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※コメディですがエッチ系の小説です。この手の話が苦手な方は必ずスルーして下さい。
童貞じゃいられない
プロローグ←始まりはこちらから
11話
念願の初体験?
計画は良い流れで進行していた。
誰もいない俺の家に渚子を部屋まで案内し、買い置きしていたメロンアイスを冷蔵庫から持ってくる。当然、渚子の好物だということを熟知した上でのことだ。
さすがに、ムードもなしにいきなりエッチするわけにもいかないので、二人で雑談しながらそれを食べ、コンポでニューミュージックを聴く。頭の中ではどのタイミングでキスをしようかと、そればかり考えながら。
コンポは以前、従兄のアニキから譲り受けた音質の良い上物で、俺がリラックスするには非常に役に立った。ただ、かけた曲があくまで俺の好きな女性アイドルばかりなもんで、渚子が心地よく聴いているかは疑問だった。
「ごめんな。渚子の好きな近藤真彦(マッチ)の曲がなくて」
と、気をまわして言ったことが、逆に自分の首をしめることになった。
「え?ゴーくんアタシがマッチ好きだってどうして知ってるの?」
「Σ|ll( ̄▽ ̄;)||l」
(そうだった。これは真紀から聞いて知ったことだった)
非常にマズい事態だが、ここで迅速に対応しなければ怪しまれる。
「ほら、こないだ言ってたべや。マッチが好きだって。俺、聞いてたぞ」
「アタシから?」
「あぁ。間違いなく聞いた」
ここは自信を持って言いきることが大事だ。
「そうだったっけ?……そっかぁ、そうだったかもね」
(よし、いい方向性だ)
「たいして重要なことじゃないから憶えてないだけだろ」
「うん……きっとそうだね。アハ。でも記憶力には少し自信があったんだけどな…」
「まぁ気にすんな。誰でもそんなことくらいある」
「うん…」
一瞬ひやっとしたが、渚子からはそれ以上のツッコミもなく、事なきを得た。
さっきキッチンへ行ったついでに、あらかじめ用意していた俺の洗い物と、真紀のパンツも洗濯機にかけている。全ては順調に進んでいた。
だがここで俺は気づく。
部屋の小テーブルに向かい合って座る俺たち二人。これがいけない。
うかつだった。最初にアイスを食べるときから並んで座るべきだったのだ。
渚子は俺のベッドサイドに背をもたせながら床に座っているのだから、俺がとなりにいればごく自然に、キスからボディタッチへと仕掛けることができる絶好のチャンスだというのに。
もし今の状態から俺が急に立ちあがり、渚子のとなりに座り直すのはあまりにも不自然。まるでヤリに行く態勢が見え見えだし、渚子もきっと警戒する。
一体どうしたらいい?答えは今すぐ出さねばならない。
要は、どうしたら不自然に思われないで渚子のとなりに座るかだ。
にわかな緊張で喉も渇いてきた。とりあえずここは何か飲み物でも……ハッ(゜〇゜;)
──そうだっ!これだっ!
天から降って来た些細な知恵。大げさな表現なのはわかってる。
俺は飲み物を取って来る口実をつけてキッチンへ行き、冷蔵庫からオレンジジュースを見つけ、グラスと共に部屋に運ぶ。そしてそれらをテーブルに並べて置くと同時に、渚子のとなりにごく自然な形で腰を落ちつけることができたのだ。
(よっしゃあ!これでいよいよ本番だべ!)
ジュースで乾杯する俺たち。グラスをカチンと合わせて一息に飲んだ。
二人とも、テーブルにグラスを置くと、自然に微笑みながらお互いを見つめあう。
近づく顔と顔。コンポから流れる曲は松田聖子のシングル、風は秋色。
あなたの腕の中で旅をする♪
Oh、ミルキィスマイル抱きしめて♪
やわらかなその愛で♪
(おぉ~!この歌詞タイミングピッタシやんけっ!)
と、心踊りながらも表向きは出来る限り冷静を装う。
渚子が徐々に薄目になる。明らかにキスを受け入れる態勢が整っている。
俺もこの場面で目を閉じ、そっとキスをした。
重なる唇。そのままの状態から、俺はそっと彼女の肩に手をまわし、更に強く唇を密着させた。ここで舌を入れるべきかと、若干の迷いは生じたが、今はまだ入れないでおこうと思った。それにはもっとエッチな気分にさせないといけない。
俺はお互いの唇をほんの少しだけ離してはまた重ね、それを何度も繰り返した。
まぁ、手っ取り早く言うと、チュッチュチュッチュしたということだ。
「んふっ…」
彼女の口からセクシーな声が漏れる。
(よし、いける!今日は絶対いける!)
この勢いに乗って、俺は渚子の胸を優しくタッチし、敏感なその先端部分を人差し指で円を描いた。ゆっくりと…そして時折小刻みに。全てはこっそり読んでいたエロ雑誌や官能小説からの知識だ。
「あん…」
唇が少し離れた瞬間に、渚子から漏れた声。
(やった!間違いなく渚子は感じている!)
