みけの物語カフェ ブログ版

いろんなお話を綴っています。短いお話なのですぐに読めちゃいます。お暇なときにでも、お立ち寄りください。

ホームページで新作を公開しました

2017-06-25 19:21:15 | お知らせ
連載物語040「空からきた少女」
を公開しました。

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「これでいいの?」

2017-06-24 19:14:18 | ブログ短編
 この街(まち)には超人(ちょうじん)が住んでいた。彼はその能力(のうりょく)を使って、災害(さいがい)や事故(じこ)現場での救出(きゅうしゅつ)、犯罪者(はんざいしゃ)の逮捕(たいほ)などに協力(きょうりょく)していた。おかげでこの街はどこよりも住みやすい場所になっている。だが、彼には憂慮(ゆうりょ)していることがあった。それは――。
「君たちかい? 僕を呼んだのは」超人は子供たちを前にして言った。
「そうだよ。僕たち、助けてほしいことがあるんだ。とっても困(こま)ってるんだ」
「そうか…。で、何に困ってるんだい?」
「実(じつ)はね、先生(せんせい)が宿題(しゅくだい)を出したんだ。それが、とっても難(むずか)しくて。代(か)わりにやってよ」
 超人はため息をつくと、「悪(わる)いが、それはムリだ。君たちで解決(かいけつ)したまえ」
「えっ、何でだよ。何でもやってくれるんじゃないの? ママが言ってたよ」
 超人は子供たちをさとすように言った。「宿題は、先生が君たちの学習(がくしゅう)のために出したものだ。君たちの頭で考え行動(こうどう)することが大切(たいせつ)なんだ。努力(どりょく)することを怠(おこた)っては――」
 子供の一人が叫(さけ)んだ。「何だよ、ほんとは出来(でき)ないんだろ。もう行こうぜ」
「そうだな。きっとこのおじさん、何にも知らないんだよ。小学校の問題(もんだい)が解(と)けないなんて、笑(わら)っちゃうよな」
 超人は、子供たちが駆(か)けていくのを見送りながら呟(つぶや)いた。
「まいったなぁ。子供のとき、ちゃんと勉強(べんきょう)しとけばよかったよ」
<つぶやき>そこかい? 宿題は、まず自分で考えてみよう。どうしても解らない時は…。
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「整理整頓」

2017-06-21 19:08:00 | ブログ短編
 玄関(げんかん)の扉(とびら)が開くと、真理(まり)が満面(まんめん)の笑顔で二人を迎(むか)え入れた。陽子(ようこ)と久美(くみ)は部屋の中に入るなり、目を丸くして口を揃(そろ)えて言った。「どうしちゃったの? 何にもないじゃない」
 真理はさっぱりと答えた。「いい機会(きかい)だから、必要(ひつよう)な物だけにしようと思って」
「それにしたって」陽子は部屋を見回して、「生活感(せいかつかん)まったくないわよね」
「そうねぇ」久美は呆(あき)れたように、「減(へ)らしすぎじゃないの? こんなんで…」
「引っ越し屋さんも驚(おどろ)いてたけど、これで案外(あんがい)、大丈夫(だいじょうぶ)みたいよ」
 真理はけろりと言い放った。以前(いぜん)の彼女の部屋を知っている二人は、信じられないという顔つきで見つめ合った。真理がお茶の支度(したく)で台所へ立つと、小声でささやき合った。
「どうしちゃったんだろ? もしかして、ふられたとか…。辛(つら)いことあったのかな?」
「あたし、知らないわよ。真理って、誰かと付き合ってたの?」
 そこへ真理が戻って来て、「なによ、なに話してるの?」
 陽子は話しをそらすように、「ここって、駅が近いから便利(べんり)じゃない?」
「そうなのよ。それに、家賃(やちん)も思ったより安いんだ。助(たす)かっちゃうわ」
 久美はつい言ってしまった。「私たちいるから。もし何かあったらいつでも言って。足(た)りないものは、これから買いそろえていけばいいんだから」
「それはいいかなぁ。知ってる? 何にもないのって、すっごく気分(きぶん)が良いのよ」
<つぶやき>彼女に何があったのでしょうか? でも、詮索(せんさく)するのはやめておきましょう。
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0044「リセット」

2017-06-20 19:30:38 | ブログ短編
 ベッドの上で若い女性が死を迎(むか)えようとしていた。彼女の手を優しく握(にぎ)りしめている若い男。男は彼女のそばから離れようとせず、励(はげ)まし続けていた。
「あなた…」女は苦しい息(いき)をついて、「私は…、あなたに出会えて、幸せでした」
「僕もだよ。きっと元気になるから…」
 男は胸(むね)が詰(つ)まり、それ以上なにも言えなくなった。
「ありがとう」女は最後(さいご)にそう言い残(のこ)すと、目を閉(と)じ動かなくなった。男は彼女にすがりつき、泣(な)き明(あ)かした。
 朝になると、どこからか声が聞こえてきた。「リセットしますか?」
 男はそれに答えて、「そうだな、今度はもう少し寿命(じゅみょう)を延(の)ばしてくれないか?」
「その要望(ようぼう)にはお答えできません。病気などの発病(はつびょう)は、無作為(むさくい)に決められています」
「分かったよ。なら、容姿(ようし)と年齢(ねんれい)は今のままでリセットしてくれ」
 女の腕(うで)につながれていたケーブルが自動的にはずされて、彼女は目を覚ました。
「あなた、おはよう。今日は、早いのね」女は起き上がり、「朝食は何がいい?」
「そうだな。今日は、和食(わしょく)がいいなぁ」男はそう言うと、女にキスをした。
 食事ができる間に男は新聞(しんぶん)を読み、いつもと変わらぬ一日が始まった。部屋の丸窓(まるまど)から外を見ると、真っ暗な世界が広がり、眼下(がんか)には茶色く濁(にご)った地球が浮(う)かんでいた。
「僕も手伝うよ」男は席(せき)を立って腕まくりをした。その腕にはプラグが付いていた。
<つぶやき>人の人生は一度きりしかありません。悔(く)いのないように過ごしたいものです。
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ホームページで再公開しました

2017-06-19 19:30:03 | お知らせ
超短編戯曲070「初めての挨拶」

以前、公開した作品を再公開しました。
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