<千葉国体>福島、大会新で初優勝 成年女子百メートル

2010-10-03 21:20:22 | 日記
 千葉国体は第8日の2日、陸上の成年女子百メートルで、福島千里(北海道・北海道ハイテクAC)が自身の日本記録に0秒05差に迫る11秒26の大会新で初優勝した。成年男子百メートルは09年世界選手権代表の木村慎太郎(奈良・アシックス)が10秒31で優勝し、江里口匡史(早大)は2位。少年女子B百メートルは野林祐実(熊本・桜木中)が中学歴代2位タイとなる11秒73の大会新で勝ち、少年女子B千五百メートルの横江里沙(兵庫・須磨学園高)は高校歴代4位の4分16秒90の大会新で初制覇した。

 柔道の少年男子は神奈川が2連覇。レスリングの男子フリースタイルは少年55キロ級でユース五輪金メダルの高橋侑希(三重・いなべ総合学園高)が制し、成年96キロ級はアジア大会代表の磯川孝生(山口・徳山大職)が優勝した。

 カヌーはスプリント五百メートルなど計12種目を行い、成年女子スプリントカヤックシングルは北京五輪ペア5位の北本忍(富山県体協)が優勝。少年女子スプリントカヤックシングルは沖縄総体4冠の小原亜貴(香川・坂出高)が制した。

 ◇調整途上の状態 高記録「自信に」

 自己4番目となる11秒26の好タイムについて、福島は「うまくいったわけじゃなく、失敗しなかった」と微妙な言い回しをしたが、表情は晴れやかだった。夏の欧州遠征の疲労が抜け切らず、調整途上の状態。無難にまとめた中で出した自身9回目の11秒2台に、「自信につながると思う」と笑顔を見せた。

 決勝は追い風0.5メートル。持ち味の低い前傾姿勢で好スタートを切った。滑らかにトップスピードに乗り、中盤までで勝負を決め、第一人者の貫禄を示した。女子百メートルの日本歴代トップ10のタイムはすべて福島が出したもの。この2年間に百、二百メートルで6回も日本新記録を樹立し、常に記録更新を期待されている。

 ただ、周囲の期待に応えようとする思いが強すぎて、今年はレース後に悔し涙を流す場面が増えた。福島は今、「もっと陸上を楽しむこと」をテーマにしている。【井沢真】

 ○…少年女子カヤックシングルは、今夏の高校総体で4冠の小原(香川・坂出高)が2位に2秒以上の大差をつける圧倒的な強さを見せた。高校で競技をやめるため、国体が最後の大会。「自分らしいレースをしよう」とスタートから飛び出し、後半もペースが落ちることなく差を広げた。3日からの二百メートルにも出場する小原。「二百メートルは一番を取ったことがないので、最後に取りたい。カヌーをやってきてよかったと思えるレースにしたい」と有終の美を飾るつもりだ。

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