遅ればせながら、ハイチの地震被害からの復旧ににお役立ていただけるよう、救援金をお送りしました。
総人口が一千万人の国で、死者が20万人も出ているということは、国民全員が被災者ですから、海外からの救援がなければ、復旧ができないはずです。
私も、阪神・淡路大震災の時に、いろいろ援助いただきましたが、それらの多くは、国内からでした。
今回のハイチの場合、国内からの援助は望めませんから、海外からの救援が必要なのです。
スーパーのレジなどで義捐金募集の募金箱があったりしますけれども、効率よく運用されるか、疑問に感じますので、まずは、ヒトノイノチが大切だろうと、日本赤十字社に募金しました。
ご賛同いただける方のご助力をお願いします。
教授の前途が豊かなものとなるよう、祈念して、詩を引用したいと思います。
本来であれば、朗読するべき所ですが、私は、録音してブログに貼り付けるすべを知りませんので、
その代わりに引用します。そういう事情ですので、著作権の侵害は、大目に見ていただけると、幸いです。
作者は、大岡信で、その代表作のひとつの「地名論」がふさわしいかと、思います。
お茶の水大学で長く水の構造を研究なさって来られた方の前途ですから。
底本は、(株)新思潮社発行の現代詩文庫24「大岡信詩集」第18刷です。
水道管はうたえよ
御茶の水は流れて
鵠沼に溜り
荻窪に落ち
奥入瀬で輝け
サッポロ
バルパライソ
トンブクトゥーは
耳の中で
爾垂れのように延びつづけよ
奇体にも懐かしい名前をもった
すべての土地の精霊よ
時間の列柱となって
おれを包んでくれ
おお 見知らぬ土地を限りなく
数えあげることは
どうして人をこのように
音楽の房でいっぱいにするのか
燃えあがるカーテンの上で
煙が風に
形をあたえるように
名前は土地に
波動をあたえる
外国なまりがペニスといえば
しらみの混ったベッドの下で
暗い水が囁くだけだが
おお ヴェネーツィア
故郷を離れた赤毛の娘が
叫べば みよ
広場の石に光が溢れ
風は鳩を受胎する
おお
それみよ
瀬田の唐橋
雪駄のからかさ
東京は
いつも
曇り
大岡信の若いころの詩で、私が好きなのは、「春のために」あたりなのですが、
冨永教授のご定年を祝福するには、こういう、元気のいい詩が似つかわしいと感じます。
2010年1月5日1時58分
化石燃料を使わずに、生ごみの減量処理ができる装置を、岐阜県の石材加工会社と愛知県のごみ処理機製作会社が共同開発し、今月から事業所向けに販売を始めた。ごみを3千分の1の量の灰にすることもできるといい、国内外から問い合わせが相次いでいる。
開発したのは、石材の加工や販売を手がけ、石の博物館「博石館」などを運営する岩本グループ(岐阜県中津川市、岩本哲臣社長)と、ごみの低温分解処理機を製作しているISONIC(愛知県岡崎市、吉富久男社長)。
装置は「スーパーストーンクリーン」と名付けた。1日の処理能力は100キロ〜1トン。処理は2段階でする。
まず、炉に入れたプラスチックや発泡スチロール、紙や布といった水分の少ないごみにマッチなどで火をつけ、いぶすように燃やす。これはISONICが、すでに開発していた低温分解処理。ただ、水分が多い生ごみを処理できないのが弱点だった。
一方、300〜400度の低温処理で発生した炉の焼却熱を、岩本グループの独自技術を生かした回転処理槽に送り込む。この処理槽では特殊な鉱石とマツのチップで作り出された反応剤の作用によって、生ごみや家畜のふん汚泥などを減量処理する。これまでは、生ごみに含まれているみそやチーズなどが団子状になり処理できないのが課題だったが、焼却熱を送り込み、乾燥させることで解決した。こうして生ごみを減量し、低温分解処理の炉で灰にする。
両社の技術をあわせて互いの弱みを補い、ごみの中身にもよるが、100分の1〜3千分の1の量の灰にできるようになった。
回転処理槽と消臭装置を動かすための電力は必要だが、「燃料」は一般のごみなので化石燃料は不要。地球温暖化防止につながり、費用も抑えられると強調している。
化石燃料使わず、生ごみを3千分の1に 処理装置開発(2/2ページ)
2010年1月5日1時58分
処理後に出る灰は再利用できるといい、岩本社長は「土壌改良材として、ゴルフ場の芝の活着促進や農業用に使える。悪臭や煙もほとんど問題ない」と話す。排出ガスと灰のダイオキシン類の測定値は、いずれも国の基準値以下だという。
すでに愛知県の弁当業者や建材店で試験的に稼働しており、「離島やスーパー、病院、海岸漂流物の多い漁協など、ごみが多く処理に高い費用がかかっている事業所などで役に立つのでは」と岩本社長。国内自治体の担当者のほか、韓国、中国など海外からも視察に来ており、マカオからは注文があったという。
価格は処理能力によって異なり、約700万円からを予定している。問い合わせは株式会社岩本(0573・45・3003)へ。(紅谷暢章)
確かに、「化石燃料」は使っていないのでしょうけれども、「マツのチップで作り出された反応剤」って、おもいっきり「燃料」です。
木材は、人類が火を使うようになって、最初に手にした燃料のひとつで、その中でも、マツは、樹脂分が多いので、よく燃えます。それをチップにして、更に燃えやすくしたのですから、「反応剤」なんて持って回った言い方をしなくても、「燃料」に使っていると、正直に言うべきだと思います。
生ごみを焼却するのに、燃料が必要な理由は、記事の中にもありますように、水分が多いので、それを蒸発させるのに必要な熱量が、燃焼で発生する熱よりも多いからです。
排気の熱で燃焼用空気を予熱して、潜熱まで回収できれば良いのですが、残念ながら、熱容量は、排気の方が大きいので、空気側温度効率が100%になるような理想的な熱交換器を使っても、排気の温度は、露点まで下がりませんから、潜熱回収までは、無理なのです。
記事を読んで、想像しますところ、おそらく砂利を詰め込んだ「回転処理槽」というのが、蓄熱式の熱交換器の役割をはたしているのでしょうから、排熱回収なしで燃料を燃やすだけの焼却炉よりは、燃料の消費量が少ないのだろうと思えます。
