蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

楽天家のおっちゃん

2010-07-31 | 趣味
「先生、1年で、踊れるようになりますか?」

ダンス・クラスメート、超・超・超初心者のシニア男性。
このお方、大手ゼネコンと言えばこの会社、と、一番初めに誰もが名前を挙げる、
某大手ゼネコンを定年退職し、今は一級建築士として事務所を開いておられるそうだ。
今までの人生、運とカンで、乗り切ってきた、と自負される。

「ボクの踊りは、飲み屋ダンスですわ」

なるほど、大手ゼネコンで、バブル期は、まさに彼の絶頂と重なると想像できる。
ブイブイいわせていたんだろう。

しかし現在、ダンス歴1ヶ月で、いったい、こったい、何をおっしゃる?
1年を目安にされている、とのことだ。

「先生も呼んで、暮れにはクリスマス・ダンス・パーティを開きましょうよ!!」
そう仰るが、ありえないと私は思う。
男性が、いない。
先生は、絶対、来ない。
彼一人で、どうやって女性の相手をする気?

彼がプロ級ならわからないでもないが、
ド素人の彼が、女性たちとどうやって踊るおつもりなんだろう。

「ボクは、女性に囲まれているのは、慣れていますから」

ちょっと、ちょっと、おっちゃん。
勘違いも、いい加減にしてや~。
神聖な社交ダンスと、キャパレー&クラブとをいっしょくたに、せんといてや~。

土建屋のおっちゃんは、これだから嫌になる。
たとえ、一級建築士サマでも。
私はこういう類の男性が、一番キライ。
勘違い人生。
イケイケ人生。
社交ダンスの世界と、土建屋さんのナイトライフの世界は、全く違う。


「男性がリードしないといけないので、1年やそこらでは、無理だと思います」
「社交ダンスは、そんなに甘くはありません」
などと、ほんの一言、二言、私が感想を言うと

「この人(=私)は、厳しいことばかり言わはる」
と、煙たがられた。

ダンスと飲み会を、同じ扱いにしている、
あの土建屋おっちゃんのクリスマス・パーティには、私は絶対に不参加の意思を固めた。

話を聞いていた、他の初心者女性たち(習ってまだ1年半)は、大いに盛り上がっていたが。
私とは、社交ダンスの楽しみ方の傾向が違うようだ。

私から見ると、彼女たちのダンスに取り組むスタンスは、実に、マドロッコシイ。
1週間に1回だけ、団体レッスンをちょろっと受ける。
パーティなどで知らない人と踊るなんて、とんでもない、と仰る。
踊れないのに、無理、と。
踊れるようになってから、パーティに参加する、なんて考えていては、一生無理。
死んでから棺桶の中で、踊ってもらいましょう。

彼女たちは私より年齢もずっと上だから、単純計算すると、人生の残り時間も少ない。
もっと、バシバシ課外活動、あれこれ武者修行しないと、ものになど、ならない。

彼女たちの消極的姿勢に対して、またこのおっちゃんの、極端なお気楽さ。
どちらも、私とは違う道。


べたべた、ばたばた、土ふまずをぺッタンパッタン、床に踏みつけて
バッタかアヒルみたいに、みんなで体を動かして軽運動。
老化対策リハビリにはイイかも知れない。

人それぞれ、それぞれの楽しみ方があるようだ。


人気ブログランキング
ブログ村 自分らしさ