『我が偽りの名の下へ集え、星々』紹介ブログ

カクヨム掲載中、ファミ通文庫より発売予定のライトノベル『我が偽り名の下へ集え、星々』の紹介ブログです。

デメテル宮事変

2017-04-27 | 設定:社会
当時、ベンディット公爵であったグレゴール・ベンディットが、皇帝ヘルムートに退位を迫った事件。
「意図的に戦乱を起こして社会を活性化させる」というアイディアを却下されたグレゴールは、経済政策の失敗やそれに伴う軍備削減でヘルムート帝に反感を持っていた貴族、軍部を味方に付けることに成功。
有力貴族の後ろ盾を得て、密かに軍を動かし、ヘルムート帝が静養していた離宮「デメテル宮」を包囲した。急を聞き駆けつけたヘルムート帝を支持する部隊と睨み合いが続いたが、最終的にヘルムート帝がグレゴールへの譲位要求を受け入れる事となった。
ヘルムート帝は「帝国軍同士が争うと帝国全土が戦火に塗れるのは必至であり、それを回避するため、グレゴールの理不尽な要求を呑んだ」と、シュトラウス朝支持派は主張している。しかし一方では「ヘルムート帝は自らの政策は帝国臣民から好意的に受け入れられていると信じて疑っておらず、グレゴールが多くの資料と専門家を伴い、根気強く説明したところ、ようやく自らの失政に気付き、その責任を取り退位を決断した」という説もある。
どちらが真実かでヘルムート帝の評価は大きく変わるが、自身は退位後、この問題については黙して語らぬまま没した。同様に現皇帝グレゴールもこの件についてはコメントしていない。

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