マイケル・ジャクソン “KING OF POP”の軌跡
総合テレビ:2009年7月11日(土)午前1時10分~2時9分(放送終了)
NHK-BS2 :2009年7月21日(火)午前0:54~翌日午前1:55(放送終了)
総合テレビ:2009年8月1日(土)午後4時~午後5時(放送終了)
2009年6月26日(日本時間)に亡くなったマイケル・ジャクソン。
彼が残した偉大な足跡を素晴らしいパフォーマンスを中心に、
年代を追ってヒストリー形式で紹介する追悼特別番組。
ジャクソン5(ファイブ)時代から追悼式までのベスト・パフォーマンスの数々。
さらに『スリラー』や『BAD』といった大作PVの完全ノーカット版を放送。
マイケルが残した音楽と映像(ショート・フィルム)の軌跡をたどる。
『ワールド・プレミアム・ライブ・スペシャル』
~マイケル・ジャクソン:デビュー30周年コンサート~
NHK-BShi:2009年7月19日(日)午後9時~午後10時25分(放送終了)
NHK-BShi:2009年10月2日(金)午後9時~午後10時25分(放送終了)
2001年に行われたマイケル・ジャクソンのデビュー30周年記念ライブ。
豪華ゲストを交えた贅沢なコンサート映像をお楽しみください。
ザ・ジャクソンズ、アッシャー、ディスティニーズ・チャイルド、
ホイットニー・ヒューストン、ライザ・ミネリ他
『BS熱中夜話スペシャル』
~追悼:マイケル・ジャクソン・ナイト(仮題)~
NHK-BS2:2009年7月20日(月)午後11時25分~翌日0時54分(放送終了)
既に放送されたマニア向け番組:『BS熱中夜話:マイケル・ジャクソン』
(マイケルの死亡以前に収録され7月3日&10日にBS2で放送された。)
その前後編のダイジェストを1本に再編集して紹介。
さらに番組に出演しているゲストの追悼インタビューや、
熱狂的なファンのインタビューを交えマイケルの魅力に迫る。
<mimifukから一言。>
日本時間の7月8日夜。
マイケル・ジャクソンの追悼式の報道番組を録画して見た。
人種差別の時代に幼少期を育ったマイケル・ジャクソン。
楽曲:『スマイル』が一番好きの言葉の裏には、
ナット・キング・コールの存在やチャップリンの存在を連想した。
ラクイラ・サミット前夜の2009年7月7日(現地時間)。
オバマ大統領がロシアへの歴訪。
新疆ウイグル自治区での暴動で胡錦濤国家主席が緊急帰国。
国際社会は大きなニュースが目白押しだった。
その中で、
1人のエンターテイナーの追悼式に報道は多くの時間を割いた。
その主の名はマイケル・ジャクソン。
“キング・オブ・ポップ(大衆音楽の王様=頂点)”と誰もが呼ぶが、
“アイコン・オブ・エンターテインメント”と認識すべきなのかも知れない。
追悼式の席でモータウンの創業者であるベリー・ゴーディさんが、
「マイケルはキング・オブ・ポップではなく史上最高のエンターティナーだ。」
と最大級の賛辞を贈っている。
『芸能・演芸(大衆娯楽)の象徴(的存在)』。
マイケルがいなければ「ジャニーズの今が違った形になっていた。」
との言葉をマイケルの死後頻繁に耳にした。
マイケルがいなければ日本での1990年代のダンスブームも、
違った形態であっただろうことを感じる。
マイケル以前には未曾有のディスコ・ブームがあった。
ジョン・トラボルタの『サタディ・ナイト・フィーバー』のブームは、
ダンスや音楽やファッションすらもディスコへと加速させた。
世間にはビージーズやアバ等のキラキラ・サウンドや、
ソウル・ミュージックに代表される甘い音楽が流れた。
ダンスは1970年代にも栄光がもたらされている。
ではマイケルは何を変えたのか?
