『我が偽りの名の下へ集え、星々』紹介ブログ

カクヨム掲載中、ファミ通文庫より発売予定のライトノベル『我が偽り名の下へ集え、星々』の紹介ブログです。

帝国学園

2017-04-04 | 設定:社会
汎銀河帝国の国立学園。中学、高校、大学の一貫教育体制を取っている。他にも公立、私立の学校、教育機関は数多くあるが、有力貴族や裕福な市民階層の間では、高い知識を得るだけではなく、有力なコネクションが築けるため、子供を帝国学園へ進学させる事が一つの目標となっている。
12歳から入学可能。一部を除き単位制で必要な単位を取得出来れば卒業できるが、一定期間は学園に在籍していなければならない。逆に20年以上在籍しても卒業の目処が立たない場合は永久放校処分となる。
貴族は入学金、授業料、寮費など諸雑費を免除される。その代わりに多額の寄付を求められる。これは義務ではないが、貴族の高貴な使命(ノブレスオブリージュ)として解釈される。寄付せずとも入学は可能であるが、高額の寄付を行った貴族の名は学園内の目立つ場所に掲示され、事ある度に学園関係者から賞賛される。
一般市民階層出身の生徒、学生は高額な入学金、授業料を支払わなければならない。しかし寄付金は求められず、むしろ高額の寄付金は賄賂と見なされて拒絶される。
入学試験は形式的なもので、いつでも入学でき、いつでも卒業できる。
また市民階層が特定の課程に進むには、貴族の推薦が必要である。
帝国軍士官を養成するための士官候補生コースには、貴族もしくは貴族の推薦がある市民しか入学できない。しかし戦闘技術講習や戦術、戦略の基礎知識など初歩的な授業ならば、希望すれば誰でも受けられるので、卒業後に帝国軍兵士を希望する市民階層生徒や、一部有力貴族の子弟が護身術や教養として受講することも珍しくない。
貴族や裕福な市民階層出身の学生、生徒ばかりなので、テロなどの犯罪の目標になりやすく、敢えて交通の便が悪い辺境に作られたり、大型艦を改装して利用される事が多い。その為、基本的に全寮制であり、帝国軌道海兵隊から派遣された警備隊が常駐している。
帝国学園の目的の一つが「帝国の社会制度を身をもって理解させる」であり、自ずと帝国学園そのものが汎銀河帝国の縮図である事を求められる。その為、できる限り学園の運営は学生、生徒に任され、教師は授業に専念している。あくまで現在の汎銀河帝国の縮図である為、学園内でも貴族と市民の階級差は歴然として存在しており、学園運営の中心とされる全校自治会の役職も、建前上、選挙を行っているが、多くの場合、有力貴族子女の持ち回りとなるのが常である。

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