晴耕雨読

耕すのは土だけではない。
心のなかこそ酸素を補給し、ゆたかな栄養で満たさなければならない。

新緑、尾花沢

2017年05月19日 | 日記


尾花沢は県内でも有数の豪雪地帯である。深い雪から解放されて、里山の庭に木々も、喜んでいる様子をその新緑の色で表している。これは柿の若葉で艶があり俳句の季語にもなっているが、同じ柿若葉でも、尾花沢のは一味違うように感じる。田植えが半ほど済んでいたが、スイカ苗のトンネルがいたるところに張り巡らされている。ここは日本でも有数のスイカ産地である。深い雪とたたかいながら、いかにして美味しいスイカを作るか。環境へのあくなき挑戦が今日の成功をもたらしたのであろう。

米作りも同じだ。昭和9年に東北を襲った冷害は深刻であった。官民あげて寒さに強い品種改良が行われ、尾花沢の玉野、常盤、宮沢地区では「陸羽132号」という品種の栽培が始められた。この米は日本一おいしい米の評価をとった。小粒で、濃い飴色した米で、お茶漬けにしたときに特に美味しく感じられた。お茶漬けをよく食べる東京で大人気を博し、宮内庁の昭和10年の「御料米」には、尾花沢産の陸羽132号が選ばれた。近年山形産の「つや姫」がおいしい米で、高い評価を得ているが、その先駆けは、尾花沢の農家の努力であったといえる。

ヤーコンの植え付けが終わると、親戚のMさんは、「ねまれや」と言ってビールを出してくれた。山に入ってコシアブラを探したが、すでに時期が遅く、もう葉が伸びきってしまっていた。かわりに栽培していたシイタケをハケゴの一杯貰ってきた。

柿若葉重なりもして透くみどり 富安 風生
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