・ダンスミュージックにロックのサウンドと激しいビートをかぶせた。
(今夜はビートイットでのヴァン・ヘイレンの起用はロック・ファンをも狂喜させた。)
・最先端の映像技術を駆使し音楽に物語を与えた。
(スリラー、バッド、ブラック・オア・ホワイト等の映像表現。)
・新しいパフォーマンスに絶えず関心を持って世界をリードした。
(ムーンウォークに代表される前代未聞の動き。)
言葉として語られる代表的なマイケル評の3点。
そして何よりも、
・白人をはじめ人種を越えて若者が本気で憧れを抱いた黒人男性。
(模倣することが困難なレベルの到達=人種を越えたマイケルへの憧れ。)
エルビス・プレスリーが人種差別解放に与えた功績との比較を耳にする。
黒人音楽であるロックンロールを(SEXを連想させる)熱い腰付きで披露。
当時の大人たちの敵対的な非難を受けながらも、
若者達の支持を得てトップ・スターになっていくエルビス。
黒人歌手(ブラック・ミュージック)としての評価を論ずれば、
スティービー・ワンダーの1970年代の作品群は、
マイケル・ジャクソンの実績を超えているかもしれない。
また黒人歌手の中でもナット・キング・コールほど、
あらゆる世代に後世まで愛され続けた歌手もいないだろう。
だがそれはあくまでも音楽に対する高い評価であって、
(人種を越えた)憧れの対象であったか否かは微妙だ。
1980年代。
電波にのって配信されたマイケルの<確かな芸>に世界中の誰もが驚いた。
驚きはやがて憧れに変わり日本では田原俊彦さんや東山紀之さんを刺激した。
1つの波は大きな波となって後世に受け継がれ続けている。
“その時代の若者の誰もが憧れた=マイケルになりたい!”
その事実がマイケルを語る“すべて”だろう。
到達したポストを守り続けるための弛まぬ努力。
マイケルの努力は多くの若者の目標となるべきシンボル(象徴)であった。
そのシンボル性が幾多のスキャンダルの中でアイコン(肖像)へと変わる。
マイケルは存在自体が芸道のイコン(肖像=聖像)だった。
だから世界は大騒ぎになった。
追悼式の報道を見ながらそんなことを考えた。
<ブログ内:関連記事>
*マイケル・ジャクソン:ワールド・プレミアム・ライブ/ 番組情報。
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/1e13cb93319b67988e7880596d820d14
☆アメリカ・ABCニュース
放送日 :2009年 7月 8日(水) 午前9:15~午前9:35(放送終了)
赤い薔薇で包まれた金の棺をセンターステージに追悼式は行われた。
誰もが驚いたのは3人の子供が人前に姿を現したこと。
マイケルはこれまで3人を守ろうとしてきた。
(顔に覆いをかけ子供達のプライベートを守ろうとした。)
マイケルの大好きな曲は『スマイル』とブルック・シールズさんが語り、
兄ジャーメインさんが<スマイル>を美しい声で歌唱。
モータウンの大先輩スモーキー・ロビンソンさんが少年時代のマイケルを讃え、
兄マローン・ジャクソンさんが、
「私達は、彼が耐え忍んだことを決して理解できないでしょう。
外出すれば常に群衆に取り囲まれ個々に評価し時には馬鹿にされ、
どれだけの苦しみを経験したでしょうか?」と語る。
マイケルの愛娘パリスちゃんが、
「私が生まれてからずっと、
お父さんは私の考えられる限りで、
最高のお父さんでした。
一言だけ言わせて!
