4M50エンジン…
題名通り、今のところ原因不明です…
以前、こちらの記事で書いたファイター…
もともと水温が上がる…という話で入庫してたんですが、実際は冷却水量の警告灯が点く…という事で、その時は色々と調べるとラジエーターのロアタンクのカシメ部やホースの編み込み部からの微量の漏れがありラジエーターやホース類を交換したんです…
コレは交換後の画像
交換後はもちろんエア抜きに漏れ確認、試運転後の冷間時の冷却水量などを確認して問題無かったので納車したんです…
作業自体は内容的にも特に記事にする事も無いな〜って感じだったので記事にしませんでしたが…
ところが先週末にお客様からまた警告灯が点灯する…と連絡があり引き取る事に。
乗って帰ってくる途中に確かに警告灯が点灯。
この警告灯は紛らわしいですがオーバーヒートランプでは無く、冷却水量の警告灯です…
で、会社に着きラジエーターキャップを外してみると…
確かに減っており…
どれ位入るのか確認してみると、コップ一杯分ほどで…
吹き返しを点検するも無し。
かなり念入りにエア抜きを行い試運転に行くと30分くらい走るとまた警告灯が点灯…
マジか…
会社に戻り再度冷却系統に圧力をかけて数値をチェック…
30分後…
微妙に圧が下がっています…
更に1時間後…
更に低下…
外部に漏れは見当たらないので、内部のどこかで漏れてる可能性を考え調べる事に…
まずは経験上何度か漏れた事のあるEGRクーラー内部の点検。
EGRバルブを取り外して再度圧力をかけて、その状態でファイバースコープで内部を確認。
あちこち見渡しても漏れてるような形跡は無し…
EGRクーラーじゃ無いのか…⁉︎
他にも色んな可能性を疑いタービンのウォータージャケットなどを点検するも特に問題無さそう。
その日は一旦組み付けて少し高めの回転数でアイドリングさせて翌朝冷却水の量を点検…
するとエンジン側はやっぱり昨日と同じくらい減っており…
リザーバー側は…
青の線が温間時で赤の線が冷間時…
この差も正常とは言えない程ですが…
温間時の水温が78〜80℃と若干低めな気もするので…
サーモスタットも良くないのかもしれませんが、冷却水が減ったり、エアが噛む原因とは直接関係無いだろうし。
他にもヘッドガスケットの不良も考えたけど、吹き返しが無いのでヘッドガスケットが原因だとはどうしても思えない。
このまま何もしないのも時間だけがかかってしまうので何かアクションを起こさねば…という事でお客様の了解を得て、どうしても疑わしいEGRクーラー(過去に何度か経験してるので…)を交換させてもらう事に。
EGRクーラー交換
取り外したEGRクーラー
EGRクーラー単体で排気経路に圧力をかけて漏れを点検するも、圧力に変化無し…
マジっすか…
外して単体点検すれば何か判明するかも…と思い外しましたが特に不具合は無し…
お客様の了解も得ているのでとりあえず新品に交換。
交換後もかなり念入りにエア抜きを行い試運転に…
距離にして150kmぐらいは試運転しましたが、警告灯は点きませんでした…
お…直った⁇
イヤ、でもEGRクーラーに漏れは無かったし…
エア抜きがうまくいってなかっただけ⁉︎
コレで翌日の朝にエンジン側の冷却水が減ってなければ…と思い翌朝確認してみると…
やっぱり減ってる…(*_*)
どれだけ入るか確認するとコップ半分程…
昨日よりは減る量が少なくなってる…
減ってるのは確かなんだけど、エアが噛んでるだけとはどうしても思えず…
その日も一日中エンジンをかけておき、更に150km近い試運転を行うも水温は安定しており、警告灯も点かず…
翌日の朝に水面を確認すると、昨日よりも更に減る量は少なくなったけど確かに減っており…
でも液面は確認出来る程…
その日は午前中の間、プレッシャーテストを…
1時間後…
下がってない…
更に2時間後…
下がらないので漏れは無いと判断出来ると思うんですが…
やっぱりEGRクーラーが原因だったのか…⁇
それともエアが噛んでただけなのか…
正直、原因が分かってないので直ったかどうかの判断は難しいですが…
とりあえず明日の朝、再度、冷却水量の確認です…
題名通り、今のところ原因不明です…
以前、こちらの記事で書いたファイター…
もともと水温が上がる…という話で入庫してたんですが、実際は冷却水量の警告灯が点く…という事で、その時は色々と調べるとラジエーターのロアタンクのカシメ部やホースの編み込み部からの微量の漏れがありラジエーターやホース類を交換したんです…
コレは交換後の画像
交換後はもちろんエア抜きに漏れ確認、試運転後の冷間時の冷却水量などを確認して問題無かったので納車したんです…
作業自体は内容的にも特に記事にする事も無いな〜って感じだったので記事にしませんでしたが…
ところが先週末にお客様からまた警告灯が点灯する…と連絡があり引き取る事に。
乗って帰ってくる途中に確かに警告灯が点灯。
この警告灯は紛らわしいですがオーバーヒートランプでは無く、冷却水量の警告灯です…
で、会社に着きラジエーターキャップを外してみると…
確かに減っており…
どれ位入るのか確認してみると、コップ一杯分ほどで…
吹き返しを点検するも無し。
かなり念入りにエア抜きを行い試運転に行くと30分くらい走るとまた警告灯が点灯…
マジか…
会社に戻り再度冷却系統に圧力をかけて数値をチェック…
30分後…