脱水さえしていれば、生ごみでも、よく燃えます。ただ、植物質(野菜のクズとか)だと、強固な細胞壁がじゃまして、脱水が難しいのです。そこで、生ごみを細胞レベル以下まで細かく砕いて、脱水する技術などが知られています。もちろん、回収される液体は、水が主成分でも、BODがすごく高いので、そのまま廃棄することはできませんので、浄化槽というか、下水処理施設のような所で処理する必要があります。
どうせ下水処理施設のような所で処理するのでしたら、生ごみをそのまま排水といっしょに処理する方法もあります。ごみの処理で発生する消化ガスから、硫化水素や二酸化炭素をのぞいて、メタンが主成分になるよう、吸着塔を通しますと、天然ガスに近い燃料が得られます。つまり、生ごみをエネルギー源にするのに、わざわざトラックで回収するよりも、ディスポーザで砕いて、下水に流した方が効率的になる時代が訪れようとしています。
少なくとも、生活の利便性で言うと、ゴミ回収の日まで生ごみを貯蔵しておくよりも、発生したらすぐに流してしまった方が、衛生的です。燃焼させた方が効率的だという事になって、ウンチも流さずに生ごみといっしょにゴミとして出すような生活になるのは、願い下げです。
昨日(12/12)、会社の同僚との忘年会がありました。
倉敷なんていう、交通の便のよくない所におりますと、自動車でなければ自宅に帰れない人がいますので、普通の呑み会ならまだしも、年に一度の忘年会となりますと、泊りがけで行って、時間を気にせずに呑むという、面白い風習があります。
12/12の朝に自動車に分乗して、倉敷を出発しまして、まず、アサヒビールの四国工場を見学しました。
あの工場では、ビールを缶に詰めて賞味期限などを印字するのに、先に印字してから、ビールを入れるそうです。
確か、西宮工場では、先に冷たいビールを詰めてから印字するので、表面が結露しないように、少しだけ加熱していたはずで、同じアサヒでも、細かい工程は違うのですね。
その後、できたてのビールの試飲があったのですが、自動車の運転手さんは、飲めなくて、かわいそうでした。
できたてのビールの試飲(3杯まで)つきで、無料(要予約)だなんて、絶対お得です。
松山に到着したのが15:00前でしたので、チェクインには少し時間があります。
とりあえず、宿泊場兼宴会場の道後温泉のホテルルナパークに行って、ロビーでグダグダしてたのですが、そのロビーには、なんと、ジュークボックスなんて代物がありまして、3曲100円で、懐かしいレコード(!)を聞く事ができます。
ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」なんて、懐かしすぎて、涙が出そうになりました。
幸か不幸か、そのジュークボックスが不調で、ホテルの人が開けて点検する事になりまして、中を見ちゃったのですが、本当に黒くて丸いレコードが並んでいまして、思わず「それ買いたい」と、言いそうになったのですが、さすがに、私は、レコードプレーヤーなんて物を持っていませんから、自重しました。
ホテルにチェックインして、部屋を見ましたら、ベッドも大きめだし、トイレにはウォシュレット(松下のですが)がついていまして、お風呂のお湯張りもシャワーも温度調節つきの良いヤツでしたから、わりと良い部屋でした。
ホテルにチェクインしてから、道後温泉本館に行きました。
私は、松山出身なのですが、道後温泉本館に入るのは、初めてです。
同行の同僚にその話をしますと、「どうして?」と、聞かれまして、「本当の江戸っ子は、東京タワーには登らないんですよ。それといっしょです。」と、答えておきました。解ってもらえたかな?
中学生のころ、あの建物を写生した事がありますので、外観は知っていましたが、「あなにやしかみよからの・・・」なんていう万葉仮名の石柱が真ん中に立っている温泉に浸かって、二階でしばらく休憩して、それで800円だなんて、安すぎです。地元のお年寄りが日課のように通うのは、当然ですね。
その後、本番の宴会です。
割とボリュームのある食事で、飲み物もいろいろありましたが、なんと言っても、都合で出席できなかった同僚の差し入れの焼酎が一番よかったです。
その後、同じホテルのラウンジで二次会を開きまして、けっこう盛り上がりましたから、時間延長までしました。
さらに、部屋に戻って、三次会です。
もう、呑む方はいいので、ホテルにある露天風呂に行きましたところ、気温は適度に低く、湯温は適度に高く、その温度差がちょうどよくて、先ほど入った道後温泉本館よりも、シミジミ長湯ができました。
もう、寝ようかなと思いましたら、小腹がすいてきまして、道後温泉本館の斜め向かいにある、「たは」というラーメン屋に行きましたら、これがまた、呑んだ後のラーメンとしては、ベストとも言える物でして、ファンになってしまいました。
翌朝、ホテルの朝食(普通のバイキング)をいただきまして、帰路です。
途中に、マインピア別子に寄りましたところ、その廃鉱の案内を、ボランティアの方が無料でしてくださいまして、ありがたかったです。
私も、銅ではありませんが、金属系の製造業に携わっておりますものですから、興味深く拝聴しました。
途中に、香川県に入りまして、お昼時から少し遅くなったのですが、「根っこ」と「香の香」のうどんをはしごしました。
どちらも有名なお店だそうですので、リンクを張るなんて、野暮なことは、いたしません。
私の好みで言いますと、麺は「根っこ」で、だしは「香の香」が好きです。
そのまま、無事に倉敷に戻ったのですけれども、二日がかりで忘年会をする会社って、すこし、めずらしいと思います。
【2011.12.17追記】
今年も、道後温泉で忘年会でした。
本館神の湯の石柱に書かれている歌(祝詞?)を確認したら、間違っていました。
誤:「あなにやしかみよからの・・・」
正:「ちはやぶるかみよながらの・・・」
全然違いますね。