パパ愛しているわ。」
と泣きながらジャネットの胸に顔を埋めた。
式典でのファンの礼儀は正しく私語も少なかった。
全体的には厳かに粛々と追悼式は進んだ。
素晴らしい式典だったと番組キャスターは絶賛している。
★アメリカ・CNNヘッドラインニュース
放送日 :2009年 7月 8日(水) 午後3:15~午後3:25(放送終了)
番組はゴスペル・ソングからスタート。
「追悼式は愛に溢れた歌と弔辞が贈られました。
世界一のエンターティナーとして多くの人の記憶に残るでしょう。
今日はマイケル・ジャクソンに想いを馳せましょう。」
とメイン・キャスターのコメント。
最も感動的だと誰もが語っていたのは、
<愛娘のパリスちゃんのメッセージ。>
コメンテーターが、
「パリスちゃんのメッセージによって、
ジャクソンさんは多くの人々にとって神格化される前に、
人間であり、父親であり、友人であり、兄弟であり、息子であり、
アーティストであることを気付かせてくれました。
これは追悼コンサートではなく最後のお別れをする追悼式でした。
人々はこの追悼式によって気持ちの整理ができたと考えます。」
と述べた。
別のコメンテーターが、
「マジック・ジョンソンがマイケル・ジャクソンさんと食事した時に、
マイケルもフライドチキンを食べることにビックリしたと語りました。
私にとってはマジック・ジョンソンさんはヒーローですが、
マジック・ジョンソンさんにとってマイケル・ジャクソンさんが、
ヒーローなんですね。」
マイケルの最後のインタビュー(スリラー25周年アルバム発表)で、
25年前と現在の違いについて
「子供を持ち家族を持ったこと。それで(私は)一人前になった。」
と語っている。
☆アメリカ・ABCニュース「ナイトライン」
放送日 :2009年 7月 8日(水) 午後4:15~午後4:35(放送終了)
今夜は特集をお送りします。
JULY7,2009
会場のに向かってジャクソンファミリーの車列が向かう。
ロサンゼルスの高速道路は警察官によって通行止めの措置がとられる。
先にフォレスト・ローン墓地で身内だけの密葬が行われた。
ステイプルズセンターでの式典ではダイアナ・ロスさんのメッセージ
「参列しませんが心は会場にあります。謹んで黙祷を捧げます。」
とスモーキー・ロビンソンさんによって代読された。
最も親しい人達は黄色を身に付けた。
スティービー・ワンダーさんは歌を贈る前に、
「神は慈悲深い。
神は私達が必要とする以上にマイケルを必要とされたに違いない。」
と語った。
アル・シャープトン牧師は、
「3人の子供達に伝えたい。
理不尽なことに(変人達に)変人扱いされても、
お父さん立派に対処した。
変人はお父さんでなく(変人扱いした)彼らだ。」
と述べた。
40年以上に渡り世界中で活躍したジャクソンさんの追悼式の模様は、
世界中で10億人以上が見たと言われている。
ジャクソンさんの魅力:独創的な曲作り,ファッション,ダンス=魔法の動き。
モータウンの創業者:ベリー・ゴーディさんが、
「神技のムーンウォークにはたまげた。ムーンウォークは永遠だ。」
と回想。
1983年のモータウン25周年特番でビリージーンに乗せて初披露。
誰もが真似ようとしても彼の域に達することは誰にもできなかった。
振り付けし:E・サイクスは語る。
「ジャクソンさんのように滑らかに踊るには繰り返しの練習しかありません。」
ムーンウォークのルーツは1955年:タップダンサーのビル・ベーリーだった。
最初はパントマイムからスタートしたスタイルは、
マイケルによって洗練され進化した。
「音楽と踊りへの情熱がムーンウォークを生み出した。」
それは、毎日毎夜、繰り返し繰り返し練習した賜物以外ありえない。
最後にメインキャスターが、
「今後、様々なマイケルさんにまつわる論争が繰り広げられるでしょう。
でも今日は、奏でられる音楽を聴き入り、思い出に浸り、心が揺さぶられ、
功績を讃えて追悼する日でした。今日は、忘れがたい日でした。」
と結んだ。
★NHK・きょうの世界(マイケル特集)
放送日 :2009年 7月 8日(水) 午後10:15~午後11:00(45分)
~放送時間の変更:「さよならマイケル」11時15分から。
