みけの物語カフェ ブログ版

いろんなお話を綴っています。短いお話なのですぐに読めちゃいます。お暇なときにでも、お立ち寄りください。

「スーパーウーマン」

2016-12-28 19:08:11 | ブログ短編
 友だちが開いたホームパーティーに招(まね)かれた彼女。そこでズッキューンな彼に出会った。彼女にとって、それはまさに運命(うんめい)の出会い。でも彼女は内気(うちき)な性格(せいかく)で、いまだに恋人と呼べる人がいないのが現実(げんじつ)だった。
 友だちにその男性を紹介(しょうかい)されても、彼女は恥(は)ずかしさのあまり話をすることもままならなかった。みかねた友だちは、その男性と二人っきりで会えるようにセッティングした。
 数日後、彼女のところに友だちがやって来た。もちろん、二人の間に進展(しんてん)があったかどうか確認(かくにん)するためだ。友だちの顔を見た彼女は、泣きそうな声で言った。
「ごめんね。私、約束(やくそく)の時間に行けなかったの…。3時間も遅(おく)れて、それで、それでね…」
「会えなかったの? 何でそんなに遅れたのよ」
 友だちはふっと何かに気がついて、スマホでネットニュースを開いて彼女に見せた。
「まさか、これで…。工場の爆発事故(ばくはつじこ)。これ約束の日だったでしょ。すごく渋滞(じゅうたい)してて」
 彼女はちょっとためらいながら答えた。「ええ、まあ…、そんな感じかな…」
 実は、彼女はスーパーウーマンとして事故現場で人命救助(じんめいきゅうじょ)をしていのだ。だが、このことは誰(だれ)にも話すことは出来なかった。友だちはニュースを見ながら言った。
「この場所にすごい人が現れたんでしょ。何でも、レオタード姿で…。恥ずかしくないのかな? ほら、ここに出てるわ。まるで子供のような貧乳(ひんにゅう)だったって」
 彼女は自分の胸(むね)を押さえながら思った。絶対(ぜったい)コスチュームを変えてやる。
<つぶやき>スーパーな人にも悩みがいろいろあるんです。これからの彼女の活躍は…。
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