蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

若さを渇望??

2010-01-09 | 趣味
若さがいいのは、わかりきっている。
年がいくと、マイナス面ばかりが目につく。
老いは、健康と病気、優等生と不良、善人と悪人、ぐらい、
若さと比較して、悪いものとされている。

しかし、この世に生まれてきて、死ななかった人は一人もいない。
時の権力者も傾城の美女も、生あるものは必ず死ぬ。
若くして死ぬのは、劇的だが不幸だ。
幸せな人生は、老いて死ぬことだろう。
ドラマチックな一生、あるいは、安穏な人生を送って、最後は老いて、生を終える。
順番として、死の前には、老いがやってくる。
若さを維持したければ、若い時に、冷凍保存するしかない。

オードリー・ヘップバーン、グレース・ケリー・・・、どんなに美しい人も
亡くなっている。
美しい人の晩年・・・慈善事業などの社会活動に身を投じる姿を見るにつけ、
生きざまに、絶頂を極めた人の、潔さや尊さを感じる。

アンチエイジングなどが、さかんだ。
しないよりは、したほうがいいと思うが、
老いに向かって逆らって、抵抗して、もがいて、若さの命乞いをしている。

だからといって、若さに執着しない人、若さをヘンに否定し、老いを肯定して開き直っている人は、
実年齢より見かけは、老けている。
おじいちゃん、おばあちゃん、だ。
必死で生きている過疎地のご老人達のことは、ここでは言及していない)
「素敵な」という形容詞は、つかない。
恋愛市場では、流通価値はゼロに等しい。
そんなものに、そもそも価値を置かないから、老いに屈しても平気なのだろうけれど。
(それはそれで、楽だろう・・・)
しかし老年になっても恋をする。
ただし、お相手は、自分と同じような年恰好の人とが、成就のポイント。
自分と釣り合わないような人に恋い焦がれても、リアリティがない。
単に憧れることも恋というのなら、私には世界中に、何万人も恋人がいる。


恋愛市場でなくても、スポーツや、趣味などの分野で、頑張っているご年配の方も多い。
ダンスのグループレッスンでご一緒の、Kさん。
ダンスは70歳になったらやめようと思っていたのに、ずるずると続けているそうだ。
後期高齢者というお年からは、想像もできない、オテンバおばあちゃん。
驚くことに、60歳から始めたというスキー。
毎年、北海道に滑りに行っているらしい。
ボーゲンで、安全・超スロー滑りでノロノロとかではなく、
山のてっぺんから、インストラクターと一緒に滑り下りると言う。
滑った後、下から見上げると、なんと高いところから滑ってきたものだと、自分でも怖くなるとか。

私も、スキーは10代後半~20代半ばまで、ほんの少しかじっただけだが、
あのスピード感がコワいのと、足が、自分とは別人格を持って、勝手に一人歩きする、
足首をねん挫しそうな、骨折しそうな、あのクニャリ感が、なんとも不吉でオソロシイ。
だから、60歳からスタートなんて、ありえないほど、素晴らしい。
北海道土産のチョコレートをもらったから、褒めているわけではないが、
お手本にしたい人の一人だ。

現実は、厳しいけれど・・・。

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