当初予定されていた10時15分からの番組内のコーナーとしての紹介でなく、
11時15分から<ひとつの番組>としてNHKが独自編集した番組。
追悼式映像の紹介と音楽評論家の湯川れい子さんをスタジオに交えた対談。
BS1らしい真面目な番組制作になっていた。
追悼式の映像冒頭でジャクソン家の友人(と字幕)が
「この追悼式の場で僅か数日前にマイケルはリハーサルをしていた。」
との言葉を紹介。
NBAの現役プレーヤー:コービー・ブライアントさんは、
「マイケルはポップ界で最も多くの(恵まれない人達に)寄付をした。」
と語る。
黒人指導者のアル・シャープトン牧師のコメント直後に、
カメラは3人の子供に切り替わる。
中央にマイケルの母親をはさんで右側にパリスちゃん。
左側にプリンス2世君とプリンス君。
母親は口にハンカチをあてパリスちゃんは観衆同様に、
スタンディング・オベーションでコメントを受け入れた。
アル・シャープトン神父の弔辞は、
「人種偏見の壁を壊したマイケル・ジャクソンさん。
音楽を通してマイケルさんは肌の色のカーテンを取り除いた。
マイケルさんは、白人、黒人、アジア人の(心を)1つにした。
(私は)マイケルの3人の子供達に言いたい。
あなたのパパは変じゃない。
周りが変だったのだ。」
絶対に再放送をお願いします
昨晩は中国地方で大雨がありましたね。
石川県でもBS放送は降雪時の受信障害に悩まされます。
ワールドプレミアムライブは滅多に再放送がなく、
再放送はあるとすれば真夜中です。
今年2月に放送されたジェフ・ベックが8月17日:深夜0時から(BShi)。
のように数ヵ月後の深夜に再放送があることも。
この番組は、CBS television network が権利を持っており、
いずれソニーから、DVDでノーカット版の販売があるかも?
コンサート時間は、4時間を超えているとのことです。
希望を持てば必ず見る機会があると思います。
あとワールド・プレミアム・ライブのホーム・ページは、
→ http://www.nhk.or.jp/wplive/index.html
週に一度くらいチェックしてみてください。
お気に入りの歌手が出演するかもしれません。
6月26日に亡くなったマイケルジャクソンさんの、
大規模なアンコール放送が予定されています。
下記に番組スケジュールを記載しますので、
当日のテレビ番組表でご確認ください。
*マイケル・ジャクソン:デビュー30周年コンサート
放送局:NHKーBShi(ハイビジョン)
^2009年12月30日(水)午後10時~午後11時25(60分)
*マイケル・ジャクソン:BS熱中夜話・追悼スペシャル
放送局:NHKーBS2
~2009年12月31日(木)午後3時~午後4時30分(90分)
*追悼:マイケル・ジャクソン“キングオブポップ”
放送局:WOW WOW
^2009年12月31日(木)午後3時35分~4時25分(50分)
*追悼:マイケル・ジャクソン “映画:ムーン・ウォーカー
放送局:WOW WOW
^2009年12月31日(木)午後4時25分~6時(95分)
*追悼:マイケル・ジャクソン/ヒストリー・ツァー in ミュンヘン
放送局:WOW WOW
^2009年12月31日(木)午後6時~8時5分(95分)
*ベスト・ヒットUSA年越しSP:マイケル&ビートルズ特集(仮題)
放送局:BS朝日
^2009年12月31日(木)午後11時~翌午前2時(180分)
また今年リマスター盤を発売し再び大ブームを巻き起こした、
ビートルズのアンコール特番も年末に併せるように放送。
*よみがえるビートルズ:完全版
放送局:NHK-BS2
~2009年12月30日(水)午後1時~午後2時10分(70分)
*映画『HELP!四人はアイドル』
放送局:NHK-BS2
~2009年12月30日(水)午後2時10分~午後3時45分(70分)
*映画『ビートルズ:ファースト・ライブ・イン・アメリカ』
放送局:NHK-BS2
~2009年12月30日(水)午後3時45分~午後5時(70分)
2009年最後の2日間。
見逃した方はぜひチェックしてください。
~でも家(うち)はWOW WOW映らないけどね。