富士通製コンピュータの歴史(オフコン編前半

さて前回まで、富士通製オフィスコンピュータシリーズに関して、９回にわたってご説明させて頂きました。そして前回Primergy6000シリーズに至り、詳しいご説明は終了とさせて頂きました、ありがとうございました。
今回からは、数回にわたって富士通製コンピューターシリーズの歴史、に関して年代を追ってご説明して行きたいと思います。Kシリーズ、Granpowerシリーズ、Primergyシリーズ。さらにはGP7000SやGP7000FやGP7000Dなどなど。富士通製コンピュータのブランドと型名は、結構複雑で分かりにくい物があります。それを、出来るだけ簡素に分かりやすく、ご説明して参ります。

最初に、富士通製オフコンのブランド名について簡単にご説明いたしましょう。富士通のオフコンは、

ＦＡＣＯＭ Ｖシリーズ
　　　↓
Ｋシリーズ
　　　↓
Ｇｒａｎｐｏｗｅｒ6000シリーズ
　　　↓
Ｐｒｉｍｅｒｇｙ6000シリーズ　とブランド名を変えて今日に至っています。6000、までがブランド名です。これに対してちょっと分かりにくいのは、ＰＣサーバーのブランド名です。
Granpower5000
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Primergy　と、Granpowerの時は後ろに5000が付き、Primergyでは何も付きません。これがＰＣサーバーのブランド名です。さてＰＣサーバーとオフコンの確固たる違いというと、これはＯＳだと思ってください。ＰＣサーバーではマイクロソフトのWindowsＮＴ等が使われ、オフコンでは富士通製ＯＳのＡＳＰなどが使われます。もちろん、ＡＳＰはＰＣサーバーでは稼働しません。ＣＰＵに関しては、当初オフコンはFSSPという富士通独自の物を使っていましたが、Granpowerシリーズ発売と共に、ＰＣサーバーでもオフコンでも、同じインテル社製の物が使われるようになっています。

さて前置きが長くなりましたが、富士通製オフィスコンピュータ前半、発売開始から1999年までの販売年と型番の変遷をご説明させて頂きます。

富士通製オフコンの変遷(前半)

1977年1月
FACOM Vシリーズ　発売開始

1979年4月
FACOMシステム80発売開始 (FSSPプロセッサ搭載 16bitCMOS

1984年5月
K200シリーズ 発売開始　対応ＯＳ CSP/F3 接続端末 K10
K230,K240,K250,K270,K280

1986年5月 
K200R,300Rシリーズ 発売開始　接続端末　K10R/K10RII
K220R,230,240,250,260,270,280,290,K300R

1988年5月
K600 シリーズ発売開始 対応ＯＳ CFP/FX 接続端末 K100/K150
K610,K630,K650,K670

1990年12月
K600Si シリーズ 発売開始 接続端末 K100Si/K150Si
K610Si,K630Si,K650Si,K670Si,K690Si

1992年10月
K6000 シリーズ発売開始 対応ＯＳ ASP 接続端末 K1500,K1300
ここからＯＳがＡＳＰになります。
K6300,K6500,K6700,K6900

1994年12月
K6500αシリーズ 発売開始
K6500α,K6700α,K6900α

1997年5月~1999年12月
GP6000シリーズ発売開始　接続端末　ＦＭＧ
GP6300,GP6500,GP6700,GP6900
Gp6900には従来の富士通ＣＰＵ、FSSPが使われますが、他のモデルにはインテルのPentiumProが使われました。
1998年12月 Ｂモデル発売
GP3620B,GP6520B,GP6720B,GP6920B
1999年  7月 Ｃモデル発売
GP6320C,GP6520C,GP6720C,GP6920C
1999年12月 Ｄモデル発売
GP6320D,GP6520D,GP6720D,GP6920D

ここまで、ＦＡＣＯＭＶからＫシリーズをへてグランパワーシリーズに至るまでが、１９９９年までの富士通製オフコンの歴史です。次回後半では２０００年以降、プライマジーシリーズが発売となっていくところをご説明致します！

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