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ムラヴィンスキーは英雄だった。

2016年10月08日 18時22分21秒 | ベートーヴェン
今年は残暑というか、9月になっても暑いねえ、と言っていたら、あっという間に10月になりました。私の職場では、昨年までは10月はエコスタイルでも可という期間だったのですが、今年はなぜか9月でエコスタイルは終了と変更になりました。そのお陰で10月からはネクタイと上着が必要になり、もうなんともなあ~、という10月になったのでありました。暑いです。と言ってもその変更にみなさん気づかず、5日まではエコスタイルだったのでした。はははあ。

ということで、今回はムラヴィンスキーの演奏です。私はムラヴィンスキーの演奏にはそれほど興味がありませんでした。チャイコフスキーなどはLPで交響曲を聴いていましたが、あくまでロシアものであって、ベートーヴェンなどもそれほど聴きたいとは思わなかったのでした。ただ、平成のはじめのころの勤務先に、吹奏楽をされていて、ご自身も木管楽器を吹いておられる同僚が、ムラヴィンスキーの熱狂的なファンでした。彼にビデオを見せてもらったことがありましたが、それでも、そんなに関心があったかっといえば、…でありました。その理由は、やはりムラヴィンスキーの演奏は、それほどまわっていたかと言えば、ライブが多く、セッション録音は少なく、メジャーレーベルからの発売もほとんどなかった。ロシアのレーベルで出されていましたが、モノラルだったり、なかなか凄い演奏と言われていても、よくわからず入手し難かったのでありました。ただ、1973年以来数回来日をされていたので、親近感はありましたが…。

それで今回はベートーヴェンです。ムラヴィンスキーは、管見の限りでは1・3・4・5・6・7番の録音があります。その中から第3番変ホ長調作品55『英雄』であります。1968年10月31日レニングラードのフィルハーモニック大ホールでのライブ。オケはもちろんレニングラード・フィルであります。この曲には、1961年6月2日ノルウェーのベルゲンの音楽祭でのライヴ録音もありますが、ことらの方の演奏もかなり評判はいいのですが、私は残念ながら未聴であります。

この演奏、モノラルです。それほど悪い音ではないのですが、やはりモノラル。でも、そんなことは全く気にならない壮絶な演奏です。まあムラヴィンスキーのもと、一糸乱れぬレニングラード・フィルですよね。そこには一切の感情は排除され、まあこれほど即物的な演奏があろうか、というものですが、聴き込んでいくと最初は見えてこなかった情感も次第に見えてくるのが不思議なものですねえ。やはりムラヴィンスキーも人間であり、彼の曲に対する気持ちが浮かび上がってくるのも事実であります。でも、ほんとにぶっとぶような演奏ですねえ。

第1楽章、最初はなんだか面白みがないなあ、と思って聴いていると、整然としたオケの有り様が至極心持ちがよくなり、完全にムラヴィンスキーのペースに乗せられてしまう。そうなるともうこの演奏にとっぷりと浸かり、彼のやることすべてを熱烈に支持してしまう。オケは機械的に指揮者に従っているが、それから出てくる音は、ベートーヴェンであることには間違いない。第2楽章、見事なオケの演奏であるが、悲痛や悲愴な印象からはほど遠く、たいそうな勢いで演奏され、中には凱旋行進曲と聞こえるところもあったりで…。ロシアから見ればナポレオンを打ち破ったからなあ、とか思ってしまう。でもそんな演奏にグイグイ引き込まれていきます。第3楽章、重厚なオケを縦横無尽に操って、軽快さもはらみながら、快適で颯爽としたスケルツオ。押さえて一気に爆発、なんとも心地よい。そして終楽章。これまた冒頭からティンパニの強打など驚きながら、どんどん盛り上がりを見せる演奏に引き込まれる。ここでは旋律を歌わせたいところは、ぐっとテンポを落としてじっくり聴かせてくれるのです。いやはやムラヴィンスキーの演奏に凄味を感じながら、引き込まれていくのでありました。

今日からCS始まりました。涌井と千賀の投げ合い。内の投入が裏目になり、勝ち越され惜敗。もうあとがありません。明日は石川の好投を期待しましょう。
(VICTOR VDC-25032 新ムラヴィンスキーの芸術 1989年)
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2 コメント

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Unknown (七味とうがらし)
2016-10-14 20:25:20
CSはマリーンズは残念でしたね。来季に期待、でしょうか。
私にとって、ムラヴィンスキーは一聴、取っ付きにくい感じですが、聴き込むほどにどれほど凄まじい演奏か、がわかる。で、打ちのめされる演奏家ですねえ。
コメント、感謝です。 (mikotomochi58)
2016-10-14 21:31:14
七味とうがらし 様、コメント感謝です。CSは、惨敗でした。角中・鈴木・デスパイネ以外は、メンバーが固定できないところが最大の問題でしょうねえ。来季もあまり期待できそうにないですねえ。残念ですが…。
ムラヴィンスキー、やはりロシアのお国振りでしょうか。いうなら、多少のエキゾティックさもいいのでしょうね。またご教示ください。

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