今日(2009.11.21)、神戸の我が家に差出人の書かれていない葉書が届きました。
昨日(2009.11.19)の午後付けで大阪府内の郵便局の消印が押してあります。
最近の郵便は、早く届くようになりましたね。
宛名は、私の本名の後に、「奥様宛」となっているので、女房に宛てた物のようになっていますが、内容は、このブログに関するものです。
「突然のお手紙失礼致します。私はある製造会社の従業員です。」で始まり、このブログが「製品やサービスなどを誹謗中傷する行為をされています。」と続き、「迷惑を受けて」いるから「趣味をやめさせて頂きたい」そうです。
そうして、「実名や住所を公表する」とか、「娘様の就職活動に支障があっては」とか、脅迫じみた文言を述べています。
まず、この匿名の差出人は、私の住所を「調べさせて頂」いたそうですが、葉書の宛先には、建物名が入っています。私の居住地は、建物名のない住所で部屋番号までわかりますから、公式に、役所に届け出たり、gooブログに登録している住所には、建物名が入りません。要するに、差出人は、私の住所を不正に入手したことの裏づけになります。それだけでも問題ですのに、それを公表したら、個人情報保護法違反ですから、たぶん、警察の出番になるでしょう。
次に、差出人が「誹謗中傷」と言っている部分が全く示されていないことが問題です。私は、このブログを真実性ないし真実相当性のあるものになるよう、心がけているつもりです(コメントまでは責任を負えませんが)。もちろん、人間ですから、思い違いとかあるかもしれません。そういったところを見つけられましたら、遠慮なく、左のメニューにあります、メッセージなどでお送りくだされば、事実確認の上、訂正することは、いといません。ただ、どのエントリーが相当するのかすら、教えてもらえませんと、確認のしようがないのです。ですから、この葉書は、そのままゴミ箱に入れるしかありません。
最後に、どうして、私宛ではなく、女房宛てなのかが意味不明です。このブログを編集する権限は、私にしかありませんで、修正して欲しかったら、私と交渉する他ないのです。ネオガイアジャパン(株)の時も、無関係な会社に文句を言いに言った人がいましたが、今回も、無関係な女房を巻き込もうとしています。私に反発する輩は、正面から議論できないような、卑怯者ばかりだということなのでしょうか。
asahi.comの記事からです。
2009年11月13日3時31分
八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設予定地の利根川水系の吾妻川とその支流で、国土交通省が少なくとも93年以降、環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら、調査結果を公表していなかったことが朝日新聞社の調べでわかった。下流で取水する飲用水の水質に影響する結果ではないが、ダム建設の是非に影響しかねないとみた国交省が、データの公表を避けて計画を進めていた。
国交省は昨年12月から政権交代直前まで、非公表の第三者機関「八ツ場ダム環境検討委員会」を設け、ダム建設が水質や自然環境に与える影響を検討。朝日新聞社は「八ツ場ダム 環境保全への取り組み」と題した報告書を入手した。非公表とされてきた水質データが記されている。
ヒ素は自然界に広く分布し、火山の岩盤や温泉水には高濃度で含まれる。環境基本法に基づく河川の水のヒ素の環境基準は1リットル当たり0.05ミリグラムだったが、世界保健機関がヒ素の発がん性を懸念して厳格化。日本でも93年から同0.01ミリグラムに強化された。
報告書によると、草津温泉を流れる湯川や、酸性の水質を改善するために設置された品木ダムの放水口、八ツ場ダム建設予定地から約10キロ上流の貝瀬地点では86年度以降、ヒ素濃度が高く、基準が強化された93年度以降は基準を上回っていた。08年度の平均値は湯川で基準の約100倍、品木ダムの放水口で約10倍、貝瀬地点で5倍を記録した。
吾妻川の水質は、草津白根山系の硫黄鉱山からしみ出す水や草津温泉からの水が流入して酸性が強い。1952年に計画が浮上した八ツ場ダムも、コンクリートが溶けることを理由に一度は断念された。だが、63〜65年に、強酸性を改善するための中和工場や品木ダムが造られ、湯川など上流の三つの川に石灰液を投入して中和化が進められ、八ツ場ダム計画が復活した。
八ツ場上流、ヒ素検出を公表せず 国交省(2/2ページ)
2009年11月13日3時31分
環境省によると、環境基準は政府としての目標値で、基準を超えても国や自治体に法的な改善義務は生じないが、環境基本法は改善に努力するよう義務づけている。しかし、国交省はこうした事態を公表せず、封印していた。
吾妻川とその支流の水は飲み水には使用されておらず、国交省は「下流に流れるにつれて他の河川と合流するなどしてヒ素は薄まる。ダムでは沈殿するため、下流の利根川での取水で健康被害の心配はない」としている。報告書を作成した環境検討委も、八ツ場ダム完成後は「(下流部での)ヒ素濃度は下がる」と予測している。
水質調査の結果を長年、非公表としてきた理由について、国交省は「ヒ素の数値が出ると、観光や農業、漁業など流域の幅広い産業に風評被害が起きる可能性があったため」と説明する。
環境検討委は今年3月までに3回開催され、8月には報告書を公表する予定だったが、総選挙の時期とも重なり、基準を上回るヒ素の公表が、ダム建設の是非にどのような影響を与えるかを巡って検討委や省内の調整作業が難航。4回目の開催は9月に延びたが、結局、政権交代で八ツ場ダム自体が中止の方向となり、4回目の会合は開催されていない。
国交省は報告書の存在を認めた上で、「まだ検討段階のもので、最終結論を得たわけではない。今後、公表するかどうかは未定」としている。(津阪直樹、菅野雄介、歌野清一郎)
ダム守るダム、年10億円 八ツ場の上流に中和専用ダム(1/2ページ)
2009年11月14日5時0分
