5月14日の当ブログで記事にしました、
<石油(ガソリン)価格の高騰/ピーク・オイル説と日本のあり方。>
の中での、
「ピーク・オイル説における枯渇の寿命、〜40年説」を、反証する記事と数字を紹介します。
今回の記事と前回の記事を比較すれば、数字的には資源寿命に約7倍もの差(40:280)がありますが、冷静に数字を観察すると、2つの記事に大きな隔たりはないと感じます。
希望とされる新たな資源(ポスト・オイル)が、現状の市民生活における実用性の高さを維持できるのかとの問題や、
今回紹介する数字が、世界人口の爆発的な増加を数字に盛り込んでいない事実。
さらに、アジアを中心とした新たに資源を購入する能力を持った新興国の国土開発意欲の問題等を考慮に入れれば、前回/5月14日の記事以上に深刻な問題が目の前にあることに気付くはずです。
そうした事実を考慮に入れて、下記の数字を直視してください。
*原油の寿命(可採年数)=埋蔵量÷生産量
2005年末の確認埋蔵量(在来型原油)の推計は、約1・3兆バレル。
2005年の使用量は、年間262億バレル <日産7200万バレル>。
2005年の数字で算出すると、1・3兆÷262億=残り、49・6年分。
しかし、在来型原油の可採年数が約50年分あると仮定算出するには、
2005年を基準にした原油の消費量を、増やさない事が絶対条件。
<在来型原油とは。>
従来の、油田から採掘される液体として存在する天然資源。
(化石燃料→異論もある)。
粘り気があり不純物を含むが精製技術は確立されており、様々な用途に分別され、私達の生活を支えている。
<非在来型石油資源とは。>
オイルサンド =高粘度の重質油を含む砂、砂質岩。(カナダ)
オリノコ重油 =オリノコ川付近に存在する超重質油。(ベネズエラ)
オイル・シェール =石油の元となる有機物を含む堆積岩。
*石油資源の寿命(非在来型を含む推定)
在来型の原油確認量(50年分)に、
新たな発見が期待される在来型原油の埋蔵量(10年分)。
以上、60年分。
さらにオイルサンド(50年分)オリノコ重油(40年分)オイルシェール(130年分)
合計280年分(7・5兆バレル)
*技術開発向上で枯渇の延命に期待できること。
*新しい油田の発見。
*掘削技術の発展や、汲み上げ技術の向上(界面活性剤やガスの注入)による回収率の増加。
*凍土や大深度におけるフラクチャー油層からの回収。
*超重質油やオイルシェールから、石油を加工する技術や、天然ガスを石油に加工する技術(現在の段階で確立されているとは言えない)。
*その他、メタンハイドレート(氷の中の天然ガス)の有効活用に期待。
しかし、
在来型原油と比較し非在来型石油資源は、いずれも開発コストが高額で、
寿命や枯渇に対する危機は当面回避されるとしても、
未来社会において石油価格が高騰することは明白と言えます。
また、上記の数字を確認しても、現在世界で採用されている在来型原油については、枯渇までのカウント・ダウンは、始まっているのだと言う事実。
この2つの事実(高騰と枯渇)は残念ながら現状では、動かすことのできない真実のようです。
有効な対策は、天然資源の消費や活用やに対する無駄を取り除き、
一日でも長く次の世代に譲ること。
資源を未来に残すことは、環境問題にも直結する重要な課題
であることは誰もが認識するところです。
<ブログ内の関連記事。>
石油(ガソリン)価格の高騰/
ピーク・オイル説と日本のあり方へのリンク。
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/b0453a8bbd44c6fc8212c53e8a361a78
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