聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

真実とスペクタクルの融合で本領発揮

2013-03-22 17:04:00 | 洋画ヒューマン
ツイッターを利用していれば
良くも悪くもネタバレ情報が入ってくる昨今。

この映画は絶対まっさらな状態で見た方が良い


という訳で、一応まではネタバレを
最小限に抑えて書きますが、
是非、是非劇場でご覧になってから読んで下さいね


先日、彼はとあるインタビューで
「黒人はもっと評価されてもいい。」
という趣旨の発言をしていましたが
そう考えると、彼の場合は人種を意識したことがなかったな~

ただ、ただ圧倒的な演技力とだけ思う
デンゼル・ワシントン最新作


フライト


そして私が好きな監督の1人でもある
ロバート・ゼメキス監督の最新作でもあります


しばらく彼の実写を見ていないよなぁと思えば
そうか
ホワット・ライズ・ビニース(00)以来なんですね

この時は彼がまたこういう描き方をするとは知らなくて
ただ怖かった印象しかないけど
今見たら、きっと違ったものが見えるんだろうな~

今回だって、あ~いう感じで
どうあれを使ってくるのかと期待していたら
そうきたか

って全然意味が解らない方の後でどうぞ




妻と別れ、息子とも疎遠のパイロット
ウィップ・ウィトカー(デンゼル・ワシントン)

客室乗務員の恋人と深酒をした翌日。


オークランドからアトランタに向かっていた飛行機が
制御を失ってしまうのです

機長のウィップが背面飛行した後
胴体着陸するものの
乗客・乗員102名の内6名が亡くなる大惨事。


と言っても94名が生還。

本来ならもっと被害が大きくなるところなのに
咄嗟の判断で最小限に抑えた彼は
一躍"奇跡のパイロット"として有名になります


ところが事故調査委員会は
乗客にドリンクは出していないのに
お酒が飲まれている事をつきとめていたのです


早速、敏腕弁護士ヒュー・ラングドン・チードル)を立てて
パイロット組合の代表であり、ウィップの友人
チャーリー・アンダーソン(ブルース・グリーンウッド)が対策を練るのですが


果たして彼は普通の人が出来なかった事を成し遂げた
ヒーローなのでしょうか。
それともお酒を飲んでいた犯罪者なのでしょうか


時間の魔術師ロバート・ゼメキス監督12年振りの実写映画です










最初にあ~とか、こ~とか
意味不明な指示語を多く使いましたが
何故ならネタバレすると100%魅力が半減するから

さあ、これを読んでいるあなたは
しっかり劇場でご覧になりましたね
ではネタバレしますが…





見ましたよねしつこいって





実はウィップはアルコール依存症だった。
この事実自体は早い段階で出てきます。

事故当日、アルコールの小瓶を
オレンジジュースに混ぜて飲んでいたし、
お酒ばかり飲んでいる彼に
嫌気がさして奥さんが出ていった事も描かれています。

だから"アルコール依存症"というものを
知っている方は誰でも彼がそうだと判ります。


その上で、当日の事故は
"お酒のせいで"起きたものなのかが問題になりますよね。


答えはノー。
これもまた早い段階で
避けようのないものだった事が判ります。


となると問題は
"事故とお酒は無関係だ"という事を
どう証明していくか

見ている私達はこの点を軸に映画にのめり込む訳です


自分と向き合おうとしない
ウィップにいらいらさせられたり、
自身もまたドラッグ中毒である
ニコール・マッゲン(ケリー・ライリー)との微妙な関係にやきもきしたりと
まさにヒューマンドラマとして



ところが大どんでん返し




実はこれら一連のストーリーは
ウィップが依存症の会で告白していたものだったのです


そうだよ、そう。
ゼメキス監督はこういう時間軸の使い方をするんですよね~

詳しくは監督のページに譲りますが
これは"失われた時間のつじつまを合わせる"バージョン


いや~ただでは終わらないと構えて見ていたんですがね。
すっかりやられましたよ


こういう驚きの展開を入れつつ、
人としての葛藤を描き、再生への物語にしている。

もちろんお得意のCGも織り交ぜているし、
一体、ジャンルは何になるんでしょうね。

ヒューマンであり、ミステリーであり、SFでもある。
彼のテーマである「真実とスペクタクルの融合」を知らないと
単純にびっくりしたで終わっちゃうけど、
知っていると、まさに本領発揮だなあと思いました


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