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Maeda Niina BLOG

三陸国際芸術祭 2014' 

2014年08月25日 23時44分12秒 | Performance 2014
8/16土~8/24日、約一週間に渡り開催されました、「三陸国際芸術祭」、無事終了しました。


いやあ、本当に素晴らしかった。
三陸の郷土芸能を見ることが出来るのはもちろんのこと、その他の企画すべて、とても興味深く、意義のあるもので、濃密な時間を過ごすことができました。
私は気仙沼のこどもたちの振付というかたちでスタッフで参加していましたが、一観光客としてもかなり楽しむことができたのです。

時間を追って書いてみます。

《8/16土》 
サンフェス、初日。そして今年で40回目の“三陸港まつり”の開催。
今日の会場、越喜来中学校(大船渡市)に行く前に、明日の会場、箱根山の“気仙大工左官伝承館”下見に同行。
明日は見に来ることが出来ませんが、会場を覗くことができました。
素敵な空間。この家の中で郷土芸能の上演があります。また、素敵な庭でも鹿踊などを見ることができます。


そして港まつりへ。
「いのちてんでんこ」主演の花野ちゃんと酒を頂く。オリジナルグッズの升を買って、なんと、飲み放題。初日の昼からこんなに楽しんで良いのだろうか。
彼女は23日に上演する、コミュニティダンス作品のアシスタントをつとめているのです。


昼も夜も、力強くて見応えのある郷土芸能がたくさん。
今回は国際芸術祭というだけあって、バリ舞踊のダンサーとガムランも見ることが出来ました。
まだ初日だと言うのに盛りだくさんで贅沢です。


《8/17日》
いよいよ、気仙沼の子供達に会いに!
7月の振付以降は、しばらく気仙沼バレエソサエティ代表の高橋先生に任せっきりでおりましたが、久しぶりにみて、成長ぶりに感謝。
それにしても可愛いですね~☆ 
にやけてしまいます。



《8/18月》
この日も再び気仙沼にて子供達の練習。
なんと、東京からAngel R Dance Palaceの田中社長とスタッフお一人も練習を見にいらしてくださいました!
本番がどうしても見られないので、と、遠くまで足を伸ばしてくださいました。
ご存知のとおり、私がこのスタジオのお手伝いが出来ているのはAngel Rの協力あってのこと。
こうして活動を見て頂く本当に良い機会となりました。
夜は高橋先生と4人で海の幸を堪能しましたよ。

《8/19火》
一夜明け、この日、田中社長達は朝ご飯を食したあとすぐにお帰りにならなければならず、お見送り。
そしてサンフェスの企画のワークショップ(気仙沼「ばっぱの台所」にて)に高橋先生と参加しました。
何のワークショップかと言うと。。。
料理!
気仙沼ならではの料理と、バリの料理。おしまいにはばっぱのおいしい料理がたんまり出て来て、おなかも心も満腹に。
 

帰りに乗ったBRT(JRのバス)は一日一本の観光用らしく、まるで海の中のような装飾のかわいいバスでした。


《8/20水~8/21木》
この二日間は、練習の他に、夜は芸能のワークショップ「習いにいくぜ!!」に参加。
バリ舞踊とガムラン、そして川原鎧剣舞を習う。
バリ舞踊は16日にも見て、23日にも見ることになるのですが、少しでも習ったあとは、やはり習う前とは自分の見方が少し変わっていたのが面白かった。
力強い表現でありながら動きの範囲自体は小さいのが特徴で、秘めた強さと、強いからこその柔らかさが素晴らしい。
リズムは細かすぎて、、ああ、、、、
ガムランでは私は太鼓を選びました。座った位置はなんとバンマス的な場所。
力不足でしたが、とても楽しく、みんなの一体感を味わうことも出来た。
 

どちらも腰を低く、が基本。予想はしていたものの、モモが。。。
 
大船渡市の劇場「リアスホール」舞台面での開催でしたが、なんだか新鮮で開放感もあり、良かったです。

《8/22金》
この日は、23日の会場である碁石海岸にある「鮮魚シタボ」のお父さん、お母さんが、サンフェス関係者のためにバーベキューをして下さいました。
美味しいお魚やとれたての野菜、肉、お汁など、やまほどの御馳走を頂きました。
「いのちてんでんこ」主演の石山優太くんもいます!
私たちと同じく、「サイトスペシフィックダンス」企画に参加しているのです。
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http://blogs.yahoo.co.jp/sitabo293312