「群馬県として確認の必要はないのか」。13日の群馬県議会決算特別委員会。八ツ場(やんば)ダムの予定地の上流で、国土交通省が環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら公表を避けていた問題が議題に上った。大沢正明知事は「いずれ(国交)大臣がすべて責任を持って再検証すると言っている」とかわした。
ダムが計画されていた吾妻川流域の水質問題は、計画浮上から半世紀を過ぎても完成しない八ツ場ダムよりも、古い歴史がある。
ヒ素だけではない。水が強い酸性なのだ。
火山の草津白根山を水源とするため、硫黄鉱山や温泉地が多いからだ。戦前の1937年には下流の作物に被害が出て、県に「毒水」調査委員会が設置されたほどだ。
吾妻川はかつて、「魚もすまぬ死の川」と呼ばれた。八ツ場ダム計画が地元に伝えられた52年から55年に、国はダム予定地で鋼板やコンクリートを川水に400日さらす実験をした。すると鋼板は8割、コンクリートは1割前後が溶けた。酸性ほど数値が低くなる水素イオン濃度(pH)は当時pH2〜3。レモン果汁並みの「強酸性」。ダム計画は一度は消えた。
その後、「世界初」の触れ込みで63〜65年に造られたのが、酸性水をせき止める品木ダムと中和工場だ。八ツ場ダムの予定地から北西へ約10キロの山中に、緑と白の絵の具を溶かし込んだような湖面が広がる。温泉水が流れこむダム湖は「上州湯の湖」と呼ばれ、近づくと卵の腐ったような硫黄のにおいが鼻につく。
ダム湖に注ぐ三つの河川の上流は、いずれもpH2〜3。中流に設けた中和工場で石灰液を常に投入し、人工的に化学反応を起こしている。pH値を上げる代わりに鉄やアルミニウムの水酸化物ができるので、品木ダムに水をため、水酸化物を沈殿させて水と分離させている。
ダム守るダム、年10億円 八ツ場の上流に中和専用ダム(2/2ページ)
2009年11月14日5時0分
品木ダムの目的を、国交省は「利根川水系の水質改善」と説明する。pH値は引き上げられ、多くの支流が合流するため、首都圏の飲料水を取水する下流部では水質に問題はないと国交省は強調する。
だが、品木ダム完成とともに八ツ場ダム計画も息を吹き返した。品木ダムはいわば「ダムのためのダム」なのだ。
一方で、沈殿物が想定を大きく上回るペースで増え続けた品木ダムは、その寿命が危ぶまれている。当初、国はダムに50年間は沈殿物をためておけると想定していたが、88年からは沈殿物や土砂をすくい出して近くの山中の処理場に廃棄している。
年に2万6千トンを捨てても、ダム湖にはその倍のペースで沈殿物がたまり、貯水容量の8割以上を占めるほどだ。沈殿物には川の水に含まれる高濃度のヒ素などの有害物質も含まれる。沈殿物がたまり続ける以上、新たな廃棄場所を確保し続けなければならず、年約10億円の維持管理費がかかっている。
これだけの手間にもかかわらず、品木ダムで中和化できているのは吾妻川の流量の4割。国は総事業費850億円を見込んで処理範囲を広げようとしているが、着手のめどは立たない。
八ツ場ダムは計画浮上から半世紀以上たっても完成しなかった。そして、首都圏の水がめである利根川に流れ込む吾妻川の水質問題も、やはり未解決のままだ。(菅野雄介、歌野清一郎)
何のために取り上げて、どうしたいのか、全然わからない記事ですので、論評するのも野暮ですが、何となく行政を問い詰めようという雰囲気が見受けられます。
まず、取り上げています、吾妻川流域ですが、その源流は、言うまでもなく、「草津温泉」そのものです。
そこで「環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら公表を避けていた問題」は、取り上げてもしかたのない問題なのです。
どこぞの企業が基準を超える濃度の物質を排出していたりしましたら、すぐに公表して、どうにかさせなければいけませんけれども、白根山は、公表しても、たぶん官報を読んだりしませんし、もし、読んでも、改善しようという意思とか持たないでしょうし、意思があっても、思うように温泉の水質を変えるすべを持っていません。
そうして、湧き出してくる温泉の水質を変えさせることができるほど、現代の人類が持っている科学技術は、発達していません。
もちろん、最近になって、急に水質が変わって、飲用水への混入を回避するための対策が必要になるのでしたら、予算を取って、実施すべきでしょうけれども、千年とか万年とか前からそういう状態だったはずですから、何十年だか前に測定を始めたら高濃度だったとか、最近になって基準を厳しくしたら、引っかかるようになったとか、そんな、自然の中では寄生虫みたいな存在のヒトの都合に合わせて、自然は存在しませんので、単にワガママな判断に過ぎません。
要するに、公表してもしなくても、何も変わらないのですから、公表しなかったことは、問題ではありません。
asahi.comでは、八ツ場ダム計画とからめて話をしていますから、政治的な色合いが強く漂っていますけれども、品木ダムと中和工場だけの話に絞れば、人類が発祥して以来してきた、自分の都合のいいように自然に手を加えることの一環ですから、なにも咎められることはありません。
確かに、「魚もすまぬ死の川」を中和しちゃったことを「自然破壊」とは、言えます。私も調べたわけではありませんが、そういった特異な環境には、耐酸性バクテリアとかいった固有種が人類の発祥以前から棲息していることが多く、そういった種を絶滅させたであろうことは、申し訳なく思うのですが、ヒトにとっての環境の改善のために、犠牲になっていただいています。
その上で、「品木ダムと中和工場」に何の問題があるのでしょう。
飲用にも使用される、利根川の水に流れ込む水質を酸性から中和して、その副次的効果として、溶け込んでいた金属イオンの一部を沈殿させています。
