ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「え~6月ごろまでやってるの?」遷宮を迎える「下鴨神社」のお白石持神事。21年に1度の機会

2015-04-20 | 祭事・神事・風習

昨日の朝、引っ越しのご挨拶に伺った「下鴨神社」そこで目にした「お白石持神事」のテント。4月19日までとの表示で、急いで翌日、出かけたミモロ。「あの~お白石持神事って、今日までなんですよね~」と係の方にに尋ねました。すると、「まだ、ぜひ参加したいとおっしゃる方が多いので、もう少し続けることになりました」とのお返事。

このお白石持神事は、21年に1度の正遷宮で、本殿の垣内に敷かれる白石を清め、運ぶ神事です。

「21年に1度のチャンスだよね~」と、さっそく「あの~ご奉仕したいんですけど…」と。
「はい、では、500円お納めください。まず、お名前と住所、お願いごとをこの紙に書いてください…」と、1枚の紙を渡されました。それを持って、テントに用意されたデスクへ。

「なにお願いしようかな?う~ん」と悩んだ末、「もっといろいろなお仕事ができるネコになりたい…」とのことで…。

この神事には、だれでもご奉仕できます。

紙を再び、係の方のところに…。「はい、では、これをどうぞ…」と、「下鴨神社」のさまざまな情報を掲載した資料と、「お白石持神事奉仕記念」の御白砂、そして白石を包む紙を頂きました。


御白砂は、神々の降臨を仰ぐ磐座として本殿の垣内に敷き詰められる白石と同じ砂で、奉仕した人に特別渡されるもの。家の四隅に撒いて、お清めしたり、尊い御砂としてお祀りするものです。

さて、渡された紙をもって、ミモロは、お白石の積まれた場所へ。そこで、ひとつお気に入りの石を選びます。
「どれにしようかなぁ~」と、積まれた石を見渡して、
ほどほどの大きさの石をひとつ選びました。

「あの~このお白石にします」と、受付に持ってゆくと、
「では、次は、
その御白石を、みたらし池でお清めしてください。別に洗わなくても、水をかける程度でいいですよ…。あ、運びにくそうですね、では、この袋に入れてどうぞ…」と、ミモロは袋に入れていただきました。

「ありがとうございます。は~い、みたらし池ですね…」と
みたらし池は、葵祭の斎王代が、神事の前にお清めを行う場所。あらゆる穢れを清める場所です。
その名からもわかるように、京都名物「みたらし団子」は、ここに浮かぶ泡をイメージしてできたとも…。

雨の降る参道をひたすら、みたらし池を目指し進むミモロです。

「もっと小さな石にすればよかったかなぁ~。重い…でも、神様にお供えするんだもの、がんばらなくちゃ…ヨイショ」

楼門を入ると、みたらし池を示す表示が…。

「あっちだ~もう少し…ヨイショ…」

「ふ~着いた…」
「井上社」という人々の罪穢れを祓い、心身を清浄にしてくださる瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)をご祭神にした社の下から、流れる水で清めます。

袋から出した御白石を、大切に水の中へ。石の表面についた砂を洗い清めます。

自分が濡れるのもかまわず、無心に御白石を清めるミモロです。

お清めした石の水を、紙で拭いて、再び袋の中にいれて、中門へ。
門の脇には、御白石を納める樽が積まれています。

「ここに納めるんだって~」袋から取り出した御白石をその樽の中へ。

「これで神事はすべて終了。神様のお近くにこの石、敷き詰められるんだよね」
そう、次の遷宮まで、垣内におかれます。「わ~21年間もおそばに置かれるんだよ~今の時期しかできない神事…よかったご奉仕できて~」と感無量の様子。


京都にこの時期訪れる方は、ぜひ「下鴨神社」の「御白石持神事」にご奉仕を…。
他の年には、できない今年だけの神事です。「え~と、次の遷宮は、2036年でしょ…そのころはリニアモーターカーも運行されているはず…。どんな世の中になっているのかな~。今以上に、平和で、穏やかな暮らしができる世界だといいね~」

ご奉仕を終えたミモロは、清々しい面持ちで、境内の中を散策します。
今は、山吹が黄色に花を咲かせています。


午前中降り続いた雨…。境内の緑は、いっそう鮮やかに…。
あと1週間で、遷宮を迎える「下鴨神社」です。


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コメント (1)
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