晴耕雨読

耕すのは土だけではない。
心のなかこそ酸素を補給し、ゆたかな栄養で満たさなければならない。

いろは歌

2017年04月23日 | 日記


里山では、花に交じってやわらかい新緑に目を奪われる季節が始まった。桜の樹の下には、風に吹かれて散りしく花びらも風情がある。ふと、「いろは歌」が頭をよぎる。「いろはに ほへとちりぬるを」、「あいうえお」で日本の47文字を表示したものだが、これは歌になっている。漢字交じり表記してみると

色は匂えど散りぬるを 我が世誰ぞ常ならむ
有為の奥山今日越て 浅き夢見じ酔いもせず

先ず、花が散る様子に無常を説く。そして有為とは無為の反対で、努力して生きてきたことであろう。そこを越えるとは、死が今日訪れたことを意味している。束の間の世は、夢であり、酔ったような儚いものと捉えている。つまり歌全体の意味は、人の生の儚さ、無常を説き、死後の世界に光を見出す仏教の世界を伝えている。

仏教の教えを47文字で表記し、しかも日本語の表音47文字を全て使い、一字たりとも重なることさえない、しかも調子が整っていて、すぐに暗誦できるようになっているすごい歌である。この歌を作ったのは、弘法大師という言い伝えもあるが、ひらがなができる年代から見て、これは疑わしい。
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