その沈殿物にヒ素が含まれているというのは、その分、利根川に流れ込まなくてすんだわけですから、その水を利用している人々のリスクを若干でも低減させているわけです。「環境基準以下にならなければ意味がない」なんていう、ばかげた発言は、ご無用に願います。ヒ素なんて言う代物は、濃度を下げただけリスクも下がりますので、品木ダムのおかげで、利根川のヒ素濃度も、それなりに下がっているはずですから、そちらの水を利用している人は、ありがたがらなければいけません。
私は、普段飲んでいる水が淀川と高梁川ですので、利根川と言われても、実感がわきませんから、文章・論理に切れ味がなく、申し訳ありません。
神戸にいたころ、家族で出かけるように買った物で、山の中にキャンプとか行ったら楽しいかと思い、4輪駆動車にしたのですが、長女が車酔いするので、あまり使いませんでした。子供たちも大きくなり、ほとんど乗らなくなったので、倉敷に転勤になって、通勤用に持ってきました。
年式は古いのですが、走行距離は14,000kmくらいですので、まだ元気です。
ところが、昨夜、会社から帰って、運転手側の窓を開けて車庫入れして、窓を閉じようとすると、「ポコッ」と大きな音がして、開いたままになってしまいました。
早速、今朝、近所のディーラーに持って行きますと、それなら、レギュレータAssy交換になるということで、部品の取り寄せに数日かかるそうです。値段も二万円あまりしますが、窓が閉まらないのは、困りますので、修理をお願いしました。幸い、作業時間は1時間くらいで済むそうですので、部品が届きましたら、会社の帰りにでも寄って修理してもらうことにして、車は、乗って帰りました。
窓が開いたままでは、寒いので、ディーラーのご好意で、窓ガラスを持ち上げて、窓枠にガムテープで固定してくださったのですが、視界の妨げになりますし、いかにも無用心です。ディーラーの発案で、窓ガラスの下の方に吸盤を貼り付けておけば、当面、大丈夫でしょうということでしたので、帰りに百円ショップに寄って、小さいの4個入りを買って、取り付けましたら、確かに、見た目の違和感は、ありません。
窓が開かないことは、同じですが、今の季節、窓を開けて走ることもないでしょうし、車庫入れの時は、ドアを少し開ければ、問題ないでしょう。
問題は、そろそろ、給油しないといけないのですが、前回ガソリンスタンドに行ったときは、鳥の糞がいっぱいくっついたままでしたし、今度も、窓拭きの時に、気づかれるでしょうね。別に、やましい事をしているわけではありませんから、気にすることは、ないのですけれど、少し恥ずかしく思います。
ところが、世間では、ローマ字入力の人の方が多数派のようで、時々、奇異な目で見られることがあります。ひどい例では、10年ほど前、上司から「ローマ字入力に戻すように」と、強く指導されたこともありました。
そこまで行かなくても、理由を聞かれるくらいのことは、珍しくありません。そのとき、私は、「ローマ字は、小学校の時から苦手だから。」と、答えるようにしています。その答えは、全くのうそではないのですが、本当の理由では、ありません。
人によっては、かな入力の方がキーストロークが少ないから早いとかの理由をあげる人もいますが、ローマ字だって、早い人はいますし、多数派のローマ字入力の人を敵に回したくありませんから、上記のような無難な答えでごまかしています。本当の理由は、かなり、ヤヤコシイのです。
私が最初にパソコンを使い始めたのは、学生時代にNECの初代PC-8001からですので、もう、30年近く以前になります。当時のパソコンは、今では考えられないほど、低機能で、漢字の入力はおろか、表示すらできないものでした。
ある程度の規模のプログラムを書いた事のある人でしたら、お分かりでしょうが、プログラムには、コメントがつき物なのです。特に、可読性の低い、アセンブラとかだと、本文よりもコメントの方が多いのが普通です。
当時、使っていた、BASICやアセンブラなどは、本文を大文字で書くのが主流でしたから、私は、コメントを文法やスペルを無視した、英語まがいの小文字で書いて、本文と紛らわしくないようにしていました。一応、PC-8001は、カタカナ(今で言う半角カナ文字)もキーボードから直接入力できたのですが、本体内蔵のBASICだけならまだしも、コンパイラなどのソフトは、英語圏で作られることが多かったので、カタカナが混じっていると、エラーになったり、文字化けしたりして、使えませんでした。
その後、就職して、会社でメインフレームを使ってプログラムを走らせたりするようになって、困ったことになりました。当時、会社では、富士通のM380機を使っていて、OSは、VOS3だったのですが、そのEBCDICコードでは、英文小文字が使えませんでした。一応、ローマ字入力や漢字変換の機能もあったのですが、それらは、ローカルの端末で行うのではなく、いちいちメインフレームと通信して実行していましたから、そのたびに通信の時間が発生して、実用的ではありませんでした。
会社でよく使っていたプログラム言語は、FORTRAN77でしたので、行の途中からコメントを入れることができず、コメント行の行頭からコメントを入れることになります。それを英文大文字で入れると、プログラム本文とものすごく紛らわしくなります。不思議と、カタカナをキーボードから直接入力するのは、端末側の処理になっていましたので、コメントは、カタカナでニホンゴを書くようにしました。
その頃も、自室用にパソコンを使っていまして、さすがに、PC-8001mk2あたりに買い換えていましたが、基本的には、PC-8001と同じでしたから、英語を英字で書くことは、変わりません。
そうやって、英語は英字で、日本語はカナで入力する習慣がついてしまったのです。
その後、パソコンにローマ字入力の機能がついたりしましたが、一度ついてしまった、日本語をカナで入力する習慣を止めるのは、難しいのです。特に、英語をカタカナで表記するような場合にローマ字で入力しようとすると、例えば、「ホームページ」をどうしても"homepage"と正しく綴ってしまい、「ホメパゲ」と変換されてしまいます。指が英語の(少し怪しい)綴りを覚えてしまっていますから、それを忘れさせるのは、たぶん、無理なのです。
