私は、ある大手鉄鋼会社の課長です。課長に昇進したのが1999年ですから、大げさに言えば足かけ二世紀にわたりますので、課長の中でも「古参」です。
大会社の管理職は、それなりの年俸をいただけるのが普通です。私も、以前は、満足のいく年俸をいただいていました。
それがおかしくなりましたのは、先年うつ病を患ってからです。経緯などは、
ここに書きましたが、少し長引きましたけれども、一昨年11月に治癒しています。そうして、昨年の4月から元の課長に復任しています。
そこまでは、いいのですが、問題は、今年度の年俸が妙に低いのです。同じような経歴で同等の仕事をしている者のおおよそ半分です。時期的にいえば、20年以上前、私がまだ平社員だったころの年収といっしょくらいです。昨年度の年俸も低かったのですが、私が勤めている会社の年俸の決め方は、その前の年度の働きに応じて決まりますので、一昨年度は、うつ病から寛解したあとに、通常勤務が可能か平社員の身分で様子を見ていた時期ですから、昨年度の年俸は、その評価に対応した額でしかたがないと思っていました。ところが昨年度は、一年間、課長としての仕事をしていたのですから、それに応じた課長らしい年俸に戻していただけるものだと信じていましたのに、ぜんぜん戻っていません。
人事に理由を聞きますと、「うつ病が再発しないように業務上の配慮をしているから」とのことでした。それって、おかしな話です。確かに、うつ病がなかなか治癒に至らないけれども、軽快した人に対して、その症状に応じた軽い仕事を与える事があるというのは、よくある事です。実際に、私が一昨年、平社員の身分で「様子見」の仕事をしていたのがそれに近かったと思います。ところが、私は、その後「治癒」して、主治医や産業医だけでなく、職場でもその事を認めて、普通の課長としての仕事をしているのです。技術開発や建設にも携わり、決して楽をさせてもらっているとは、思っていません。もちろん、本人が気づかないところで、多少の配慮がはたらいていることまでは、否定しません。でも、それは本人が気づかない程度の配慮ですから、仕事の分量や求められるアウトプットとしては、10%とかでしょう。それに応じて年俸が10%低いとかなら、得心がいくのですが、半分だなんてことは、絶対にありません。
あまりに、納得できない金額ですので、これから、どう対応していくか、考えたいと思います。