ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの熊野三山詣(1)「くろしお号」に乗って、紀伊田辺から熊野本宮へ。熊野古道歩き。

2015-06-23 | 国内旅行

今年の春、ミモロは、念願の「熊野詣」に出かけました。「後白河法皇って、34回も熊野詣したんだってよ~。きっとすごく素敵なところなんだよ~」とミモロ。最近も、パワースポットとして、多くの人が、一度は、訪れたいと願う憧れの場所です。
今日から、ガイドブックには載ってない、熊野の魅力をたっぷりとミモロがリポートします。どうぞミモロといっしょに熊野の旅をお楽しみください。

熊野三山は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、そして熊野那智大社で、古来より自然崇拝に根ざした神道と外来の仏教を結びつけた修験道などの聖地です。


京都を出発したミモロは、新大阪駅から、JRきのくに線特急「くろしお号」に乗って、まずは、紀伊田辺へと向かいます。
  
電車好きのミモロ、「くろしお号に乗ってみたかったんだ~」と、乗ったのは、景色がよく見える展望車両です。
新大阪から2時間半。紀伊半島の西側の海岸線を走る電車。車窓には、和歌山の海が広がります。
 「わ~海~」
京都盆地に暮らすと、東京生まれのミモロは、ときどき無性に海が恋しくなるのです。じっと海を眺め続けるミモロです。

やがて電車は、「紀伊田辺駅」に到着。まず、向かったのは、駅にある「田辺市観光センター」です。
 
「あの~熊野詣するんですけど、役に立つ資料ください~」とカウンターへ。ガイドブックだけでなく、地元の情報を集めることが、旅の楽しさを倍増させる技。「はい、いろいろありますよ~」と親切に、マップなどをそろえてくれました。
 
「熊野を楽しんできてくださいね。無事の旅行を…」と、笑顔に見送られ、ミモロは、レンタカーで熊野本宮町へと向かいます。

「これ車で飲むの~」としっかり駅の一角にある物産店で、名物の「じゃばらサイダー」を買い込んでいます。
「なんかグレープフルーツとライムをいっしょにしたみたいな味…美味しい…」とすっかり気に入った様子。

ミモロを乗せた車は、国道311号線などを経て、熊野本宮大社のある本宮町へと進みます。そこでまず向かったのは、熊野本宮大社のすぐそばにある「世界遺産熊野本宮館」です。
  
「わ~ここにもいろんな資料がある~。ここなの施設だろ?」とミモロ。
「はい、こんにちは~。熊野によくいらっしゃいました」と、鳥居館長と観光協会の乾さん。
 「ここは、世界遺産 紀伊山地の霊場と熊野古道を訪れるみなさんに、観光情報や地域の情報を発信する拠点として整備されたところなんです。海外からの問い合わせもあり、旅のお手伝いをしてるんですよ」。
年々増加する海外からの観光客。それに対応するよう英語のパンフレットや標識などをはじめ、英語が話せるスタッフなどもそろっているのです。(*ミモロの服が異なるのは、実は、二日間、お邪魔したからです。あしからず…)

さぁ、熊野古道に行きましょ!
  
「紀伊山地の霊場と参詣道」は、2004年7月に登録された、日本で12番目の世界遺産です。紀伊山地の霊場というのは、「熊野三山」「高野山」「吉野大峰」で、それらを結んでいるのが、熊野参詣道=熊野古道なのです。

「よいしょ、よいしょ…」修験者をはじめ、多くの人たちが歩いた道を、ミモロも懸命に歩きます。古い石畳は、土が少なくなって、石がゴロゴロ…。「歩きにくい~」と、ミモロ。山道は、土の道、木の根の道、石の道など様々です。
「待って~」案内してくださった「熊野本宮館」の方たちから、小さなミモロは、遅れがち…。がんばれミモロ…


道には、王子といわれるポイントがあり、そこには熊野権現の御子神さまが祀られる社があります。
ここは、「発心門王子」で、本宮大社への入り口にあたります。以前は、碑だけが立っていましたが、近年、社が造られました。


「ふ~」時折、景色を眺めて、ひと休み。
「ホント、昔の人って良く歩いたよね~。京都から歩いて来た後白河法皇のおつきの人って、偉いね~」と。34回も京都から、熊野詣をなさった法皇。それも晩年のことですから、ご自身は、もちろん歩いてはいらっしゃらないはず。京都から熊野詣をするには、20日間ほどの日程だったとか。「よほど京都にいたくなかったのかなぁ~。それとも、神様におすがりしたいことがあったのかなぁ~」と想像します。あまりの頻度からか、京都に熊野神社が創建されることに。「おつきの人たち、きっとほっとしたよね」

ミモロは、車で熊野に来ているので、古道を歩く距離もちょこっと…。「車の場所に戻らなくちゃならないから…」
でも、多くの観光客は、バスを利用し、古道歩きを楽しんでいます。バス停をチェックして、自分が無理なく歩ける距離を…。
ドイツから来たというおふたり。「山歩きが好きなので、ぜひこの道を歩きたかったんです」と、初めての日本への旅に、熊野詣をスケジュールに…。

ヨーロッパからの観光客は、トレッキングなど、日本の自然を楽しむ旅が好きな人が多いようです。アジアの人は、自然よりも町でのショッピングが目的。外国人観光客と言っても、その旅の好みは、さまざま。

「わ~ここもいい景色…」伏拝王子の近くで・・。

参詣道を歩いて来た人は、ここで初めて、「熊野本宮大社」の社殿を目にします。長い間の苦しい道中…目的地が見えたとき、ここで伏して拝んだのだそう。「うれしかったよね~きっと…」

さぁ、ミモロ、もう少し歩く?「うん!」ひと休みして、元気になったミモロは、再び歩き始めました。


*熊野古道歩きにおすすめの「熊野古道弁当」
「美味しいそう…」
古道歩きのランチにミモロが調達したのは、本宮町にほど近い川湯温泉にある「民宿大村屋」の「熊野古道弁当」1020円。竹皮の弁当箱に、地元の味がいっぱい。前日までに予約して、翌日受け取ります。電話0735-42-1066


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