つ目は「問われているのは、……経営風土が変わり、不正の芽が早期に摘み取られる組織になったかどうかだ」という言葉である。
まさにそうである。
企業風土や経営風土を変えるのは本当に大変なことだが、これ以上ないほどの最大の危機感をもって、あらためて全社一丸となって頑張り続けてほしい。
トップの誠心誠意の(大決意の)改革姿勢と至誠惻怛(しせいそくだつ)の堂々とした先手先手の主体的リーダーシップが何より重要である。後手後手にならないように予兆や兆しがあれば迅速に対応して至誠をもって解決していくことが大切なポイントである。
そして、経営の見える化、可視化を徹底して図り、謙虚に正直に、そして、土光さんのような正々堂々としたオープンで飾らない、質実剛健な、誠意のかたまりのような公明正大な会社になってほしい。

三つ目は「そうした統治改革が……日本企業全体の今後の課題だ」という言葉である。
東芝は今後の日本の企業統治改革の象徴、大きな試金石でもあるのだ。グローバルな経済の中で、グローバルな企業統治力なども含め、日本の統治改革の真価と本気度が東芝を通じて見られていると言っても過言ではないだろう。
その意味で、東芝の責任はきわめて重いと言えよう。

今後の審査は、社会や自主規制法人の理事会の優れた有識者全員が真に納得するように、綿密かつ細密な審査や質問が何度も何度も繰り返されることになるだろうが、その問いかけや疑念のすべてを東芝の未来の糧と考えて良薬とし、どのような不測の事態が多々発生したとしても動じることなく、また隠すことなく正直に迅速に情報を開示し、誰が見ても真に企業統治が素晴らしいと感じるような東芝の再建を目指して、また、日本は勿論、世界の範となるように正々堂々たる態度と誠心誠意の行動で見事に復活してほしいと願うのは私だけだろうか。

土光さんの心と姿勢、土光精神をもって襟を正し、徹底的にうみを出し切り、真の復活、真の再建を目指して頑張ってほしい。
日本の誇りとなるような、また、世界から賞賛されるような日本を代表する企業として、東芝の堂々たる復活と新生を心から願っている。



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土光さんと同様の質実で公私ともに正しいあり方を追求し、透明・オープンな改革を成し遂げた幕末の名藩政改革者・山田方谷
山田方谷の生き方・哲学には、橋本徹日本政策投資銀行相談役(前社長)など現代の様々な経済人をはじめ多くの方々が感銘を
受け、範とされている。











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