私には、ローマ字入力をできる人が、どうやって、日本語と英語を指が使い分けているのか、不思議でしかたがありません。
新型の豚インフルエンザのワクチン接種について、低所得者の費用負担を軽くする厚生労働省の対策案が明らかになった。1人約7千円(2回接種)の費用に ついて、生活保護世帯は無料にし、市町村民税の非課税世帯も自治体ごとに軽減策をつくる。約600億円を充てる方向で、週内に政府の新型インフル対策本部 を開き、接種基本方針として正式決定する。
接種開始は当初の10月下旬から10月中旬に早まる見込みだという。
厚労省は、医療従事者や妊婦、持病のある人、1歳から小学校低学年の子供などを優先して約5400万人に接種する方針。軽減策は、こうした優先接種者のなかで、低所得の人を対象にする。
ワクチン接種の目的は、当然、インフルエンザに罹りにくくするためにあります。それを優先接種する目的としては、
(1)死亡者などを減らす。
(2)急激な流行を抑える。
あたりが考えられます。
それに対して、重篤化しやすい人が優先されることには、異論がありませんし、罹患者に接する機会が多く、流行期にがんばって貰う必要のある「医療従事者」あたりが優先されることもわかります。
しかし、低所得者が優先される理由が全くわかりません。
低所得者の方が「健康状態が悪い」率が高いのだとしても、インフルエンザとは無関係な、例えば、下半身が不自由でなかなか職につけないとかいった人は、別に優先する必要がないでしょう。
職業で優先順位をつけるなら、不特定多数の人と接する機会の多い、店員さんなどの客商売の方が自分が感染する率も高いでしょうし、他人に感染させる可能性も高いでしょうから、優先されるとか言うのは、まだ、理解の範疇です。
低所得者の中には、客商売についている人も少なくないでしょうが、それだったら、低所得でない人だって、同様です。低所得者の中には、ハローワークに通うのもあきらめて、家でぶらぶらしている人だって少しはいるわけですから、そういった人も含めて、一様に優先接種を受けるというのは、納得出来ません。
所得に応じて、ワクチン接種の優先順位がつく理由は、私には、全く理解できないことです。
apjさんの「beyond氏と私が顔見知りで何か問題でも?」やNATROMさんの「beyondさんが天羽女史の取り巻きだったことが暴露された」経由で、「提橋和男の新☆管理人のつぶやき 1171」を読んでみました。
要約すると、「apjさんもNATROMさんもBeyondさんもみんな仲間だ」ということです。
もう少し補足すると、元ネタのBeyondさんの記事は、「日本トリムの説明を聞いてきました」というもので、そのページの中ほど4月26日付けのものです。アンカーを打とうと思ったのですが、なぜか、どの記事もNAME="0208"になっていましたので、検索するなり、手でスクロールさせて見つけてください。ついでに言うと、「水商売ウォッチングの人も見守って」のリンク先は、今は、「過去ログ倉庫」に移っています。
NATROMさんは、お医者さんですから、「NATROMの日記」あたりで、怪しげな医療を中心に批判なさっていますし、Beyondさんは、「悪徳商法?マニアックス」の主催者ですから、その方面を中心に活動なさっています。apjさんは、水の構造を研究している物理学者で、「水商売ウォッチング」が有名な、妙な給水器具の批判者です。それぞれ、得意分野は異なりますが、そういったへんてこな商売をする人たちは、「ニセ科学」を道具に使うことが多いものですから、それぞれの批判活動の中で、「ニセ科学批判」という共通点が現れるのは、ごく自然な成り行きと言えます。その事をもって、「仲間」だといえば、そうなのですが、それを言い出したら、理性的な人は、みんな「仲間」だということになって、収拾が付かなくなります。
「ニセ科学」を擁護していたことで有名な、吉岡英介氏の旧「水は変わる」あたりまで来ると、著名な科学者に混じって、なんと、私(mimon)まで、「まぁ、雑魚はどうでもよいが・・・・」と、取り上げられたりしていました。
私は、一介の燃焼技師で、物理学や生理学などに専門的知識を有しませんので、「ニセ科学批判」なんていう、高尚なことはできませんが、常識人ですから、「非常識」な商品を批判するくらいのことはできますし、販売方法に疑問が感じられたら、公取委に通報して行政の判断を仰いだりもしています。
その活動領域は、妙に「水商売」に偏っているのも確かです。燃焼技師なのですから、自動車の「燃費改善グッズ」あたりをつつけば良さそうなものですが、あちら方面は、「効かないことはわかっているけど、趣味で楽しんでいる」ような人が多そうに見受けられますから、正面攻撃をするのも、「野暮かな」と思い、謹んでいます。
元々、給水器具の設計に携わっていたころ、効果の無さそうな給水器具が高額で売買されているのを見て、苦々しく思っていましたところ、apjさんが「水商売でみるみる儲かる!!(April Fool 2001)」を発表なさったのを見て、すぐに、水商売ウォッチングのファンになって、現在に到っています。
ですから、提橋和男氏がapjさんの「取り巻き」と称すのなら、まず、私のことを取り上げてほしかったと、残念に感じています。ただ、正確に言うなら、私は、apjさんのファンではなく、水商売ウォッチングのファンです。apjさん本人とは、会ったこともありませんし、積極的に会いたいとも思っていません。まあ「水ヲチオフ会」とか開かれるのでしたら、「行っても良いかな」くらいの感じです。
事の始まりは、先月(2009.7)半ばから、ネオガイアジャパン株式会社の社長を名乗る者が、私の勤務している会社の大阪支社に再三にわたって訪問し、このブログに問題があるような事を言っていたらしいのですが、このブログは、会社とは無関係に運用していますし、具体的な指摘内容が不明でしたので、放っておきました。
