空港のことはよく知らないけれど成田空港の開港指揮

高山正之
東洋通信機事件の本質 「有為な人材」論の刑法的解釈

「役人がいかに有為な人材」(人事院)かは、例えば運輸省のA氏がその好例になる。

 彼は成田空港の開港指揮を執った。鉄道管理局の出身で、空港のことはよく知らないけれど、そこは有為な人材だから鉄道の駅のホームのつもりで滑走路の設計などを監督した。

 もちろん小さな違いはある。滑走路には駅のホームと違って着陸する航空機を導く進入灯の設置が国際民間航空機関(ICAO)の規定にもある。

 滑走路の手前に約九百メートルにわたってライトを灯す設備だが、ホームにはないものだから、つい失念し、用地の買収もしなかった。

 それでA氏より少し頭のいい空港反対派がその部分に要塞を築いてしまい、国際ルールに違反した空港を開くわけにもいかず、以後、不毛の成田騒動が二十年以上も続く。その間の人的ロス、経済的損失は数千億円にものぼる。

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