『我が偽りの名の下へ集え、星々』紹介ブログ

カクヨム掲載中、ファミ通文庫より発売予定のライトノベル『我が偽り名の下へ集え、星々』の紹介ブログです。

偽辺境伯

2017-04-18 | 設定:社会
汎銀河帝国の貴族制度はバイロン朝第三代アレッサンドラ女帝の時代に始まり、リンツ朝クラウス帝の世に完成された。しかしながら帝国の体制が固まっていない時代、バイロン朝第二代皇帝チェーザレ二世は各地に行幸した際、市民から求められるままに「貴族」の称号を与えてしまったのである。それ自体、観光地の土産物程度の価値しか無く、チェーザレ二世本人はもちろん、受け取った市民たちの多くもそれは承知の上であった。
しかしながらその一部が、貴族制度の完成後、チェーザレ二世からの認定を根拠に、勝手に「貴族」を僭称する者たちが現れた。それを総称して「偽辺境伯」と呼ぶ。必ずしも全てが「辺境伯」を名乗っていたわけではないが、帝国中央にいると処罰されるので、貴族を僭称するものは辺境在住、もしくは辺境に逃亡する為、結果的に「辺境伯」と名乗る場合が多かった。また帝国の爵位に「辺境伯」がなかったのも影響している。
なおナーブ辺境星域の領有権を主張していたマクラクランは辺境伯を自称していた。

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