7月30日になって、ようやく、先方のメールアドレスが判明して、連絡を取ったのですが、結局、どのエントリーに問題があるのかすら、教えてもらえませんでした。その挙句、8月2日に、「今週中にも警察に被害届を出す」旨、連絡がありました。その通り実行されていましたら、すでに出されているころです。
確かに、刑法には、偽計業務妨害罪というのがあって、虚偽の風説を流布して業務を妨害する事は、違法です。しかし、本当の事を書いている限り、偽計業務妨害罪には当たりません。ですから、間違った事を書いていましたら、直しますから、具体的に指摘してほしかったのですが、それを教えてもらえなければ、対応の取りようがありません。
また、個人に対しては、名誉毀損があり、虚名も保護の対象ですから、いくら本当の事でも、むやみとすっぱ抜いては、いけません。しかし、法人に対しては、名誉毀損が成り立ちませんから、本当の事を書く限り、いくら評判が下がって、業務妨害になろうとも、問題がないはずです。
このブログを編集する権限は、私にしかありませんから、内容を変えてほしければ、私と交渉するしか無いわけで、それを怠って、会社や警察に告げ口しても、何の解決にもなりません。
【8/13追記】
伝聞の伝聞の・・・・・・という感じですから、はっきりした事はわからないのですが、どうやら、ネオガイアジャパン株式会社の社長を名乗る者が、私の勤務している会社の大阪支社に訪問する行為が続いているそうです。
「大学」伝六章にある「小人閑居・・・」みたいな状態なのでしょうかね。
以下の図は、みんな、斎川路之,橋本克己,"給湯用CO2ヒートポンプサイクルの効率評価-理論効率の評価と特徴把握",日本冷凍空調学会論文集Vol.18,No.3,(2001),pp217-223から拝借したものです。
まず、エアコンの暖房運転について、考えます。

エアコンの場合は、室内の温度を一定に保つのが目的です。一定温度の冷たい外気から、熱媒が沸騰して熱をもらい、凝縮して一定温度の室内に放熱します。ですから、この図のように、逆カルノーサイクルのようになります。
ところが、お湯を沸かすのは、冷たい水を「昇温」して、お湯にしますので、低温熱源の外気温が一定なのは同じですが、高温熱源のほうは、温度が上がっていくことになります。

熱媒のほうから見ると、低温側では、一定温度ですから沸騰する事は同じですが、高温側では、凝縮せずに、放熱するにしたがって冷めていくほうがT-S線図の面積(=動力)が小さくてすみます。そこで、使用する熱媒は、高温側では相変態を伴わない超臨界流体で、低温側では、沸騰するようなものということで、二酸化炭素が選ばれました。
具体的なT-h線図は、こんな感じです。(赤と青の線は、私が書き足しました。)

低温の水を沸かしてお湯にするときは、効率がいいのですが、問題は、お風呂が少し冷めたときに追い焚きする場合です。このときには、お風呂のお湯は、少し冷めているとはいっても、40℃近くあります。普通のヒートポンプでは、高温側から低温側に圧力を下げるのに、膨張弁を使いますから、この図の赤い矢印のように等エンタルピー変化です。そうすると、外気からもらえる熱が急に小さくなってしまいます。
NITEの安井至理事長が「市民のための環境学ガイド」の中で、太陽熱温水器について、「本来は、エコキュートと組み合わせて使うのが良いに決まっているのだけど、電力会社が余り積極的でない。」と、嘆かれていましたが、太陽熱温水器のように、もともと、50℃も沸いてしまいますと、そこからヒートポンプで加熱するのは、苦手で、電気ヒータと同じくらいの効率しか得られなかったりします。もっとも、十分な量が50℃まで沸いていれば、さらに沸かす必要はないのですが。
ひとつの解決策として、膨張弁で減圧せずに、タービンを回して動力を回収するという方法があります。そうしますと、図の青い矢印のように、等エントロピー変化になりますから、外気からもらえる熱量が大きくなります。さすがに、実機では、タービンは無理ですので、可動部分のない、エゼクタをつかって、圧力エネルギーの一部を回収する方法が取られているそうです。
【追記】
太陽熱温水器とエコキュートの相性があまりよくない理由がもうひとつある事を書き忘れていました。それは、時間的な関係です。
日本の家庭の温水需要は、ほとんどがお風呂とシャワーです。大半の人は、入浴を夕方から夜にかけてします。そうして、エコキュート(電気温水器でも同じですが)がお湯を沸かすのは、深夜で、太陽熱温水器がお湯を沸かすのは、日中です。
お湯を使い終わった時を起点に考えますと、先にエコキュートが沸かす番が来て、それから、太陽熱温水器の順になります。
晴れの日は、太陽熱温水器のお湯を使い、曇りや雨の日は、エコキュートが沸かすとしたら、エコキュートは、翌日の天候を予想して、その前に沸かすかどうかを決めなければいけなくなります。将来的には、エコキュートが電力会社から情報をもらって、そういうことが出来るかもしれませんが、それでも、入浴中にお湯が切れたら間に合いませんので、安全側に考えて、多めに沸かすことになるでしょう。
エコキュートと太陽熱温水器とがそれぞれタンクを持っていて、エコキュートのお湯を使うか、太陽熱温水器のお湯を使うかは、使うときに決める事で、解決するように思えるでしょうが、そのすると、何日も晴れの日が続いて、太陽熱温水器のお湯ばかり使っていると、エコキュートのタンクは、冷めてきます。そうして、冷めかけたお湯を沸かし直すというのは、本文中にも書きましたように、エコキュートにとっては、苦手な事なのです。
それに伴い、マルチ商法で販売されている磁気活水器の型式や略号も、
Maglobe 1 → NEOGAIA 1
MG20 → Neo20
Maglobe 2 → NEOGAIA 2
MG25 → Neo25
Maglobe B1W → NEOGAIA B1W
