晴耕雨読

耕すのは土だけではない。
心のなかこそ酸素を補給し、ゆたかな栄養で満たさなければならない。

杢蔵山

2017年07月16日 | 登山


今週の山行は新庄の杢蔵山である。杢蔵山は一言で言えば、新庄市民に愛される山である。隣の三角山には、新庄盆地をカバーするテレビ塔が林立し、新庄の人々は朝の目覚めとともにその雄姿を仰いでいる。この盆地を潤す水は、この山の渓谷の流れを集める戸前川。この季節でもなお手を切るような冷涼な清水である。山屋の登山口から30分ほどで、一の滝に着く。古びたお不動さんの碑が、この地区の人々の信仰の在りかを偲ばせる。

登山口で声掛けをしてきたグループがいた。頂上付近の杢蔵山荘を管理し、登山道の整備を行っている「自然を愛する会」のグループだ。手に鎌やホウキを持参し、身軽に山道へ入って行く。登山者へ気さくに話しかけ、この山の様子をさりげなく伝えてくれる。下草を刈り、流れの上に簡易の橋をかけ、崖が崩れて危険な箇所にはう回路を整備してくれている。山小屋では、雨が続いて湿った寝具を小屋の前に広げて日光に当てる。週末を利用するこのグループの無償の努力がなければ、この山の安全で楽しい登山はできない。別れの挨拶に深々と頭を下げ、感謝のしるしとする。



渓流沿いの道は、木立のなかで日影となって、暑さをしのげる。ところどころミストシャワーに風が吹き抜けるところは、暑さと坂道で疲れた身体を癒してくれる。それでも、30℃を超える気温に、汗がふき出してくる。汗かきのGさんは、汗に濡れたタオルをしきりに絞っている。七曲りの登りを過ぎ、「心臓破りの坂道」にさしかかる。山中には、ハルゼミの耳をつんざくような鳴き声が響く。約2時間で杢蔵山荘に着く。本日の参加者は7名、内女性3名。なかでもUさんは、今日の山行目的にヤマルリトラノオを見ることを目的としていた。

頂上付近で、先行していた「自然を愛する会」のメンバー下ってきて。ヤマルリトラノオが咲いているところを指し示してくれた。まだ咲きはじめといってよく、その清楚な色合いを見ると、この花を目的にここまで歩いてきたUさんの気持ちも分かるような気がした。山頂を下り、山荘の近くの広場で弁当を開く。標高900mの地点の気温は暑すぎず、吹き抜ける風がここちよい。登り3時間、下り2時間の山行は、いい汗をたっぷりと流した。帰路金沢温泉保養センターで汗を流してさっぱりする。
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