微妙に圧が下がっています…
更に1時間後…
更に低下…
外部に漏れは見当たらないので、内部のどこかで漏れてる可能性を考え調べる事に…
まずは経験上何度か漏れた事のあるEGRクーラー内部の点検。
EGRバルブを取り外して再度圧力をかけて、その状態でファイバースコープで内部を確認。
あちこち見渡しても漏れてるような形跡は無し…
EGRクーラーじゃ無いのか…⁉︎
他にも色んな可能性を疑いタービンのウォータージャケットなどを点検するも特に問題無さそう。
その日は一旦組み付けて少し高めの回転数でアイドリングさせて翌朝冷却水の量を点検…
するとエンジン側はやっぱり昨日と同じくらい減っており…
リザーバー側は…
青の線が温間時で赤の線が冷間時…
この差も正常とは言えない程ですが…
温間時の水温が78〜80℃と若干低めな気もするので…
サーモスタットも良くないのかもしれませんが、冷却水が減ったり、エアが噛む原因とは直接関係無いだろうし。
他にもヘッドガスケットの不良も考えたけど、吹き返しが無いのでヘッドガスケットが原因だとはどうしても思えない。
このまま何もしないのも時間だけがかかってしまうので何かアクションを起こさねば…という事でお客様の了解を得て、どうしても疑わしいEGRクーラー(過去に何度か経験してるので…)を交換させてもらう事に。
EGRクーラー交換
取り外したEGRクーラー
EGRクーラー単体で排気経路に圧力をかけて漏れを点検するも、圧力に変化無し…
マジっすか…
外して単体点検すれば何か判明するかも…と思い外しましたが特に不具合は無し…
お客様の了解も得ているのでとりあえず新品に交換。
交換後もかなり念入りにエア抜きを行い試運転に…
距離にして150kmぐらいは試運転しましたが、警告灯は点きませんでした…
お…直った⁇
イヤ、でもEGRクーラーに漏れは無かったし…
エア抜きがうまくいってなかっただけ⁉︎
コレで翌日の朝にエンジン側の冷却水が減ってなければ…と思い翌朝確認してみると…
やっぱり減ってる…(*_*)
どれだけ入るか確認するとコップ半分程…
昨日よりは減る量が少なくなってる…
減ってるのは確かなんだけど、エアが噛んでるだけとはどうしても思えず…
その日も一日中エンジンをかけておき、更に150km近い試運転を行うも水温は安定しており、警告灯も点かず…
翌日の朝に水面を確認すると、昨日よりも更に減る量は少なくなったけど確かに減っており…
でも液面は確認出来る程…
その日は午前中の間、プレッシャーテストを…
1時間後…
下がってない…
更に2時間後…
下がらないので漏れは無いと判断出来ると思うんですが…
やっぱりEGRクーラーが原因だったのか…⁇
それともエアが噛んでただけなのか…
正直、原因が分かってないので直ったかどうかの判断は難しいですが…
とりあえず明日の朝、再度、冷却水量の確認です…
この方法をやりはじめてからエア抜きも1時間くらい1回で大丈夫になりました。
このエンジンたぶん、センサーの着いてる場所と経路が悪いと思います。本当に何時間エア抜きしても冷やしてキャップ開けるると、コップに半分くらい入ります。
これ何回繰り返しても同じなんですよね。
今回のような症状は初めてなんですが…
外部内部共に漏れが無い時点でやっぱりエアが抜けきって無いと判断するしか無いんでしょうかね…
このエンジンは何度も整備してますが、ココまでエアが抜けないのは初です…
確かに水量センサーの位置は点きやすい位置ではありますが…
同業者さんのケースはマニュアル車でしょうか⁇
今回の車両はA/T車でATFクーラーが付いているタイプなんですが、それも関係するのかな⁉︎とも考えたんですが…
今まで4M50でココまでエアが抜けない事も無かったので余計に悩みましたね…笑
今のところ警告灯は点きませんが、同業者さんの方法を1度試してみる事にしますm(_ _)m
いつもいろいろ勝手に勉強させていただいてます
実は
自分が乗ってるファイターも何年かおきにその症状発生します
よくわかんないんですが
1ヶ月もすると何事もなかったかのように収まるんです
とても親近感あったので初コメントしちゃいました
そうなんです…
同じエンジンでも他の車両ではこの症状は出なかったりするので、イマイチ原因がハッキリしないんですよね…(^_^;)
今回の車両も今は何事も無かったかのように落ち着いちゃってるんです…笑
コメントはどうぞ気軽にして下さいませ…^ ^
今回の車両はエンジンオイルやATFへの冷却水の混入、また冷却水側へのオイル混入は無かったんですよね…(^_^;)
外でなければ内側かと。ヘッドガスケットとかノズルチューブとか。とりあえず もうちょいひどくなるまで様子見ですね。四トンのエアコンプレッサーは構造上なかったと言われたような。
ちなみにうちでも6M61で1台かかえています。
当然、外部に漏れが無いので内部も疑いましたが…
吹き返しが無いのでヘッドガスケットやコンプレッサーヘッドの線は無しと判断してます。
4M50はノズルチューブは使用していませんし、プレッシャーテストでも今のところリークは無し…
という現状から判断すると今の時点ではエア噛み
…という推測になっちゃいますが。
エアポケットが出来やすい個体があるのかも知れませんし…
本当は突き詰めて調べてみたいトコロですが、お客様の都合もあるのでそういう訳にもいきませんからね…笑