芸能花舞台
『伝説の至芸:観世寿夫』
放送局 :教育/デジタル教育1
放送日 :2008年11月30日(日曜日)
放送時間 :午後11時30分〜翌日0時15分
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2008-11-30&ch=31&eid=742
<mimifukuから、一言。>
実は、能楽については、ほとんど無知な状態です。
能舞台を一度と、薪能を一度、観劇しているのですが、何れも向学のためにとタダ券をいただき見た次第で、能楽について述べる知識はありません。
しかし、観世寿夫さんについては、一冊の本を通じ存じています。
中央公論社から昭和44年10月1日に発行された、
日本の名著10:『世阿弥』(責任編集:山崎正和)。
この本の中に、観世寿夫訳『風姿花伝』が掲載されています。
『風姿花伝』については、数多くの古典:訳書が出回り、最近でも著名な作家による現代訳本が発売されていますし、ここで紹介するまでもなく、日本が世界に誇る歴史的な名著として多くの方々が認識される、<芸能の真髄>を示した指南書の傑作です。
私もこの『風姿花伝』は、好きな著作のひとつで、4〜5冊は、読んでいると記憶してます。
その中で図書館の蔵書にあった観世寿夫さんの『風姿花伝』に出合った時、その分かりやすい説明と著作に秘められた深い真理に感動を覚えました。
図書館で出合ったのは、8年ほど前ですが、どうしてもコレクションとして手元に置いておきたく、昨年Web上の古書市場にようやく美品(ケース・カバー付き)を見つけることができ4200円で購入しました。
この本をWeb上以外で入手することは困難と思われますが、おそらく多くの図書館で蔵書として閲覧場以外の倉庫に保管されている可能性が高いので、ぜひ地元図書館で申請し、お読みいただくことをお薦めします。
『風姿花伝』に表わされる芸能は、日本文化の根幹を成す伝承に通じ、
すべての習い事の基礎になる言葉として認識していただければ、
この著作物の真意を読み取ることができると考えます。
まさに、伝説の役者であった観世寿夫さんの至芸を確認できるこの番組は、
今年、没後30年に因んで放送される記念碑としてご覧ください。
<伝説の至芸/観世寿夫:番組内容>
〜以下NHKホームページより転載〜
戦後の能楽界で一世を風靡し、
“世阿弥の再来”とまで賞賛された能楽師、
観世寿夫(かんぜ ひさお:1925〜1978)の芸と人をたどります。
観世寿夫は観世銕之丞家の長男として生まれ、
弟の観世榮夫(1927〜2007)と共に新しい能の創造に挑戦しました。
寿夫は「風姿花伝」などの世阿弥の伝書(芸談)類を徹底的に研究し、
江戸時代以降、硬直化した能の姿に疑問を投げかけました。
近代的な解釈を施した寿夫の上演は、多くのファンを呼び寄せ、
後世の能楽師にも多大の影響を与えました。
能楽界を代表するスターとして活躍した寿夫でしたが、
1978年53歳の若さで病没します。
番組では、寿夫の没後30年に因み、
能楽師・観世寿夫が目指した伝統の継承と革新に迫ります。
<放送される演目>
*仕舞「海士(あま)」1973年放送
〜映像資料:フランク・ホッフ〜
*能「俊寛(しゅんかん)」1976年放送
〜観世能楽堂で録画〜
*ギリシャ悲劇「バッコスの信女」
(ペンテウス)白石加代子
(ディオニソス)観世 寿夫
〜東京・岩波ホールで録画〜
*能「井筒(いづつ)」1977年放送
〜喜多六平太記念能楽堂で録画〜
<ゲスト>
野村四郎(のむら しろう) ・・・能楽シテ方観世流
増田正造(ますだ しょうぞう)・・・能楽研究家
<司会>
中川 緑(なかがわ みどり)
【 観世寿夫:プロフィール 】
1925(大正14)年:11月12日 七世観世銕之丞雅雪の長男として生まれる。
1949(昭和24)年:東京文理大学で能勢朝次教授「世阿弥の能楽論」を聴講
1952〜
1957(昭和32)年:世阿弥伝書研究会。
1962(昭和37)年:フランス政府招聘芸術留学生として、
ジャン=ルイ・バローに演劇を学ぶ。
1965(昭和40)年:重要無形文化財(総合認定)を辞退。
1971(昭和46)年:<冥の会>第1回公演「オイディプス王」で主役。
以後ギリシャ悲劇・現代演劇に取り組む。
1974(昭和49)年:「野宮」の演技で芸術祭最優秀賞受賞。
1978(昭和53)年:12月7日 永眠。
1980〜
1981(昭和56)年:観世寿夫著作集(全四巻)刊行。









