みけの物語カフェ ブログ版

いろんなお話を綴っています。短いお話なのですぐに読めちゃいます。お暇なときにでも、お立ち寄りください。

「まじっ?」

2016-09-15 19:19:46 | ブログ短編
「もう、何なのよ」由香里(ゆかり)はプリプリしながら教室へ戻ってきた。
 教室で待っていた美幸(みゆき)は、「遅(おそ)かったじゃない。何かあったの?」
「聞いてよ、美幸。坂本(さかもと)のやつがね、付き合えってうるさいのよ。何で私が日直(にっちょく)の仕事を手伝わなきゃいけないのよ。ひどいと思わない?」
「えっ? 坂本君って日直じゃないよ。それって…、もしかしてコクられたんじゃないの?」
 由香里は一瞬(いっしゅん)かたまったが、「…いやいや、ないない、それは、ないでしょ」
「でも坂本君って、いつも由香里のこと見てると思うんだけど。どんな感じで言われたの?」
「いや、どんなって…。えっと…、だから、俺と付き合ってくれ…って」
「間違(まちが)いなく告白なんじゃない? ああっ、今ごろ、坂本君、落ち込んでるんだろうなぁ。あたし、ちょっと行ってくるね。慰(なぐさ)めてあげなきゃ、かわいそうだわ」
「ちょっと待ってよ。何で、美幸が慰めるのよ。おかしいでしょ」
「だって、あたし、坂本君のこと、ちょっと気になってたのよ。でも、由香里にその気がないんなら、あたしと付き合っても問題(もんだい)ないわよね」
「ええっ! だって、あんながさつで、どうしようもないやつよ。好きになるなんて…」
「そこがいいのよ。何だか、あたしの母性本能(ぼせいほんのう)をくすぐられちゃう感じ」
「待って、私も行く。だって、私にも責任(せきにん)があるから。美幸にだけ、そんなこと――」
<つぶやき>どこに恋がころがっているか分かりませんよ。ほら、あなたの目の前に…。
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