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秋晴れのバッハのカンタータ。

2016年10月15日 19時35分50秒 | バッハ
ノーベル文学賞、またまた村上春樹さん、残念でした。村上さんの小説は、他のものとは違うと思っている私的には、なんでボブ・デュランか、と思ってしまいます。あれは文学ではなく音楽だとね。そんな風に考える私は了見が狭い人間なんでしょうね。でも、そうくるか、とかその手があったか、と意外性を感じるのは私だけでしょうか。まあ、ノーベル賞を取った取らないで、価値が変わるわけでもないので、どうでもいいのですが…。次はビートルズですかね(笑)。

それはともかく、最近はどうもバッハの音楽をよく聴いている私でありました。そして、いつののようにカンタータであります。 今回はカンタータ第180番『装いせよ、わが魂よ』であります。1724年10月22日に初演された三位一体節後 第20日曜日のカンタータ。ライプチヒのトーマス・カントルとなって間もないころの作品です。でも、200曲ほどあるので、どれがどうだというのがけっこう苦しく、名前がなかなか頭の中に入っていきませんねえ。でもこの曲は、名作ですね。
、1コラール、2アリア(T)、3レチタティーヴォとアリア(S)、4レチタティーヴォ(A)、5アリア(S)、6レチタティーヴォ(B)、7コラール、という構成で、約25分ほどの曲です。

それで、この演奏ですが、カール・リステンパルト指揮RIAS室内管弦楽団。アグネス・ギーベル(S)イングリト・ロレンツェン(A)ヘルムート・クレプス(T)、ワルター・ハウック(B)です。1950年10月9日のモノラル録音。リステンパルトは、1950年前後にRIASにカンタータの録音をし、現在29曲が残されています。LPで、ザール放送室内管弦楽団を指揮した「フーガの技法」などをよく聴きました。リステンパルトとレーデル、ヴィンシャーマンは、よく廉価盤でバッハのLPが出ていたので、よく聴きましたね。また、リステンパルトははARCHIVにフィッシャー=ディースカウと録音したカンタータも以前に取り上げたことがありました。1967年に逝去されていますので、もう死後半世紀になります。うーん、時代を感じますねえ。

バッハのカンタータ、以前はやはりこれはリヒターだ、と強く思っていたのですが、最近は、リヒターの演奏の峻厳さに、どうもしんどくなっていまして…。同時に、それと関連してか、演奏の粗さを感じるようになっております。それゆえ、他の演奏を聴くことが多いのです。どうも優しさというか慈愛に満ち満ちたものを。と心が動くのであります。と言ってみても、リヒターの演奏に回帰するのも、見え見えなんですがね。

しかし、このカンタータは実にバッハらしさがあふれています。2曲の美しいコラールに、3曲のアリア、もうバッハの魅力があふれてます。そしてリステンパルトの演奏は、まったくの正攻法。テンポは正確で、誇張した表情もなく、それでいてスキの無い堅実なもの。そしてRIAS室内管弦楽団はあまり聴きませんが、これもたいそう生き生きとした快活な演奏を展開してくれています。加えて、独唱陣はあまり私は知らないのですが、どれも優しげで鋭角な表情はなく、実に聴きやすいのでありました。

まず、1曲目のコラール。いかにもバッハらしい一度聴いたら忘れられないもの。ゆったりとしたテンポで荘厳な美しさ、それに合唱が加わり、一層心に染みいるのでありました。2曲目のテノールのアリア、1曲めとの対比が鮮やかな軽快なもの。クレプスはテノールらしい豊かな声で歌い上げます。3曲目のソプラノ。チェロとともにギーベルの優しい歌声です。これもいい曲です。そしてアルトのレチタティーヴォをはさみ、再度ソプラノのアリア。ここでもバッハらしい軽妙で味のある、バッハの定番のような曲。高音に余裕が欲しいところもありますが、美声で主への賛美がいいです。そしてバスのレチタティーヴォと閉めのコラールで、信仰心の高揚が歌われるのでしょうか。堂々とした合唱であります。

しかし、再び村上さんですが、なかなかノーベル賞は難しいんですね。思いもよらぬ人が取る場合もあるんですかねえ。もっとも、ノーベル賞なんかよりも、村上さんには、お元気で一つでも多くの作品を書いてもらいたいものです。
(Audite Deutschlandra AU21415 2012年 輸入盤)
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2 コメント

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Unknown (七味とうがらし)
2016-10-16 17:36:04
こんにちは。
それにしても、村上春樹はノーベル文学賞が取れそうで取れない(笑)。
ボブ・ディランが受賞したことでシンガーソングライターへの文学賞の門戸が開いた格好となったということでしょうか。
コメント、感謝です。 (mikotomochi58)
2016-10-16 18:39:13
七味とうがらし 様、コメントありがとうございます。世代的には、ボブ・デュランはそれほど馴染みがあるわけではないですね。ポール・サイモンが初期のころ、何曲かカバーしていたのを聴いたのが初めでした。団塊の世代の方々が聴いてられたんでしょうね。一方、村上さんって、そのあたりの世代にはどうなんでしょうね。なんとなくジェネレーション・ギャップを感じました。となると、そんな世代がいなくなれば、村上さんも受賞できるんでしょうかね(笑)。また、ご教示ください。

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