MG20W → Neo20W
Maglobe B2W → NEOGAIA B2W
MG25W → Neo25W
Maglobe 40 → NEOGAIA 40
MG40 40 → Neo40
Maglobe 50 → NEOGAIA 50
MG50 → Neo50
Maglobe 65 → NEOGAIA 65
MG65 → Neo65
Maglobe B2WS → NEOGAIA B2WS
MG25W(S) → Neo25W(S)
Maglobe 3 → NEOGAIA 3
MG7000 → Neo7000
に変更になっています。
この商品は、注意を要する物でして、神戸地方裁判所の平成19年(ワ)第1493号損害賠償等請求事件で、磁気活水器の効能について根拠を求められ、原告の吉岡英介氏は、多数の証拠を提出したのですが、その判決では、「結局のところ,原告がマグローブの効能に関して提出している証拠に,客観的,科学的と思われるものは皆無である。」と、判断されいるのです。
つまり、景表法や特商法の優良誤認に当たるというわけです。
その効能を信じて買っても、騙されただけですむのですが、マルチ商法ですから、同じ謳い文句で販売する側に回りますと、処罰の対象になる可能性があります。
もし、勧誘されても、決して、手を出してはいけない商品だと言えます。
【2009.7.25追記】
本文中の「給水用具等に係わる登録事項の変更平成21年5月認証」がリンク切れになっていましたので、(社)日本水道協会の給水器具等検索一覧のネオガイアジャパン 株式会社にリンクさせておきます。
公開になっている、住所等は、
> 〒 657-0037 住所:兵庫県神戸市灘区備後町5-3-1-301号 Tel:078-959-7305
です。
apjさんがご確認なさったところ、社名変更で間違いありません。
ですから、マグローブという商品名で購入した物をクーリングオフするなどの債権回収する先は、ネオガイアジャパン株式会社です。
単なる、社名変更ですから、負債等は、すべて引き継ぐことになります。
住所も、品名も、型式も、全部変えても、同じ会社ですから、持ち逃げすることは、出来ません。
当たり前の事ですね。>U社長
【2010.2.28追記】
ネオガイアジャパン株式会社のブログが復活しています。
アフィリエイトを募集しているようですので、応募してみようかな。
「ネオガイアジャパン株式会社」でぐぐると、このエントリーがトップに来ますので、訪問者数を稼ぐのにはいいのでしょうが、購入者数は増えないでしょうね。
今、ぐぐってみたら、こっちのエントリーがトップでした。
どっちにしても、アンナモン買うヤツの気がしれませんけれども。
そのマグローブを製造・販売している会社の社長が「夢叶日記」というブログを書いていまして、先日(6/11)のエントリー「最大の地球温暖化対策に効果を発揮するのにな〜」から、引用します。
> 「そうですかぁ・・、じゃ〜ガスを通したらどうなりますか」・・・(^0^)
>
> 「ぜひともやってください!山口のホテルでの事件などなくなりますよ」・・・(^−^)
>
> 「じゃ〜早速やってみます」・・(^0^)
その給水器具に水を通しても、有害物質は、基準値以下しか溶出しないことは、認めますが、ガスを通して、燃焼が改善されることは、まったく認められません。
まして、あんな、排気筒もトップも建造物で覆われた場合、燃焼をいくら改善しても無駄で、火を消すことしか危険の回避策がないというのに、なんていう、不謹慎で無責任な発言なのでしょう。
もし、真に受けて、デタラメな設置をして、人が何人も死んだら、マグローブ株式会社およびその代表取締役社長が責任を取るわけですね。業務上過失致死ではすまない、未必の故意を問われるかも知れませんよ。
6月8日に原子力安全・保安院の第二報が発表になって、かなり様子がわかるようになりました。
問題になった製品は、型式:UT-200NSです。これは、労働安全衛生法でいうボイラーではなく、無圧式温水ヒータとよばれる機器です。温水に圧力がかかっていませんので、比較的安全性が高いとされています。鍋や風呂を沸かすのと同じですね。
それでも、水管(煙管?)やバーナは、温水ボイラのUT-200Hなどと同じでしょうから、今回のケースでは、新聞などでボイラーと呼んでも、本質的には構わないでしょう。
問題なのは、新聞などで「煙突にふた」がされていたと言うものです。
北海道新聞の記事から写真をお借りします。

私も、最初に見たときは、「変な形のトップだな」くらいにしか思っていませんでしたが、上記報告書の見取り図を見て、排気筒トップではないことに気づきました。

なんと、排気筒(図の中に丸で書いてあるもの)を建造物がパイプシャフトのようになって隠蔽しているのです。写真と見比べればわかりますが、屋根の上に出ている四角い部分は、このパイプシャフト状の物の延長で、建造物だと思われます。ですから、「煙突」と呼ぶのは、間違いでしょう。
排気筒トップは、建物から600mm以上離す必要がありますし、排気筒に直接ついているはずです。そのつもりで写真を見ますと、元々は、排気筒が屋外に壁伝いに立ち上がっていて、屋根よりも上に延ばした所にトップが付いていたものを、排気筒もトップも含めて、建造物で隠蔽してしまったようです。これは、もちろん、違法です。排気筒が正常かどうか確認できませんし、トップからの排気がその隠蔽部にこもる可能性が高いからです。
おそらく、'99年に問題の温水ヒータを設置したときに、こんな排気筒につなぐことは断念して、新しいステンレスの排気筒を引いたのでしょう。
その上方しか開いていないパイプシャフト状の物に、ふたをしたらどうなるか、排気筒が正常でも、割れていても、同じで、その中には、間違いなく、排気がこもります。
これの調査は、経済産業省原子力安全・保安院の仕事ではなく、国土交通省と総務省消防庁とが連携をとって調査するべき物だと思います。