確信と共に、俺の興奮度は一気に昇り詰めていったのである。
(続く)
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計画は良い流れで進行していた。
誰もいない俺の家に渚子を部屋まで案内し、買い置きしていたメロンアイスを冷蔵庫から持ってくる。当然、渚子の好物だということを熟知した上でのことだ。
さすがに、ムードもなしにいきなりエッチするわけにもいかないので、二人で雑談しながらそれを食べ、コンポでニューミュージックを聴く。頭の中ではどのタイミングでキスをしようかと、そればかり考えながら。
コンポは以前、従兄のアニキから譲り受けた音質の良い上物で、俺がリラックスするには非常に役に立った。ただ、かけた曲があくまで俺の好きな女性アイドルばかりなもんで、渚子が心地よく聴いているかは疑問だった。
「ごめんな。渚子の好きな近藤真彦(マッチ)の曲がなくて」
と、気をまわして言ったことが、逆に自分の首をしめることになった。
「え?ゴーくんアタシがマッチ好きだってどうして知ってるの?」
「Σ|ll( ̄▽ ̄;)||l」
(そうだった。これは真紀から聞いて知ったことだった)
非常にマズい事態だが、ここで迅速に対応しなければ怪しまれる。
「ほら、こないだ言ってたべや。マッチが好きだって。俺、聞いてたぞ」
「アタシから?」
「あぁ。間違いなく聞いた」
ここは自信を持って言いきることが大事だ。
「そうだったっけ?……そっかぁ、そうだったかもね」
(よし、いい方向性だ)
「たいして重要なことじゃないから憶えてないだけだろ」
「うん……きっとそうだね。アハ。でも記憶力には少し自信があったんだけどな…」
「まぁ気にすんな。誰でもそんなことくらいある」
「うん…」
一瞬ひやっとしたが、渚子からはそれ以上のツッコミもなく、事なきを得た。
さっきキッチンへ行ったついでに、あらかじめ用意していた俺の洗い物と、真紀のパンツも洗濯機にかけている。全ては順調に進んでいた。
だがここで俺は気づく。
部屋の小テーブルに向かい合って座る俺たち二人。これがいけない。
うかつだった。最初にアイスを食べるときから並んで座るべきだったのだ。
渚子は俺のベッドサイドに背をもたせながら床に座っているのだから、俺がとなりにいればごく自然に、キスからボディタッチへと仕掛けることができる絶好のチャンスだというのに。
もし今の状態から俺が急に立ちあがり、渚子のとなりに座り直すのはあまりにも不自然。まるでヤリに行く態勢が見え見えだし、渚子もきっと警戒する。
一体どうしたらいい?答えは今すぐ出さねばならない。
要は、どうしたら不自然に思われないで渚子のとなりに座るかだ。
にわかな緊張で喉も渇いてきた。とりあえずここは何か飲み物でも……ハッ(゜〇゜;)
──そうだっ!これだっ!
天から降って来た些細な知恵。大げさな表現なのはわかってる。
俺は飲み物を取って来る口実をつけてキッチンへ行き、冷蔵庫からオレンジジュースを見つけ、グラスと共に部屋に運ぶ。そしてそれらをテーブルに並べて置くと同時に、渚子のとなりにごく自然な形で腰を落ちつけることができたのだ。
(よっしゃあ!これでいよいよ本番だべ!)
ジュースで乾杯する俺たち。グラスをカチンと合わせて一息に飲んだ。
二人とも、テーブルにグラスを置くと、自然に微笑みながらお互いを見つめあう。
近づく顔と顔。コンポから流れる曲は松田聖子のシングル、風は秋色。
あなたの腕の中で旅をする♪
Oh、ミルキィスマイル抱きしめて♪
やわらかなその愛で♪
(おぉ~!この歌詞タイミングピッタシやんけっ!)
と、心踊りながらも表向きは出来る限り冷静を装う。
渚子が徐々に薄目になる。明らかにキスを受け入れる態勢が整っている。
俺もこの場面で目を閉じ、そっとキスをした。
重なる唇。そのままの状態から、俺はそっと彼女の肩に手をまわし、更に強く唇を密着させた。ここで舌を入れるべきかと、若干の迷いは生じたが、今はまだ入れないでおこうと思った。それにはもっとエッチな気分にさせないといけない。
俺はお互いの唇をほんの少しだけ離してはまた重ね、それを何度も繰り返した。
まぁ、手っ取り早く言うと、チュッチュチュッチュしたということだ。
「んふっ…」
彼女の口からセクシーな声が漏れる。
(よし、いける!今日は絶対いける!)
この勢いに乗って、俺は渚子の胸を優しくタッチし、敏感なその先端部分を人差し指で円を描いた。ゆっくりと…そして時折小刻みに。全てはこっそり読んでいたエロ雑誌や官能小説からの知識だ。
「あん…」
唇が少し離れた瞬間に、渚子から漏れた声。
(やった!間違いなく渚子は感じている!)
確信と共に、俺の興奮度は一気に昇り詰めていったのである。
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