蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

頑張る人の評価、頑張らない人の評価

2017-11-20 | 日々のこと
夫の仕事がらみの会。
家族として参加した。
なので、代議士の妻のごとく、とは言わないが、「いつもお世話になっています」モード。

家族以外の方は、同業同士、好きなことをしゃべっている、和気藹々とした会である。
なかでも、家族共々、つまり、ご夫婦で同業という方も、何人もおられる。
男性だから、女性だから、という、性差による、仕事の差は全くない。
男女平等。従って、収入にも性差がない。

その中で、いつもご一緒の女性、Aさん。60代半ば。
Aさんご夫婦は二人とも仕事は夜9時前に終了し、奥さんは9時に閉まるスーパーに駆け込み、旦那さんは自宅へ。
奥さんは、あと5分というギリギリの時間に買い物をして、あたふた追いかけるように自宅へ。
旦那さんは、冷蔵庫を開けて、なにか食べようとするので、「待って〜」と、すぐに食べられるものから食卓に並べる。
食べてもらっている間にフルスピードで調理。
自分も食べて、片付けて、仕事のやり残しなどもやって、寝るのはいつも午前2時になってしまうという。

すごく素晴らしい、よく頑張る奥さん。
同業の仕事では奥さんのほうが評判が良いという声も聞く。
そしてまた、腰の低いこと、
エレベーターひとつ降りるにも、「すみません、失礼します」。
トイレに行くにも「すみません、お先です」
なんでもかんでも、やんわり物腰で、ご丁寧。

ひとしきり、(こころの中で)絶賛したあとわたしは、自分と比べてしまった。
えらい違いだ。天と地。
しかし、比べてどうなる?
所詮、別の人。
彼女を目標に定めて頑張るかといえば、頑張らない、目標にしない。
第一、天賦の能力が違う。

家事は、旦那さんにも協力してもらえばいいと思う。
一人で背負う意味がわからない。
旦那さんが寝たきりならわかる。
仮に旦那さんが21時から見たいTVがあるとしても、なぜ、奥さんばかりがバタバタする?
同じ時間に仕事が終わっているのだ。

わたしは考えた。
おそらく、あの奥さんは、スーパーマンが好きなのだ。
自分が身を粉にして働くのが、生きがいなのだろう。
だとすると、生きがいは、人によって違うので、わたしの生きがいとはたまたま、対極にあっただけである。
ただし、世間や、仲間、身内、全ての人々から高い評価を受けているだろう。
それが、彼女の苦労のご褒美であり、成果に対する評価である。
仮に旦那さんがなんとも思っていなくても、周りの皆さんが評価する。
評価を求めて行動しているのではなく、結果的に評価される、という正(プラス)のスパイラル。
評価に振り回され、評価を得たいばかりに、能力以上のことをしたがる人は、時には痛々しい。
が、無理をすることによって、能力がアップすることもあるし、潰れることもある。
あまりにも天賦の能力とかけ離れた、無理な目標設定は、失敗することが多い。


さて、わたし。
まわりのことはどうでもよく、自分本位。
当然、評価もされないし、「あれ? 去年は参加されてました?」
と、存在すら認識されない。

で、わたしはどう思うか。
当たり前である、と感じる。
参加しても、頑張るわけでもなし、二次会にも行かずに、さっさと帰ってしまうし、愛想のないことこの上ない。
お義理で参加しているのが、まるわかり。

まあ、人様に嫌なことを言うでもなし、迷惑行為をするでもなし、時間に遅れたり、調和を乱すわけでもなく、居ても居なくても同じ、透明人間である。

こういう自分であることは、ブログでも随分、綴ってきている。
楽して、いつもサボっていて羨ましいなあ、と感じる方がいるとすると、同時に、なにもしない分だけ、自分に跳ね返る現実を受け止めることが前提である。

良い評価を得よう、とか、好かれよう、人気を得たい、などとは、間違っても思わないこと。
好かれなくても、嫌われなければそれでよい。
相手にされなくても、大っぴらな無視をされなければそれでよい。

というわけで、頑張るAさんと、わたしは別人格で、別人であるが、たまたま席を同じくしただけである。
喧嘩する必要もないし、無視する必要も、もちろん、敵対する必要も全くない。

評価されない自分をそのまま認めることにより、評価されているAさんを認めることができる。
羨ましいわけでも、憎たらしいわけでもない。
彼女の能力や頑張りの成果を彼女が受けていることに、なんのマイナスの感情が働こうか?
頑張ってくださいね、わたしはサボりコースを選びますけどね。
わたし、サボりなんで。
という、別々のコースを歩いている人を脇から、「どうです? 調子は?」と会話しているに過ぎない。

頑張り屋さんは、頑張ることによって、自分の存在価値を見出していると思う。
サボり屋さんは、頑張らないことによって、自分の居心地の良さを築いている。

なので、頑張るAさんの話を聞いたりしながら、自分自身を自分が認めると、他のどんな人にも動じることなく、認めたり接したりできるなあ、と感じた。
個と個。独自で独立している。
お互いは認め合いたいものだ。


だが、
利害関係がからむと、そんなことは言ってられない。
理想の話、机上の空論になる。
その場合、強い者が勝つ。
世の中は、そういう仕組みになっている。
まさに弱肉強食。
調整するにしても、強者の理論がまかり通る。
(毎日、テレビニュースでお目にかかる、ある人物の顔が頭に浮かぶ)
さて、そういうことを考えると、せっかく平和に落ちついた、わたしの今日のブログの「まとめ」がグラつく。

が、また延々書いていると、サボりのわたしは面倒になってくるので、今日はこれでおしまい。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マダム・グラハン・洋子)
2017-11-20 17:22:46
はじめまして

とても楽しかったです。
ありがとうございます (スロー)
2017-11-20 22:32:46
はじめまして。
独り言つぶやきに、延々とお付き合いありがとうございました。
お疲れ様でした。

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