関係者同士の交流にもなり、良い時間でした。
なによりお父さん、お母さんのお人柄、いつもながらとっても素敵でした。

そして、その後は現場での練習!
暑い中、こどもたちも頑張りました。
「鬼ごっこする~」とか、本気で言ってましたが本番前なので我慢、我慢。

そして、夜は演劇のワークショップの発表を見に。
こちらは4日間のワークショップへの地元参加者たちによる演劇作品です。
噂には聞いていましたが、個々の個性が光る演出に驚き。
途中雷雨と豪雨が大船渡を襲ってきましたが外へ出ると雨は上がっていて一安心。
来渡ハウスに移動して明日の「サイトスペシフィックダンス」出演者の顔合わせをしました。

明日、晴れますように!!

《8/23土》
晴れた!! 快晴。 良かった!
早朝、大部仁さんと上杉美穂さんが無事大船渡に到着!
こどもたちと初リハーサル。わたしの心配をよそに、緊張することなくのびのびと踊る姿に一安心。

会場内をうろうろしていると、知っている顔がちらほら。
嬉しいですね~

中島賢二さん(映像ディレクター)、上杉美穂さん(和太鼓奏者)、大部仁さん(尺八・笛奏者)

そしていよいよ!!
スタンバイ。


こちらは踊り終わったあとの記念撮影。私も密かに楽隊の一員です。
 

本番もやはり、緊張の様子も見せず踊った子鹿たち。
頼もしいなあ。 15:30と17:00、2回踊りました。とても可愛かった。お客様も暖かく見守ってくださいました。
踊り終わってから声をかけて下さったかた中には舞踊批評家の方もいらして、嬉しかったです。


夜のメインイベントまで少々散歩。
途中、韓国の農楽が練り歩きながら演奏されているのを見て愕然。
なんなんだ、あの凄い迫力なのに力の入らない演奏は!! しばし追いかけた後、会場から少し下って碁石浜へ。
海にむかって演奏する大部さん。風景に溶け込んでいます。


このあと屋台で地元のかたと混じりながら軽く食事、そして今回のメインとも言える夜の部。
金津流獅子躍、大群舞。これはもう、圧巻です。
よるの暗い森のなか、70名の獅子の行列がメイン会場への坂を降りてくる様子はことばでは伝えきれない、怪しさをたっぷり含んだ装束と幻想的で地響きに近い太鼓の調べがどんどん近づいてくると、私たち観客は興奮を抑えられず、でも厳かな雰囲気に息を殺し、、、涙が溢れそうになる。
震災を含めいろいろな背景があってのこの金津流の大群舞。今日、この瞬間に立ち会えて本当に幸運でした。

グランドフィナーレは皆で踊る!


サイトスペシフィックダンス出演者や韓国郷土芸能出演者、スタッフの方々と記念撮影。


《8/24日》
日付変わって24日。
長いようで短かった1週間が終わり、東京へ。
サンフェスは今日も締めくくりのシンポジウムがあったのですが今夜中に帰らねばならなかったのでお先に失礼をしました。
演奏家のお二人と車にてしゅっぱ~つ。
途中、気仙沼の帆布のお店、「縁」に寄り道。
私が高橋先生に頂いたエプロンに、大部さんと美穂さんも目が♡になり、買い求めに行ったのでした。
お買い物後はコーヒーをごちそうして下さり、ひょんなことからお土産まで頂いて、、、

この後はタイミング良く高橋先生にお会いでき、ともにランチも出来ました。
先生、私たちが近くにいることを知って飛び出してきてくださったのでした。
先生は本当、素敵! 楽しい! 先生が先生のようなお方で良かった、としみじみ。
ありがとうございました。

帆布トリオでぱちり。@大部家。


大部家は大自然のなか、茨城県です。
お茶をごちそうになり、作業部屋を見せてもらいました。
彼は演奏者でありながら尺八や笛をつくる職人さんでもあるのです。
とても素敵な工房でした。


さて、そろそろ旅も終盤。
美穂さんが私を家まで送り届けてくれて、、、
無事帰宅。
ありがとう!!
本当にお世話になりました。

濃すぎる1週間。
東京の風景も今日ばかりはとても新鮮です。

様々なあたたかな人との出会いと、日本の素晴らしい芸能に感謝しつつ、、、おやすみなさい。

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